円谷ウルトラシリーズのメカ
この展示室では日本のTVシリーズ、円谷プロダクションの「ウルトラ」シリーズに登場したメカニックのキットをご紹介していきます。
科学特捜隊専用車
メカコレクション07 バンダイ
ウルトラシリーズシリーズ初代ビークル
のキットがメカコレクションシリーズとしてリリースされたものです。
このウルトラマン科学特捜隊専用車はシボレーのコルベア4ドアセダンに部隊マークを多分シール張りしただけというアメ車そのものでした(監督の個人所有車だったそうな.........)。
さすがに実写のリアルアイテムには衣装とガン以外まだ金かけられなかったのか(笑)。
スナップキットゆえか初期のキットさながら車体は左右上下パーツの押込み組立て式で窓はすべて黒のデカール。まあ当時は全面スモークOKだったんでしょう。
当ウルトラシリーズの専用車を1/24スケール辺りで揃えるならAMT辺りのアメ車キットにデカール自作で車体ドアに貼ればいいのですが、AMT版もこの4ドアセダンが1/25スケールで出てはいたんですが今では2ドアクーペ版しか手に入れられないでしょう.....。
アイテム的には貴重なチョイスではあります。
SUB VTOL from Ultra-man
1/72 Scale FUJIMI
初回を飾るのはウルトラマンより三角ビートルといった方が通りがよい科学特捜隊のSUB VTOL。
初回にハヤタ隊員が操縦していたこのビートルに逃亡したベムラーを追跡中のウルトラマンが衝突しハヤタ隊員が死亡したことから話が始まったのは皆さんご存じの通りです。1966年放映スタートした「ウルトラマン」。
円谷プロの制作第一作はウルトラQでしたがこのシリーズでは怪獣・怪人がメインでメカはほとんど出てきません。
第28話「あけてくれ!」の小田急3100系ロマンスカーを出す手もあったのですがこれはすでに#10展示室で公開中ですし........第10話、地底超特急「いなづま」号や27話には超音速旅客機206号も出てきましたが残念ながらキット化されていません。
というわけで同プロ特撮TVシリーズ第二作となるウルトラマンの初回登場メカに 初回展示の栄冠が。
キットは1/72スケールの三角ビートルでコクピットが再現され発射台とセットになっているものです。クリアーパーツはスモークグレーとクリアーの2色のものが同梱されていました。
2017.04.23追記
「いなづま」号はガレージキットで少し前に出ましたね。
Parts類
JET VTOL 1/72 Scale Hasegawa
スケールキットのハセガワがその技術を集結して全ての金型から新規に起しウルトラメカを幾つかリリースしたもののひとつです。
さすがにハセガワ、コクピット内部の再現も完璧でジェットビートルのベストキットとして今も君臣しています。
同スケールの科学特捜隊の隊員3名のフィギュアが付属していました。
このジェットビートルはウルトラマンの前に東宝の「妖星ゴラス」でちょい役ながら国連の南極観測機として先に登場済みなんですよね。
JET VTOL
ジェットビートル(JET VTOL)は今までに幾つかのキットが出ています。
ベストキットは先に展示したハセガワ1/72で決まりですが、手持ちのキットにはこれも評判が良かったTaskForceの1/144スケール(写真左)とハイドロジェネレードサブロケットを装着したMaster Modelの1/100スケール宇宙ビートル(写真右)がありました。
ハセガワからこのサブロケットを装着したタイプまでも出てしまった今日ではこのゼンマイ走行キットは古さだけが取り柄のキットになってしまいました。
最後はプロポーションがよい食玩(たぶんBANDAI)の小型JETVTOLで。
食玩?JET VTOL
科学特捜隊基地ペーパーモデル
ウルトラマン超兵器大研究
番組において登場した科特隊の兵器
やビークル類の解説書ですが、
科特隊基地の精密ペーパーモデルが同梱されています。
TVシリーズにおいて3回の変遷があったとされる科特隊基地のレイアウトにおいて最初期タイプを組み立てられます。
ジェットビートルは鼓型発着台の中に格納され発進シークエンスが再現できる様になっています。
残念ながら三角ビートルの基地建屋側面からの発進機構までは再現されていません。
同縮尺のビートル類もペーパーモデルで再現します。
下の写真は同本内の完成写真です。
さあ、次は光子力研究所か...........
ULTRA HAWK 001 1/144 Scale HASAGAWA
ウルトラセブンと言えば一番の人気メカがこのウルトラホーク1号でしょう。
富士山麓地下の極東基地専用発進ベイにアラート待機する同機の発進シークエンスはサンダーバード2号を明らかに意識したものでした。
前述のハセガワ製ビートル機についでリリースされた完全新金型キット。
α、β、γの3機合体・分離は機体に内蔵する超小型磁石で可能とし、3機の各コクピットも簡素ながら上手く再現されたモデルです。
箱絵
パーツとデカール
ULTRA HAWK 001
1/144 Scale TASK Force
こちらはハセガワのキットが出るまではベストキットと言われていたタスクフォース版のウルトラホーク1号です。
(キット内容写真を撮り忘れました)
このウルトラホーク一号、未だに人気があるメカ故か全長70cm(1/60スケール?)の超精密キットが今年12月にART STORMさんよりリリースされるようです。
コクピットはさらに精密に、リアル版とプロップ版(外板継ぎ目の筋彫りが少ない撮影プロップ再現版)の2つが出るようです。10万円弱の相当高価なキットですが
http://artstorm.co.jp/bigscaleultrahawk001.html
TDF MRI マグマライザー FUJIMI
サンダーバードのMOLEジェットモグラ
に影響を受け、戦隊・防衛隊ものには地中侵攻メカが定番になった時期がありました。
米国の高馬力電気機関車の面影があるこのマグマライザーも人気の高かったその種のメカでした。
このキットはだいぶ前にFUJIMIからリリースされたもので当初はマルザンの金型を使った再販物かと思っていましたが新金型と謳っている資料もあります。
確かに素材等が当時と異なっているパーツもありますがモータライズ機構や電飾パーツ、組立て説明図は時代を感じさせるもので古いマルザンの製品を完全コピーしているのは間違いないと思うのですが...........
最近再々販されていますがこちらは完全ディスプレータイプでモーターライズ関係のパーツ類は省略されています。
TDF PO-1 ポインター
1/32 Scale Master Model
ウルトラセブンのウルトラ警備隊専用車ポインターも先代同様にベースはアメ車でクライスラーインペリアルクラウン。
こちらはそのベース車が簡単にはわからないほどにボディーが改造されて登場しました。
2シリーズ目になると製作予算も増えたんでしょう。当時の子供はこの車にくぎ付けでした。
キットはこのポインターのゼンマイ動力式走行キットです。オリジナルのマルザンの金型を使った復刻キットでした。
箱絵には小さく英語の仕様書として1/350スケールのウルトラホーク1号のキット付(これもマルザンのか?)と書かれています。
MAT-VEHICLE 1/24 Scale Hasegawa
マツダのコスモスポーツを改造した地球防衛機構(MAT)の専用車、マットビークル(ビハイクル)のキットです。
写真の如くリアにエアースタビライザーを装着した後期型も作成できます。
さすがハセガワ、少ないパーツで可動部もありませんが非常に良く出来たキットでした。
当ウルトラシリーズものとしては食玩展示室にもいくつかアイテムを展示中ですので合わせてご覧いただければと思います。