どのくらいガラス戸を開けていなかったのかも判然としない古いステレオコンポのラックの中に古いLPレコードジャケットと一緒に映画館で買い求めたパンフレットの山がありました。
ここ5年内のものは書庫に保管していましたのでこれらは忘れ去られていた思い出のコレクションです。新旧併せて140冊ほど。
まずは写真撮影をしながら分類してみましたら映画を見た記憶があるのにパンフが見当らないものが結構あります。
学生時代は映画を見るだけでパンフまでを買うゆとりがなかった時もありましたし、二本立ての名画座系映画館で見ることも多かった様にも思います。
今の映画館/シネコンのなんと豪華で快適なことか........(笑)
映画作品の分類は大雑把ですが写真の送り順は日本公開年度順としています。
題名はなるべく製作オリジナルのものとしました。
今ではすぐにDVDやBlue-Layで映像が販売され、これをコレクションされている方も多いでしょう。そういった意味でもパンフレットの価値も昔とは大きく変わってきているのかもしれません。その分パンフレットの製作にかかわる方も大変でしょう。内容に凝れば価格が上がるし..........。
今後映画のパンフレットがどうなっていくのかも興味深いところです。
それでもこうして表紙を見るだけでその映画を見た当時の思い出までも彷彿させてくれるのがパンフレットなのかもしれません。
今ではスマホやパソコンで上演時間や席の指定まで簡単にでき、そのまま劇場に行けばさっとは見られる時代になりました。
さあ、みなさん次は何を見に行きますか。
<SF映画の思い出>
館長自身の好みからダントツに多いのがこのSF系の作品です。
SF映画の金字塔となる作品を挙げろと言えば、あくまで個人的意見ではありますが「2001:a Space Odyssey 邦題2001年宇宙の旅」(原作はアーサ-・C・クラークの同名小説)とリドリー・スコットの「Blade Runner:ブレードランナー」(原作はフィリップ・K・ディックのアンドロイドは電気羊の夢を見るか)ではないでしょうか。
前者はそのメカコンセプトや映像表現がその後のSF映画制作者に多大の影響を与えましたし、後者はバラ色ではない未来をどっぷりと見せてくれました。
難解なストーリーの前者に対し、後者のストーリーは単純ながらも解けない謎が仕込まれているような思わせぶりな展開とその世界観がダークでウエットで絶品(すいませんね。熱烈なファンなもので)でした。
一世を風靡した超サイボーグ「レプリカント」の無許可の地球帰還者とそれを追跡し抹殺する任務をおびた特務刑事ブレードランナーの壮絶な戦いが湿っぽく荒廃した2019年のロサンゼルスのビル街で繰り広げられます。ルドガー・バウアー演じるネクサス6型戦闘レプリカント:ロイ・バディの演技は光ってました。
この映画の解説書とも言うべき「メイキング・オブ・ブレードランナー」によると時間と資金の不足により完成したのが不思議な位に思えるほど撮影現場は相当険悪な雰囲気だったらしく撮影スタッフと監督の間の軋轢に対して出演者(ハリソン・フォード)が健気にも音頭をとっていたそうです。そういった緊張感が逆に映画に良い意味で漂っているといったらファンの欲目でしょうか?
逆にこのブレードランナーと同じ経済構造(貧富の差の拡大や大気汚染の蔓延)の未来をベースにしながら真逆の明るく、軽快な未来を見せてくれたのがリュック・ベッソン監督のFifth Element:フィフス・エレメントでした。
ストーリーは彼が若い自分から書きためたものですが、絶対に先のリドリー・スコットの映像に影響されながら対抗意識を燃やしてこの映画を作り上げたとしか思えないのです。一例がブレードランナーの主人公デッガードが雨のヌードルバーでうどんを注文するシーンです。
フィフスエレメントでは主人公コーベン(ブルース・ウィルス)が自室の窓に空中屋台船を横付けしてソバを注文し食べますが、ブレードランナーのデッガードは食べ始めた時に同僚の刑事ガフから本部への呼び出しを告げられ、フィフスでも軍人達が迎えにくるといったシンクロしたプロットが描かれています。
こうしたオマージュを散りばめながら、全く異なる映画になっているところがこのフィフスエレメントの粋なところ。
ヒロインのリールー(ミラ・ジョボビッチ)が突然自身の運転するエアータクシーに落ちてきたことで生活に疲れ切った主人公に新たな冒険と愛が始まるプロットはまさにお気に入りの「天空の城ラピュタ」!?。
フィフスエレメント恐るべし。
おまけ
懸賞応募に結構目のない当館長、DVD等映像コンテンツのアンケート懸賞には必ず応募。
幾つかの商品をゲットしてます(こういう細かいところに運を使うから............)。
これはSFジャンルの宇宙兄弟懸賞応募で送られてきたシールです。
アクション映画の思い出
うーん、これと言ってなし。
インディージョーンズシリーズはお気に入りだったかな.........
<スリラー、サスペンス&ホラー映画の思い出>
昔から怖いもの見たさからホラー映画も好きでした。
やっぱりプロットで驚かされたのが「The Sixth Sense」。
「Shining」もお気に入り。超能力に目覚める息子が足漕ぎバギーで誰もいない迷路のようなホテル内を走り回る下からなめるようなギコギコ走りの映像が個人的にはお気に入りです。
そうそう、最近の作ではディカブリオのシャッターアイランドもよかったですね。でもなぜ彼はアカデミー賞で冷遇されているのでしょう?不思議でなりません。
逆に劇場内に鳴り響くサイレンがただ、ただうるさいだけで(まあカンに障る演出としては成功か?)あのPS2ゲームの雰囲気ぶち壊しの「サイレン」はお世辞にもいい映画とは思いませんでした。
逆に映画がそのままファミコンでゲーム化された「Sweet Home」は結構楽しめました。残念なことに公開後に起きた映像コンテンツ供給に関する裁判沙汰で初期のレンタルビデオ以外には現在までDVD等での市販用映像メディア化されていません。
<アニメ映画の思い出>
子供の頃、映画好きの両親や叔母に連れられて見たディズニーのアニメやミュージカルが今も影響しているのでしょう。結構見てますね(笑)。
アニメと言えばジブリとディズ二-・ピクサーの今日この頃。パンフにもその傾向が出ています。
宇宙戦艦ヤマトは最初の映画版。最初のTVシリーズ放映が芳しい視聴率をとれなかった本作がなぜか再放送でブレーク。第一次ヤマトブームの中で公開されました。当時TVのサントラ版LPレコードに続いてオーケストラ版交響曲「宇宙戦艦ヤマト」のLPまで。このレコード2点はヤマトファンの方が開いている喫茶店に進呈しました。
そうそう、不覚を取ったのがピクサーの「トイスリーリー3」。
Woll-eのエンディングやカールじいさんの空飛ぶ家ではなんとか耐えられたのですが、このトイストーリー3ではアンディーの旅立ちの時、近所の女の子におもちゃ達を託す場面にはさすがに涙腺が.......(まあ、みんな泣いてましたけどね)。まさかピクサーに泣かされるとは.........。
ロングウェイホーム、続三丁目の夕日に続く三度目の不覚、くそ。
おまけ
おまけは20世紀フォックスのアナスタシア(ディズニーじゃないんですよ、これ)の懸賞応募の戦利品。
アナスタシアが映画内で乗っていた汽車のトイです。
このアニメ映画は20世紀Foxが最初に世に出したアニメ作品でした。プロモーションにも相当大盤振る舞いしたんでしょうね。
よくもまあこんな物が残っていた物です。
<公女アナスタシア事件>
ロシア最後の皇帝、ロマノフ朝ニコライⅡ世の末娘アナスタシアが記憶喪失状態で西側社交界に登場した事件。ニコライ皇帝一家はロシア十月革命で全員処刑されたとする史実から世紀のスキャンダルといわれ、結局詐欺事件とされましたが本人しか知らない記憶を語る彼女を当時ニコライ皇帝一家の最後を調査させていたアナスタシアの祖母にあたるマリア皇太后も信じたとか。
1956年にはイングリッド・バーグマンがアナスタシアを演じた映画「追憶」もありました。TVの日曜映画館かなにかで放映されたこの映画で初めてアナスタシア事件を知った記憶が。淀川長治さんが「イングリット・バーグマン。まあ、とってもとっても綺麗でしたね~」と絶賛していた様な.............
(ほかの映画と混同してるかな...........)
そういえばだいぶ前にニコライⅡ世一家が埋葬されたという野塚が発見されたというニュースとともに遺骨のDNA鑑定結果等により一家全員の死亡が改めて確認されたとか。
当選懸賞のトイBOX
トイの中身
<お涙頂戴映画の思い出>
このジャンルは涙腺が弱い方、人前で泣くのが苦手な方にとっては危険です。
さほど涙腺は弱い方ではないのですが人前で泣くのは苦手なので絶対に動物ものは劇場に見に行きません(DVDでこっそり見ることにしてます)。
そんな中で不覚にも劇場で涙を流してしまった映画が幾つかありました。
まずは「A Long Way Home」。
孤児として幼い時に離れ離れになった弟・妹の所在を求め、個人情報の壁に阻まれながらもやっと公的に連絡を認められるまでの長男の苦労のストーリなのですがともに子供時代の記憶しかない兄弟姉妹が空港ロビーで再開の約束をして........。
大人になり互いの顔も知らない兄弟ですがミルクが好きで瓶からごくごく飲んでいた幼い弟の姿とその面影から肉親と確信するエンディングのシーンはもうだめでした。
劇場の明かりがついてもほとんどの人が立ち上がりません。男女の別なくほとんどの人が泣いてました。みんなで泣けば怖くないといったところですね。
もう一つが「Always 続・三丁目の夕日」です。
まあこれはあざといほど(失礼)に泣かせようとするストーリー展開で監督の目論見にはまった形に。
これも劇場ではあちこちからすすり泣きが聞こえてきましたから。
最後が「ツナグ」。
これは別の映画を見に行った際の予告をみて「これはダメかもな」と劇場に行くのをためらっていたのですが怖いもの見たさというかその設定の秀逸さに負けて結局見に行きました。
第一話の「母を病気で亡くした長男の話」がこれは自身の経験とも重なって、もうダメかと思った矢先、斜め後ろの席に座っていた男性の方が嗚咽しつつの大号泣で、先を越された可笑しさから泣かずに済みました。こんな思わぬ展開もあって三話目の方がぐっときたかな?
おまけ
「ツナグ」のDVDに入っていたアンケートはがきに応募したところ忘れた頃に当選通知と景品が送られてきました。(また運を使っちまったぜ.........)
当選景品
プレス向け大型パンフ?
当選景品
(クリアファイル1)
当選景品
(クリアファイル2)
当選景品
ハンカチ
<ダンス/ミュージカル映画の思い出>
今だったら絶対見ない映画ばかりです。
それにつけても1982~1983年辺りはこれら映画の当たり年だったんですね。
続編から見てるのもなんだかな~。
でもみんな若い!
<ラブロマンス/コメディ-映画の思い出>
ラブロマンスというジャンルは難しいですね。ヒーロー、ヒロインがアクシデントや犯罪に巻き込まれてなんとか脱出する過程でカップル成立というように、よほどのスプラッタームービー以外、必ずこの手のスパイスが仕込んでありますから。
まあ監督がなにを一番の軸に据えているかで判断するしかないですね。
一番のお気に入りはフランス映画の「DIVA:ディーバ」です。
地上波放送でも何度か放映されていますので御覧になった方もいらっしゃると思います。
実際のオペラ歌手ウィルヘルメニア・フェルナンデス演じるシンシアホーキンスは自身の歌声を音源として残すことを拒否し続ける今が絶頂期のディーバ。
一方パリで郵便配達をする青年ジュールは彼女の熱烈なファン。愛用のバイクで彼女のヨーロッパ公演にはどんなに遠くても駆けつけるといったフリークです。
彼女の久しぶりのパリ公演に高性能レコーダーを劇場内に密かに持ち込んで演目を録音し、また楽屋からその日のステージ衣装を軽い気持ち?で盗んでしまい自宅で至福の時を過ごしたジュール。
翌日衣装紛失が大きな騒ぎとなり、さすがにジュールはシンシアの高級アパートに謝罪に出向き、当然のことながらシンシアから強い叱責を受けますが、ジュールが自身の熱烈なファン・理解者であると知って怒りを納めます。
そして自身の歌声に陰りが見え始めてきたこと、それでも音源として残したくない気持ちを吐露しはじめます。ジュールは彼女の葛藤を理解しながらも自身が現在最高の状態の録音音源を持っていることはさすがに話せません。
一方、ディーバの歌声が衰える前になんとか公式に録音音源を残し、ビジネスにしたいと長らく交渉を試みていたシンジケートはジュールの秘密の音源の存在をつかみ、その奪取を画策します。そこに全く別の裏組織の殺人事件の目撃者となってしまったジュールは2つの組織から追われることになり............。
ストーリーはまあコテコテなのですが映像と音楽の融合が斬新で素晴らしい一作でした。筋書きが当時自身もシャンソン歌手の金子由香利さんのファンでジュールの心情にシンクロするものがあったのかもしれません(笑)。
最後にこの映画がWikipediaでスリラーとジャンル分けされているのは全く理解できないのです。せめてサスペンス・ラブロマンスでしょう。
そうそう、ペギー・スーの結婚も結構おすすめの一作です。
おまけ
昨年公開されたテロマエ・ロマエⅡのDVD購入キャンペーンに応募(懲りずに)したところまたまた忘れた頃に当選のお知らせが......
ちょっとうれしかったです。
当選のお知らせ
プレス向けのパンフレット
Star Wars Episode Ⅶ
観てきました。Episode Ⅳの思い出がよみがえります。
Ⅷが楽しみとだけ言っておきましょう。
パンフレットはこの三日間の特別上映チケットの提示で購入出来るメモリアル版と通常版の2つです。内容は同じですがボリュームが半端ないパンフでした。
通常版の表紙の如くまたミレニアムファルコンも活躍しますよ。
皆さんにもフォ-スのご加護がありますように。
メモリアル版表紙
通常版
STAR WARS:The Last Jedi Episode Ⅷ
話の進展はさておき、全体的に先のエピソードⅦよりは盛り上がりに欠け...。
最初から次回最終章への繋ぎという位置づけと腹をくくったわけではないでしょうが。
今回もパンフを通常版と特別版が用意されましたが中身の差は数ページだけ。うーん。
通常版パンフレット
特別版パンフレット
STAR WARS:The Rise of Skywalker Episode Ⅸ
公開初日第一回目の上映で観てきましたが今頃になっての報告展示です。
このパンフは売り切れると考え、まだ人もまばらな劇場到着とともにカウンターに直行しました。対応してくれた女性のキャストの方が「いよいよですね。お疲れさまでした。」と声をかけてくれました。
平日朝にもかかわらず老若男女で客席はほぼ満席。さすがにコアなファンが多い人気シリーズの40年にわたるサーガ最終章の公開ですからね。
劇場のライトが戻ると泣いているファンもチラホラ.......
ここ数エピソードからは生みの親であるルーカスの当初の構想とはズレはじめこの最終章もだいぶ異なるストーリー展開だとの前評判もありましたがこれはこれでアリです。
ただ最初のSTARWARS(Episode Ⅳ)を劇場で見た時のあの衝撃はありませんでしたがこれは自身の歳のせいでしょう。
そうそう、ミレニアムファルコンのレクチナ(通信アンテナ)がまた旧来のディッシュ(円形)に戻っていました。
前々回(Ⅶ)で新たに横長レーダーに改編されてから前回(Ⅷ)までに修理された記憶がとんとないんですが.......
やっぱりファルコンはコレってことなんでしょうね。
通常版パンフレット
特別版パンフレット
STAR WARS Episode Ⅸ 公開記念
スターウォーズ歴代ポスター版ムビチケセット
スカイウォーカーの覚醒を記念して映画公開前に先行限定販売されたものです。
各エピソードのポスター柄をあしらったムビチケ9枚セット。
鏡面仕上げの特製台紙にはめ込まれたチケットはそれぞれ公開されるエピソードⅨを一回づつ観られる正規のチケット(9回見るか......)です。
価格も正規チケット代9枚分とぼったくりセットではありません。
あくまで記念特別チケットセットという扱いでおひとり様1セットのみの予約販売でした。
まあ40年間ファンだった記念として。