アド プラスチックモデルハウス
三共プラスチック工業 1/30スケール
日本経済が高度成長経済に突入しようとする時代、「プレハブ住宅」という言葉がはやりました。
このモデルは規格化された住宅部材を模したパーツで平屋ながら間取りを変えて住宅ができるというものでした(自由にというわけではないようで.....)
またキットの広告では二階建てにもできるようになっていたようです。
当時フジミからももう少し小い1/50スケールものが出ていました。共にトイレは水洗式ではなく汲み取り式。当時500円だったこのフジミのプレハブ住宅で色々な間取りを考えて組み立てたものです。
いまなら素人でもパソコンソフトで自由にマイハウスの間取りがシミュレートできる時代ですがこれはその先駆け的なキットだったのかもしれません。
岸川靖さんの「昭和プラモ名鑑」182pにもこのキットは掲載されていますが箱絵右下のメーカー名が化研商事となってます。
手持ちのキットの広告では販売元が化研商事で製造元が三共プラスチックとなっていますから、名鑑記載品は三共が倒産した後、化研商事オンリーになったのかもしれませんね(詳細は不明ですが.....)。
キットの中身
キット広告、取説
参考資料
DESIGN A HOUSE Pyro
1950-1960年代、米国の模型メ-カ-として数々のキットを世に送り出していたPyro Plastics Corporation。
このPyroが1958-60年に教育用キットとしてリリースした住宅デザインキットの標準パッケージ版です。
この他にさらに内容が充実したMaster版も販売されていたようです。
同展示室の日本メ-カ-、三共プラスティック/化研商事のAdd Plastic Model Houseが1960年末(フジミのプレハブ住宅/明るい住宅も同時期)ですからこれらのキットはこれに触発されたのかもしれませんね。
2by4工法を模した壁パネルは接着剤不要のスナップ式で、ハウスデザインと間取り案としては4つのタイプが記載された説明書が付いています。
むろん自身のオリジナルハウスもパーツが足りる限りにおいて可能です。
当時の米国TVドラマに出てくる主婦憧れのキッチン設備や大きなチムニー、大きなバスタブ等がセットされています。
これもアメリカンドリームだったんでしょう。
キット内容
組立て説明図
住宅附器類
Basic House Plan
室内チムニー
Vacation House
壁のパ-ツ
Split Level House
ドア類
Ranch House
住まいの設計 1/24Scale ARII
このGWに向けてキットのストックルームと化している部屋を一年振りに整理していましたらこんなキットが出てきました。
箱はでかいが重さは軽い。
1/24スケールのアーリーアメリカンタイプのハウスモデルだと?
「パパとママと一緒に間取りを考えよう」?
My home planning model kitとなっていますが自分のプラン通りの間取りに変えられるようになっているのか..........?
中を見ましたら設計事務所等で説明見本用に作る様なオーダーハウスのモデルのように印刷済みのスチレンボード製の屋根、外壁や内壁で箱モノを作り、サッシやバルコニーの開口部材や家具等の内外インテリアがプラパーツになっているキットでした。
「パパとママと僕」の大変笑えるフィギュア三体付き。
でも完成品が箱絵写真とちょっと違う気も...........
間取り例? おっとママと僕がいるぞ
ARKITEX
Scale Model Construction Kit
Tri-ang
古い英国版のハウスモデル製作キットセットです。
これは間取りよりも建物のデザインを考えていくタイプのキットといった方が良いでしょう。
基本は鉄骨ラーメン構造建築ですが規格化された鉄骨キュービックユニットを前後、左右及び上下に繋ぎ足して建物を建てていくプレハブ住宅建築方式をプラモデル化したものといえるでしょう。
パーツは立方体を形成する部材が中心ですが2倍長スパンのユニットもありショーウィンドウ等に利用できするようです。
麦球が仕込まれたライトユニットも幾つか入ってます(ドーム構造のもの)。配線はケーブルではなく導通プレートを配置、繋げて回路を形成していく形式です。
キュービックユニット(ルーム)を繋げていく形式ですので箱絵のような当時としてはモダンな建物(小規模ビルまで)が作れます。
サボイア邸もどき位は出来るかな?
無論追加パーツを調達すれば箱絵後ろに描かれているような大規模ビルディング建築も可能ということなんでしょうね。
清里・三浦ペンション
「La VERDURA」1/80スケール IMAI
1970年位から長野の軽井沢や清里といった高原リゾート地に続々と建ったペンションという洋式民宿。
このモデルはあの三浦友和・百恵夫妻のもの。ご夫妻であろう2体のフィギュアもついてます。
イマイがウッドモデルで頭角を現してきた時の製品だと思います。
でもなんでこれ買ったんだろう?
当時人だらけだった人気の清里、今の荒廃ぶりをTV番組で見るに付け時代を感じてしまいますね。
Tour Eiffel エッフェル塔
1/650 Scale HELLER
まずはフランスのエッフェル塔のキットをご紹介します。
第4回パリ万博の為に造られた高さ312m(現在はちょっと増設して324m)のフランスを象徴する鉄骨構造物ですが1889年の完成当時は奇抜すぎるデザインと見なされ、その賛否が別れていたといいます。
一部の文化人などは出来上がった後も見るのも嫌だと公言していたとか。
どこが奇抜?フランスらしくて優美なデザインだと思うのですが..........
まあ設計コンペ当時は石造りの300m級塔の案と競ったという逸話まで(そっちの方が奇想天外なんじゃと.......まあアレキサンドリアの大灯台は100mだったそうだから)。
ポンピドーセンターしかり、ルーブルのガラスのピラミッドしかり、フランスでは新しいデザインに対して全く異なる見方がまずは拮抗する国。しかし時間が経つにつれ国民に受け入れられ、お国のシンボルになっていくんですね。
キットは本国Hellerの1/650スケールもの。これはまだ手に入るかも。
エッフェル塔のキットは倒産したイマイから木製の大型超精密組立キットが出ていましたがこれを造られた方はいるのでしょうか?
イマイはそれほど多く売れないことは承知の上でこのような超精密木製キット群の商品化に懲りすぎた嫌いがありました。パーツは精度良く加工されていてそれなりに時間は要しますが誰でも造れる仕様の様でした。しかしやはりそれなりに細かい加工・塗装が必要な上級者仕様の上、キット価格が高価。ほんとうに採算取れると思ってたのでしょうか?すこし時代が早すぎたのかもしれませんね。
今ならば数万円の価格帯での1/350スケールの艦船キットが雨後の竹の子のように次々と発売され好評を博していますしね。
東京タワー 1/500スケール セガ
TOKYO TOWER 1/500 Scale SEGA
エッフェル塔とくれば東京タワーを出さないといけません。日本が世界に誇った高さ333mの鋼製建造物、東京タワー。正式名称は日本電波搭。
東京タワーの第一展望台売店では今でも麦級電飾を施せるプラモデルが売っているのでしょうか。少し前までは売っていた記憶があるのですが。
写真は組立キットではありませんが電飾機能が充実したプラ素材の完成済みトイで、2007年にセガから発売されました。
第一展望台を境に上下二分割された電飾系統に加えて上部はさらに幾つかの部分に細分されていろいろな色と発光タイミングを組み合わせた幾つもの発光モードが選択できます。
このキットのよいところは自動消灯タイマーモードが選択できる点でしょう。
邦画「ALWAYS 三丁目の夕日」でノスタルジーモデルとして火が付いた東京タワーモデルですが当館ではクリスマスツリーの代わりに毎年入り口横で点灯させていました。一昨年からスカイツリー版にチェンジ。
この東京タワーモデルは実際のタワー同様に第一展望台の正面窓にメッセージボードが差し込めて点灯させることもできます。
同じものなのか?2018年には約3万円弱の価格で復刻再販?されてました。
もっと出来のいいもでるだったのでしょうかね?
ライティングモード
スカイツリー 1/1000スケール
SKY TREE 1/1000 Scale
東京タワーとくれば次は東京スカイツリーですね。
全高634mで自立式電波塔/タワーとしては世界一、建造物としてはドバイのプルジェ・カリファに次いでまだ二位の位置を堅持しているはずです(2015年)。
これもキットではなく電飾組込み済みのトイで、実際のタワー同様に第一・第二展望台を同期しながら一周する「時を刻む光」も再現され、またタワー全体のライティングモードも幾つかセレクトできます。
惜しむらくはタイマーがついていないことでしょう。まあコンセントの方でコントロールできないことはないのですが.....
このキットはTVドラマ「主に泣いています」でも向島のトキばあさんの家に飾られていました。
ライティングモード
スカイツリーがほぼ半分できあがった頃から墨田区役所とアサヒビール本社屋に挟まれる様にして伸びていく姿を吾妻橋から(ほぼ)定点撮影してました。
ただし時期は気が向いた時、用務で浅草に立ち寄った時でしたので今では記憶も定かではありませんが外人さんに見せると喜ばれました。
スカイツリー 1/700スケール バンダイ
SKYTREE 1/700 Scale BANDAI
スカイツリーの一般販売キットとしてはこれ以上のものはもう出ないでしょう。ボリュームも出来も抜群(とは言えまだ作ってませんが)のキットと思います。
1/350スケールの宇宙戦艦ヤマト同様に買ったはいいがさて作成しようと何度も思いながらそのままです。Boxも大きいですから部屋の隅に立てかけたままで.................
実際の建築工程に似せた組み立て手法を採用しており、さすがに鋼管組みの外皮構造は区画毎に一体化したパーツとされていますがタワー中心部の構造は徐々にタワーを伸ばしていく実感を味わえるように考慮されています。
ライティングキットも同梱されており、完成後は実タワー同様なライティングができるように設計されています。
そうそうこのバージョンでは第一および第二展望台に設置された建設クレーンもおまけで同梱されています。
うーん......どうしよう。
箱の中にまたパーツBox
東京スカイツリー「粋」
1/3000スケール 童友社
TOKYO SKYTREE ”IKI"
1/3000Scale DOYUSHA
小降りながらスカイツリータウンのベース付きのスカイツリーキットです。
このキットは最初から隅田川をモチーフにしたブルー系ライトの粋バージョンと江戸紫をモチーフにしたピンク系ライトの「雅:MIYABI」の2バ-ジョンが別々に発売されていました。
従ってライティングはできますがそれぞれ一色のみです。
タワーの鋼管溶接外皮構造体はクリアーのプラチューブのような一本成形品にタンポ印刷で細かい編み目が再現されています。
ベースのスカイツリータウンは箱庭のように緑地をパウダーで表現したり結構手が込んでいます(バッテリーケースも兼用)。
お子さんとともに気軽に製作できる好キットでした。
国宝 平等院鳳凰堂
1/370スケール 東京シャープ
日本の十円硬貨の表面に刻まれている有名な宇治の平等院鳳凰堂の少し小さめなキットです。
東京シャープはすでに存在しませんが
現在は童友社が金型を引き継ぎ再販されているはずです。
金メッキ部品、透明ケースもついています。
NEUSCHWANSTEIN CASTLE
1/220 Scale DOYUSYA
ノイシェバンシュタイン城(白鳥城)
ドイツとオ-ストリアの国境近く、
ロマンチック街道の終点に建つSchloss Neuschwanstein:ノイシュバンシュタイン城のキットです。
世界でもっとも美しい城の一つといわれる別名白鳥城とよばれるこのお城は若くしてシュタルンベルク湖畔で謎の水死を遂げたル-ドビッヒⅡ世が国の統治に一向に関心を示さず、城づくりに没頭。金に糸目をつけずに建てた(当時未完成)城の一つです。
アナハイム、香港のディズニ-ランドのCastle of Sleeping Beauty:眠れる森の美女のお城はこのノイシェバンシュタイン城がモデルとされているのは有名です。
一方、オークランドと東京のものはシンデレラ城でフランスのユッセ城をベ-スに多の幾つかのフランスのお城をモデルに。
「ちょっと違うのだよ」と薀蓄をたれるとよいでしょう(笑)。
とは言えノイシュバンシュタイン城自体がフランスの城やベルサイユ宮殿に憧れたルードヴィッヒⅡ世がこれらを超えるものをと建てた城ですから尖塔などはまさに同じもの、まあすべて同系列といっても良いくらいです。
名探偵コナンのムービー劇中で白鳥警部はこの件でうそを言いいました!
キットは童友社の1/220スケールの古いキット(20~30年は経ってるかも)
です。
箱の中の帯には西ドイツの............と書かれているのが時代(東西ドイツの歴史的再統合が1990年ですから)を感じさせますね。
出来は良いキットですので思い出したように再販され、つい最近もこの通常タイプとともに金メッキされたゴ-ルドタイプも追加再販されました。
でもこの建造物キットの全面金メッキタイプって何なんでしょう?
東京タワ-とか姫路城とか、全面金メッキの大型キットを造って飾っても面白くもなんともないと思うのですが?
大浦天主堂 FUJIMI
フジミ建築モデルシリーズNo.25 大浦天主堂のキットです。
日本で現存する最古のキリスト教建造物であるこの長崎の大浦天主堂の正式名は国宝「日本二十六聖殉教者天主堂」。
部品数も少なく簡単に組みあがるキットですが有名なステンドグラス窓等は組み立て説明図に印刷されたものを切り抜いて張り付ける形ものを採用しています。
ただしモノクロ印刷ですから写真等を参考に色鉛筆等でそれなりに彩色してから張り付けたほうがいいでしょう。
というわけで結構手間のかかるキットですね。
最近再販版としてBoxアートも一新し、この窓類を彩色シール化して同梱されたものも出ています。
首里城守礼門
1/100 Scale FUJIMI
沖縄の名所首里城の正面玄関・大手門ともいうべき守礼門のキットです。
正式名称は「上の綾門」。門の上部に掲げられている額「守禮之邦」から古くから守礼門と呼ばれているそうです。
ご覧の通り門のみのキットで3色成型ですが部品数も少なく、あっという間に出来上がってしまいますが完成後には朱色等追加で彩色塗装しないとせっかくの美しい門が台無しでしょう。
うーん、結構侮れないキットかも......
TOKYO DOME BIG EGG
1/2000 Scale DOYUSHA
東京ドーム ビックエッグ 童友社
後楽園球場を取り壊し、1988年に竣工なった日本初の屋根付き屋内球場施設
として有名な東京ドーム。
白い2重構造膜天井を空気圧で膨張維持する軟式屋根からビッグエッグとも呼ばれてます。
併設されている東京ドームシティーアトラクションがまだ後楽園遊園地と旧名称だった時代、地下アトラクション施設のワンダーエッグが開設された当時に遊園地入場ゲート脇のス-ベニアショップで購入したものです。
写真のように屋根はクリアー成形パーツで内部の球場内部がみられるような配慮がされています。ドーム周囲の付属施設等はシールで再現するようになっていました。
こういった国内有名施設のキットは昔から秀作が多かったのでできれば復刻化してもらうとともに新作キットをシリーズとして出してもらいたいと思うのは私だけでしょうか?
AKIHABARA REDIO-KAIKAN
1/1000 Scale PLATZ
秋葉原ラジオ会館 1/1000 プラッツ
1962年竣工の旧ビルは電気街秋葉原の
ランドマーク的な商業ビルでした。
まだ日本のパソコン黎明期にオプションパーツやソフトを買うにはまずこの店に行ったものです。
小さな電気屋さん、高級オーディオ専門店がひしめく低-中層フロアーに加え最上階にはNECや富士通のパソコンショップ等が中央エレベーターシャフトと階段を中心に周りを囲むようにショールームを構えていました。
その後はイエローサブマリン等のホビーショップが占有面積を占め始め(自身が足繁く通ったのはこの頃までかな?)、惜しまれながら取り壊される直前は秋葉原の様変わりそのままの様相になっていました。
このキットは立て替え改装なった新ラジオ会館のキットです。
パーツ数も少なくあっという間に完成してしまうキットですがまあ、色物キット(失礼)としてご紹介しました(笑)。
もう今の秋葉原にはついて行けないですわ。
キット内容
The Bates Mansion from PSYCHO
1/87 Scale Polar Lights
ベイツ館 サイコより
あのサイコスリラー映画として名高い
サイコの舞台となったベイツ家のキットです。1998年の初版のものです。
このキットちゃんと丘に立っていて館につながる石段もちゃんと再現されてます。
Voodoofxからはライティングキット、サ-ドパ-ティ-からはライティング効果を高める窓のシール(カーテンとか人影とかが印刷されている半透明シール)も販売されていました。
このキットメカじゃないので当初の展示室だったSF映画のメカ展示室からこのConstruction Kitの展示室に移動しました。
The WHITE HOUSE
1/87 Scale Glencoe
アメリカ合衆国大統領公邸として有名なホワイトハウスのキットです。
キットはレジデンス部分のみで左右のウイング部分はありませんので残念ながら大統領執務室として有名なウエストウィングのオーバルルームは再現されていません。
そういえば日本のメタルギアシリーズからインスパイアされたスニーキングアクションRPGの「スプリンターセル・コンビクション」で一部軍の武装勢力に占拠されたこのホワイトハウスに正面から潜入して人質になっている女性大統領を救出する最終任務がありました。電源が落ちて暗闇のハウス内の至る所にシークレットサービスが殺害されていてドキドキしながら武装勢力を少しづつ排除しオーバルルームを目指したものです。
余談ですが正面屋根の星条旗、昔は他国同様に日中のみ掲げられていましたがニクソン大統領が昼夜違わず常に掲揚すること(悪天候と半旗掲揚時は除く)を大統領令で決めたため常にたなびいています。
グレンコからは米国国会議事堂のキットもリリースされていました。
日本の国会議事堂のキットも昔はあったんですがね。
オリジナルは鉄道模型の老舗Marxの古いキットです。
Parts
TOKYO Metropolitan Government Bulding. 1/1000 Scale Wave
丹下健三設計による新東京都庁舎のキットです。新庁舎といっても1988年着工、約2年の工期で1990年竣工した建物。10年前位から色々劣化不具合も起き始めているようです。とはいえ現在もこの威風堂々としたデザインは異彩を放っています。
当時新宿副都心に林立しだした高層ビル群は全て柔構造(柳のように揺れて地震エネルギーを吸収する)構造でしたがこの都庁は逆にスーパーストラクチャー構造というリジッドな構造で揺れに対抗すると開業時の展望台に誇らしげに説明書が掲示されていました。
キットはビル外壁に印刷シールを多用したものですが完成するとそれなりに見栄えはよいキットでしょう。
できれば新宿副都心の高層ビル群をシリーズで出してもらいたい位です。
キット内容
国立西洋美術館(本館)
フランスの提案により日本を含めた
7ケ国共同の遺産登録推薦提案が実施され、世界に点在するル・コルビジェの設計建造物のひとつとして2016年5月にユネスコの世界遺産登録が認められたと伝えられた国立西洋美術館本館。
ここ数年来この美術館(建物)の世界遺産登録運動が地元上野でも大々的に進められていましたから多少寝耳に水の様なニュースではありましたが何ともうれしい話ですね。
これはプラモデルではなくペーパーモデルのキットです。
下は当美術館の公式ガイドブックで小ブックながら絵画、彫像の収蔵物のみならず建物の内部や収配置図・写真等ふんだんに載っています。
この西洋美術館の設立までの紆余屈折の経緯や、今は閉鎖されている謎のスペースの数々(笑)等、話のネタは豊富です。
数年前までは平日なら結構ガラガラで休日でも特に雨の日などは半日ゆっくりと収蔵美術品を鑑賞しながら併設レストランで食事や喫茶もできる貴重なスペースとして知られていたんですが.......これで当面そういったことも無理になるでしょうね。
キットは出来上がったらまたここで公開しましす。(製作工房にて公開中)
国立近代美術館ペーパーモデル
1/150スケール
本館内部再現バージョン 紙宇宙製
先に当該美術館のショップで販売されていたペーパーモデルを改造して本館内部を再現すべくトライした製作記を製作工房にて掲載していますが、このキットはさらに2F、3Fまでの館内部が精密に再現できるものです。
ただし初期の基本設計図のため特に正面玄関のある1F前面部の面積や配置はは大きく異なっています。
とは言えこのキットの一番の特徴は窓類や明り取り、グラス製仕切りや手すり等が透明PETシートに印刷されてパーツ化されているところでしょう。
正面ピロー部を含めた49本の2階フロア―や天井を支える円柱、吹き抜け構造の壁に設置されたライト類まで再現されており、もう少し早く販売してくれれば........と悔しい思いが(笑)。
敷地もA4シート4枚による張り合わせで構成される広さです。
コルビジェ自身の1956年の設計図面を参考に、内部の構造を可能な限り再現しているとのこと。幻の構造部まで仕込まれているとはいったい何処のことなのか?楽しいキットです。
DeAGOSTINIの週刊ミレニアムファルコンを取りあえず作り上げ、またまた虚脱状態が続く当館館長としてはリハビリとして作成にチャレンジしようかと思っています。
1月25日にまだまだ雪が残る上野恩賜公園に出向き、今日は空いているだろうと思いきや北斎展が開催中の西洋美術館内は人でごった返し、入場待ちの行列が一階正面フロアー内にできているほど......(とほほ)。
残念ながらミュージアムショップでは本キットは取り扱っていませんでした。
追伸
製作工房にこのキットの製作記をアップしました。