ロケット、宇宙船の展示室

宇宙開発競争で活躍したロケットや宇宙船、宇宙ステーション(コンセプトを含む)のキットのコレクションをご紹介します。


         米国の宇宙開発

JUPITER C ジュピターC

レッドストーン弾道ミサイルを改良したフォン・ブラウン設計局による米国初期の試験用宇宙ロケット。

1956年に初打ち上げに成功しました。

このジュピターCの更なる改良版(Junor 1)によって米国初の人工衛星になったエクスプローラー1が打ち上げられています。

写真はREVELLとGLENCOEのキットです。

ともに古いキットですがGLENCOEのものはHawkの再販版(1/48スケール)、

REVELLのキットは打ち上げ整備塔まで精密に再現しています。

GLENCOEのキットはロケットの発射用設置台のみです。

 

 


Mercury and Gemini Capsules

1/48 Scale    MONOGRAM

Mercury Capsuleは米国初の有人宇宙飛行(弾道飛行)を成功させた宇宙機です。

ソ連のスプートニク人工衛星打ち上げ成功の報により宇宙開発で後れを取ったことに気づかされた米国は慌ててNASAの陣頭指揮の下に米国初の有人宇宙飛行を目指し、マーキュリー計画を立てます。

計画に使われたこのカプセルはMcDonal社によって製造され、打ち上げには初期の弾道飛行ではレッドスト―ンが、地球周回飛行時にはアトラスICBMが利用されました。

蛇足ですがカプセルの先端についている赤いトラス構造状のものは打ち上げ初期の段階での緊急事態発生時にカプセルのみを安全な高度にブーストさせ、パラシュートで帰還させるLESと呼ばれるカプセル緊急射出装置です。

初の有人弾道飛行の成功は1961年の5月にFreedum7:フリーダム7に搭乗したシェパード宇宙試行士によって達成され、初の地球周回飛行は1962年2月Frendship7:フレンドシップ7のグレン飛行士によるものです。

一方のソ連は1961年4月にボストーク衛星によってガガーリン少佐の初有人宇宙飛行を成功させています。わずか1か月弱ですがまたもやソ連に先を越されてしまいましたが、米国の猛追には目を見張るものがありました。

この辺りの熾烈な宇宙開発競争とこのマーキュリー計画に選抜された宇宙飛行士たちの過酷な訓練を描いたものが1983年公開の米国映画「The Right Stuff」でした。

 

もう一方の大きいカプセル「ジェミニ」はご存知の通りソ連に2度も先を越された宇宙開発において当時のケネディー大統領がぶち上げた米国による世界初の月への有人飛行・着陸を目指すアポロ計画の実現に向けて数々の技術的要素の開発/完熟訓練工程をこなすために計画されたジェミニ計画の宇宙船です。

マーキュリーは一人乗りでしたがこのジェミニは2人乗りで、宇宙飛行士の長期間周回飛行、大気圏外(宇宙)での遊泳や宇宙機同士のランデブー・ドッキングといった有人月面着陸への重要技術がこの計画で一つ一つ熟されていきました。

このジェミニがなければアポロ計画(まだ月に行っていないと騒いでる人たちもいますが)も成功しなかったでしょう。

 

 


APOLLO Project

APOLLO SATURN V

1/144 Scale    MONOGRAM

アポロ宇宙船による人類初の月面着陸成功の陰の立役者がこのサターンVでしょう。

フォン・ブラウンの夢の実現ともいえるこの巨人ロケットは3段式液体燃料ロケットで月旅行ならば50t弱、地球周回低軌道ならば120t程度の打ち上げ能力があり、当時世界最大の打ち上げ能力を有するロケットでした。

このキットは最近の再販製品(Heritage Edition)でMonogramの直販(ラップシール未開封で)ですが、写真の組立説明図は初期にバンダイが取り扱っていた時代のものです。

当時Revellからさらに大きい1/96スケールのキットもでましたがこのモノグラムの方が手に入りやすかったのも事実です。

完成図を見てもらえればわかりますが出来がよく、アポロの飛行工程をすべて再現できるようにブロック毎に細分化され積み上げていくキットです。

今では同様なコンセプトのさらに重量・質感のある金属製完成モデルが大人の超合金シリーズとして出ていますね。

 


APOLLO SPACE CRAFT

1/32 Scale MONOGRAM

このアポロ司令船/機械船のモデルも古いものです。

1/32スケールという大きさもあってコマンドモジュール内部や機械船の内部が精密再現されています(右下のデカールは司令船内の計器版のものです)。

サ-ドパーティーからディテールアップ用のエッチングパーツ等も供給されていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

APOLLO LUNAR SPACECRAFT

1/70 Scale  TAMIYA

アポロ11号の月着陸40周年記念として限定復刻されたものです。

当時はアポロ月着陸40周年の年とあってアポロ計画関連ものの再販ブ-ムでもあり、多分このタミヤのキットはプラモデルものとしてその最後を飾るものだったはずです。

初版の販売時はモ-タ-ライズの飛び物でしたがモ-タ-ライズ廻りの金具類を再調達するのが難しかったようで完全ディスプレイタイプで再登場といったところも逆に良かったのかもしれません。

1/70の半端スケ-ルですがサタ-ンVの第三段部の月着陸船(LM)格納庫から上を再現した当時としては斬新な企画の一品です。

無論CM(コマンドモジュ-ル:司令船)とSM(サービスモジュール:機械船)の両部、LM(ルナモジュ-ル:着陸船)の上下段が分離可能でSM本体の半分はパネルが開き、再現された内部が見えるようになっています。LM格納庫も4枚の開閉パネルが透明またはグレ-のモ-ルドパーツから選択できるのも売りでした。

組み立て説明図はアポロ計画の概要解説も載った当時の復刻品と今回新たに追加されたウインドシールド用の透明プラ板とLMのサーマルシールド用金(アルミ)箔の使用方法が記載された追加の解説書が新たに付いています。

 


Fiest Lunar Landing

1/48 Scale REVELL‐MONOGRAM

キット名の通りにアポロ11号の月面着陸時のジオラマです。

オリジナルのキットは古いものですがMONOGRAMがREVELLに吸収された後に再販されたものです。

疑惑の星条旗(笑)やCCMを引き詰めた地球と月の測距離用レーザー反射鏡(後日に日立総研等幾つかの研究機関が計測に成功したとか......)、月面地震計の設置等、当時アームストロング船長、オルドリン飛行士の月面での活動を再現したキットでした。

 

 

おまけ

Space Illastlated   Dec. 1982

スペースイラストレーティッド 1982年 12月号

古い月刊誌ですがこの号はアポロ計画の総括の特集号でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


SPACE Shuttle Project

Northrop HL-10 Liffting Body Plane

1/72 Scale ANiGRAND CRAFT WORK

アポロ計画も17号で打ち切られ、宇宙開発予算が緊縮財政の影響を受け始めるとNASAは経費削減策として今までの使い捨てロケット方式から繰り返し使用が可能な宇宙往復機Space Shuttleの開発に乗り出します。

最終的に回収再利用が可能な2本の固体燃料補助ロケットとともにシャトル本体のメインエンジンでリフトオフし、ミッション完了後にはそのまま大気圏に突入。その後グライダーのように無動力滑空して基地に帰還するという基本シーケンスが決定しますがその実現までには数々の難関をクリアーしなければなりませんでした。

大気圏内のグライダー飛行は1950年代から幾つかの小型宇宙往復機計画として研究はなされており、基地近傍の天候やミッションによっていくつかの帰還候補基地を選択できるという帰還地点のワイドレンジ性に利点がありました。

しかしスペースシャトルのような大型機も無動力滑空方式でいいのか、動力搭載式がいいのかの議論が繰り返され、リフティングボディ-機の滑空適性を調べるために幾つかの実験機によって試験が繰り返されました。

写真はその中の(初期の)一機です。

試験の結果、無動力滑空方式が総合的に優れると判定されました。

またもう一つ写真の機体のように揚力をボディーのみで行うのか、翼をつけて揚力をより稼ぐべきかといった選択も論議の的でした。

確かに帰還時の滑空揚力の増強は重要なポイントである反面、打ち上げ時には翼は空気抵抗を増大させ、機体の構造的な弱点にもなり得ることからこの翼はない方がよいという意見が強くありました。。

基本的にボディーだけの機体でも設計を最適化すれば十分飛行できるといった結果は出ていましたが最終的にスペースシャトルは大きな翼をつけた形となりました。

後日この翼不要論はある意味で正しかったことがクローズアップされ(コロンビア号帰還時の悲劇)、スペースシャトル計画に引導を渡す一因にもなってしまいます。

 

 

Space Shuttle ORBITER

1/100 Scale  TAMIYA

今までに国内外メーカーから多数のキットが販売されているスペースシャトルですが、この田宮のキットは大きさ、精密さから登場当時は一押しのシャトルキットでした。

最近デカールを歴代の機体分追加した再販版もでました。

写真のキットは当時まだコロンビアしか完成していなかった時代の初版ものです。

今では海外メーカーから素晴らしいキットが出ていますから.............

 

 

SPACE SHUTTLE COLUMBIA & ROCKET   1/288 Scale   UNION

これも古いキットです。

今はなきユニオンからリリースされた

小スケールながらシャトル打ち上げ時の姿を再現したキットです。

発射台(クローラーのステージ?)の

四隅に麦球を仕込み、夜間の発射前シャトルが照らし出されるシーンを再現できるものでした。

金型を買い取ったのでしょう、童友社から再販されています。

 

 

おまけ

Space Illastlated   Dec. 1982

スペースイラストレーティッド 1982年 10月号

この号はスペースシャトルの研究黎明期から開発の過程、実現までの総括が特集されていました。

実際ミッションSTS4までが順調に実施された時点ですから期待の宇宙往復機として何の不安や問題点も感じさせない記事で埋め尽くされていました。

 

 

 

 

 

 

 


       ソ連/ロシアの宇宙開発計画

SOYOUZ & PROGRESS

1/125 Scale    Heller

同社が1999年に販売した国際宇宙ステーション(ISS)キットと同一スケールのソユーズとプログレスのセットです。

両宇宙機はロシアも参画運用するISSへの人員輸送と物資輸送を担う重要な宇宙機です。

ソユーズはソ連時代から同国の宇宙開発に従事し続けるオールドタイマー機ですが映画「ゼログラビティー」でも堅実な宇宙機として大活躍してました。

 

 

ENERGIA & BURAN

1/288 Scale   STC START

1998年11月に初飛行して、世界を驚かせたソ連製スペースシャトルBURAN:ブランとその打ち上げロケットとなったエネルギアのキットです。

先にご紹介したユニオンのスペースシャトル&ロケットと同じスケールなのでこの2つを並べて展示するのも一興です。

こうしてみると何から何まで瓜二つですね。

 

 

おまけ

Space Illastlated   Dec. 1982

スペースイラストレーティッド  1982年11月号

ソビエトの宇宙開発史の特集号です。

スプートニクからミール、ブランへ至るソ連宇宙開発史から米国と神経戦の様な熾烈な一番乗り競争を争った有人月着陸計画とその挫折も述べられています。その月ロケットの打ち上げに使用される予定だった謎の超大型ロケット(現在はN-1ロケットとしてほぼ概要が判明していますが)についてはまだ名称、ロケット仕様についてほとんど不明な状況として扱われています。

 

 


Space Station Project

ISS (International Sapce Station)

1/125 Scale  Heller

参加国16か国その中核国として米国・ロシア・欧州(ESA)・日本およびカナダが中心となり運用している国際宇宙ステーション:ISS。

その姿を再現する最初の本格的キットだったと思います。

ただしキットは1999年のリリースですので2011年にほぼ完成した現状のISSの姿を再現するものではありません。

その後、Revellから発売された1/144のキットや食玩/浴玩のコーナーで後ほど掲載するTAKARAの世界の翼#3シリーズ 各ボックスにボーナスパーツとして添付されたISS組立トイ(写真添付)の方が最終形態をきちんと再現しています。

 

TAKARA  世界の翼シリーズ3

 

 



おまけ

Space Illastlated   Dec. 1982

スペースイラストレーティッド  1982年 9月号

この号は宇宙開発の初期から検討されてきた宇宙ステーション計画と米国スカイラブからソ連のサリュート、ミール宇宙ステーションとその実現の過程を特集しています。

 

 

 

 

 

 


SF世界のロケット

Three Stage Ferry Rocket

GRENCOE MODELS

2段ロケットの最上部に有翼スペースシャトルを取り付け打ち上げる方式の古き良き時代のモデルです。

フォンブラウンによるデザインでディズニーSFアニメに登場するロケットです。

このような往復宇宙機コンセプト案は現実的に民間の航空宇宙産業企業においても色々な案が練られていました。

中でも垂直多段ロケットを利用するという案は一番現実的と考えられ、タイタン打ち上げロケットの先端にX20ダイナソア宇宙機(X-Planeで展示します)をセットして打ち上げる計画案がその一例です。

この3段ロケット、ソ連のN-1ロケットの様に数十基のロケットエンジンを束ねた第一段ロケットを推力全開にしてリフトオフしていく姿が描かれていてなかなかの迫力です。

グレンコからの再販キットですがオリジナルはストロンベッカーのキットと記憶しています。

 

 

STAR PROBE  USS EXPLORER 

LINDBERG

上の3段式フェリーロケットの先端機が同じくフォンブラウンが提唱したドーナツ型宇宙ステーションに立ち寄っている姿です。

有人火星探検等を意識したモデルといったところでしょうか。

先端の有翼部ロケットは惑星着陸機でもあり地球帰還機という設定でしょう。

 

 

CONVAIR SPACE SHUTTLE CRAFT

Revell

このキットもスペースシャトル計画初期の頃のメーカーコンセプトモデルの一つです。

提案メーカーはコンベアー社。

一見2段ロケットに見えますが、まさに切り離され上昇中の2段目は上下セパレート式で、下段はあくまで補助ロケットとして機能する部分であり上段が最終段の有翼帰還機というコンセプトです。

このシャトル部は内部が再現されています。

 

 

 

 

Convair Mannd Obsevation Satelite

GRENCOE MODELS

多分ストロンベッカーのキットの再販品でしょう。

当時キットも地球/月から太陽系内惑星へと進出していきます。

これはコンベア社の惑星有人観測衛星のコンセプトキットです。

船体チューブ構成のパターンが異なるものも出ていた気がします。

 

 

Passenger Rocket  Monogram

フォンブラウンと供に初期の米国宇宙開発計画において指導的役割を果たしたWilly Lay教授。宇宙開発の啓蒙運動にも注力していました。

彼の発案したこのスペースシャトルは古くはドイツの親子大陸間弾道宇宙機(爆撃機)ゼンガーに基づくものともいえます。

ゼンガーはロケット動力搭載の滑走/滑空台車に載せられて長い打ち上げ用のレ―ル軌道からカタパルトのように初速を獲て宇宙に飛び立つ飛翔体でした。

彼はフォンブラウンと同じくドイツ人科学者であり、ナチスドイツへの科学開発協力を避けるように早くに米国に亡命帰化した科学者の一人でした。

2段階で打ち上げる方式において共に帰還可能な母機で可能な限りの高高度にその子機(シャトル)を持ち上げる母子機方式は当時のナチスドイツの秘密宇宙兵器ゼンガ―からもすぐに思いついたでしょう。

この親子型スペースシャトルはイギリスにおいても古くから研究されている方式で現在においても各国で実現に向け研究されています。

2004年に民間有人ロケットとして初の公認の栄冠と賞金を獲たスケールコンポジット社のスペースシップワンやその発展型スペースシャトル、スペースシップ2はまさにこの方式の成果と言えます。

モノグラムからはこのレイ教授シリーズとしていくつかのキットが出ていました。

 

 

SPACE TAXI  Monogram

これもモノグラムのウィリーレイ教授シリーズの一つです。

キットは地球儀を模したスタンドが付いていますが箱絵はどう見ても月軌道上です。

地球周回軌道なら当時のドーナツ状の宇宙ステーション備え付けのカーゴ輸送・作業艇とも考えられますが月でこのTAXIは何の役に立つんでしょうね?

前後の籠状内が宇宙服を着た作業員の搭乗スペースで与圧された操縦室とその後部船体内にカーゴベイスペースがあるようです。人間よりも荷物の方が船体スペースに入るというのがなかなか斬新です。確かに規定時間内の作業なら最初から宇宙服を着たまま移動し、すぐに作業を開始するというのは合理的ですね。

ただエアーロックがあるようにも思えず、推進装置も見当たらないのが不思議なところです。籠内の黄色と赤のボンベが何なのかも興味深いところ。まさかこのボンベのガスを噴射して進むなんて.........うーんコンセプトがわからん。

 

でもUS SPACE FORCE(米国宇宙軍)というロゴがいいですね。

 

 

Space Transport  SENGER

1/288 Scale  German Revell

ドイツが一時期、国を挙げて開発を進めていた親子機型シャトル「ゼンガー」。

名前はもちろん戦時に計画された弾道宇宙航空機の名前に由来しています。

こちらはレイ教授のシャトル同様に取りあえず民間輸送機として計画されていました。

2005年までにプロトタイプを作るという計画でしたが母機はいまだ研究段階の可変サイクルエンジンを搭載する超音速大型輸送機とされ、結局搭載予定だったこの新エンジンのブレークスルーがネックとなって実現していません。

現在研究が継続されているのかも不明です。

 

 

X-30 Orient Express Monogram

レーガン政権がぶち上げた日本(極東)と米国を2時間で結ぶスペースプレーン計画オリエントエクスプレスのモデルでこれは軍用機を想定したバージョンです。

前記のドイツのゼンガー同様にマッハ20以上を出すための重要な技術要素となるスクラムジェットエンジンは当時では実用化にほど遠く、いつの間にか立ち消えになってしまいました。

 

 

MOONLANDER   

1/350 Scale   Pegasus Hobbies

最近のキットです。

サターンVロケットの建造を指揮したあのフォン・ブラウンが大戦後に米国亡命後の1950年代に当時は今だ夢物語だった月への探査旅行の啓蒙用に描いた月ロケットのコンセプトモデルの一つをキット化したもの。

同じくフォン・ブラウンのドーナツ型宇宙ステーション構想を拠点として軌道上で建造される事を想定しているためにこの様な機能重視の無骨なデザインなんでしょう。

当時の空想科学映画や雑誌絵を飾った同様な月ロケットをストロンベッカーやリンドバーグ等のメーカーがキット化していました。

パーツ数は220以上、箱絵の月探査ロケットとそのカーゴモデルとの選択式。

1956年頃の映画の復刻DVDの表紙絵の下角(黄色の丸)にもこのロケットが描かれていますね。

それにしても曲がりなりにもISSという宇宙ステーションは建造されましたが軌道上で大型宇宙船を建造するという案はまだまだSF世界のこと。

まあ米国スペースシャトルが早々に引退してしまい大型資材を打ち上げられる繰り返し使用型のフェリーロケットが一向に運用できていないところに大きな障壁が残っているのでしょうか。

 

エンジン部

フレーム部

燃料タンク類

住居部と

カーゴ部



MOON SHIP 

1/96 Scale  ATLANTIS

1950年代のREVELL黄金期のSFキット復刻版です。

Preorderを入れておいたCult TVmanのshopから送られてきました。

つい最近までは幻のキット扱いで相当のプレミアがついていたこのキット、

本来は1957年にリリースされた有人月ロケットXSL-01という三段ロケット(まあ、これもお高いのなんの.......)の先端部のみが別売されたキットの再販版となります。

右上のCua away内部図は当時の箱絵のまま。

宇宙開発黎明期(まさにEnter the Age of space!)の航空メーカー各社の宇宙開発コンセプトモデルや空想科学雑誌を飾った宇宙ロケットの一つですね。

プラモデルに興味を持った時点ですでに手に入らない憧れのキットでしたから再販版ながらとうとう手に入れたというところです。

 

でも箱を開けるとキットの内容には「まあ、こんなもんか......」とちょっとばかりがっかりしたのも事実。

夢は夢のままにしておいた方が良かったかな。

でもこういった古いキットを再販してくれるメーカーさんには感謝です。