船体パーツの塗装
プラはオフホワイトの成形色です。
まず船体と外部翼等をセミグロスホワイトで塗装しました。
船体上下
操舵類
船体内部の塗装
船体内部はライトグレーと指定されています。
二重船底構造状の床部は最初に内部全体をライトグレーで塗装し、乾燥後に側壁となる部分を幅広のマスキングテープで覆ってから床部をダークグレーで上塗り塗装しています。
船体内部のインテリア塗装①
パーツは隔壁や機器類は計器パネル部のみマスキングしてからライトグレーで全面塗装。
乾燥後にマスクを剥がしたパネル部等をミディアムグレーで筆塗りしています。
この段階でインテリア内部のデカールは貼っておきました。
紙離れが早く、破れにくい上質のデカールです。
前部インテリアパーツ類①
前部インテリアパーツ類➁
前部インテリアパーツ類③
室内インテリアの塗装➁
後部ラボ・作業室や細かいパーツの塗装も指示通りに塗装を済ませます。
各パーツはランナーにつけたまま塗装して、ニッパーで切り離した際のゲート跡は精密ヤスリ掛けした後に同色の補修塗装を追加しています。
船体内部の組立
前部コクピット、後部ラボのインテリアを組立て、設置していきます。
前部コントロールルーム
コクピット下の体内各部のマップ保管箱と投影機がおかれたテーブル内に引き出し式のチェアー2基が格納されています。
今回は引出した状態を選択してみました。
前部コントロールルーム内部(前から)
全部コントロールルーム内部(後ろから)
後部ラボルーム
脳内血種切除手術用のレーザーライフルがおかれている研究・作業室。
ソファーもおかれていて仮眠・休息もできるようです。
隔壁ドアも水密型で万一衝突等で前部が浸水した場合はここに退避できるように設計されているようで、最後尾には窓型のハッチもあるようです(映画では使われていませんが)
後部ラボルーム内部
ライティングキットの組込み
追加取り寄せしたVooDooFXのライティングキットを組込みます。
操縦席ドーム下の18連テープLEDは*+/-の電極間が狭いのでリード線のはんだ付けは両極部のはんだが接触してショートしないように注意が必要です。
今回室内灯のLEDは電球色(Warm White)が入っていますが、効果を考えて電灯色(Cool White)に替えました。
コクピットドーム下のリングライト
(LED18連)
外部電源回路へ接続プラグの格納・引き出し案
VooDooの説明書では電飾回路はハイドロジェット吸入口内の空間に集めるようになっていますが、最終的なバッテリーやスイッチの設置場所等は記述されていません。バッテリーは今後も交換が必要になりますし、スイッチを船内の納めるならどこかに開口部を設ける改造をする必要が出てきます。
ただし上部船体を固定せずに被せるだけにするならバッテリーとスイッチはこのスペースに入れて置けば良いでしょう。当館のプロテウスは内部インテリアと上部船体が少し干渉してぴったり仮置きできません。ここは船体上下を接着固定する事に決めて配線を外に逃がす方法を考えました。
船体上部を(ゆとりを持って)被せられるよう上手く組み上げられた方は船体を接着しないで必要に応じ、取り外しする方法が正解でしょう。
ひとつの案としてハイドロジェット内部の空間に集めたリード線を一本にまとめて噴出ノズルの先端口から外に出すことを考えましたが、あまり見栄えが良くありませんね。
そこで二重構造になっている船底部にまとめたリード線を逃がして下面ハッチから外に出す方法を検討しました。
この際、オス・メスのコネクターを導入してバッテリーとスイッチを配置した(バッテリー)回路を外に置く形式として点灯しない時はコネクターを外し、ハッチ内部にコネクターの片割れを納め、ハッチパーツをはめ込んでおくことにしました。
点灯させたいときは逆にハッチを開け、内部コネクターを引き出して外部バッテリー回路と接続し、スイッチでオン・オフします。
完成モデルを使って
ミクロ化され患者の頸動脈に注入されたプロテウスは最初のトラブルに遭遇します。
突然の動脈内乱流に巻き込まれた船体は血管壁を突き抜け、癒着していた静脈に迷い込みます。静脈内の安定した血液流下でコントロールを取り戻しますが進路は全く逆方向に........といった映画序盤の場面をイメージして写真を撮ってみました。
Fantastic Voyage から ミクロ化光線照射台の作成
製作したMoebius PROTEUS号の飾り台として映画に登場した物質ミクロ化光線照射台を造ってみました。
この試みは海外のオークションサイトでヘキサゴンパターンを印刷したものを見つけたのが始まりです。
出品者の方はこの印刷ペーパーに加えて自身で台座を木工工作すれば映画の一シーンが再現できるとしていましたのでまずは取り寄せを。
また現在同様なプラ製のベース台も海外のショップで販売されていますが、その照射台の中心となる一番ステージが考慮されていないパターン配置であり、塗装でステージを再現するだけのものの様でした。
今回のものは出品写真ではやはり中心出しはされておらず一番ステージも再現されていないものですが下から光を当てる方式であることを評価しました。
一か月後に届いた印刷品です。
パターンはどうも手書きの様でヘキサゴンが個々微妙にずれているのですが大して気になりません。
表面に塗られた光沢ニスも均一で綺麗な仕上がりでした。
届いたものはオークション出品写真ほど中心がずれておらず、これなら一番ステージも設定できそうです。パターンの印刷部の直径は420㎜φです。
ベースとなる円筒台座は「ベニヤ等で自作しろ」とありますがここは手抜きが得意な当館キュレーターの腕の見せ所。
アマゾンで折り畳み式のビニール製撮影機材リングフラッシュボックス450㎜φを(1000円程度)見つけました。
出品者の方の手書きの自作手順には台座ケース内に直管蛍光灯を4本程度並べる様に指示がありましたが、これもご覧の様な天井に直付けする電設部材フラットLEDパネルライト(シーリングライト)を取り寄せDYIショップで購入したプラグを取り付けてコンセント式に替えました。
これもLED点灯用ドライバー付きで1000円ちょっとでした。
折りたたみ円形ボックスとフラットLEDを組み合わせたお手軽どこでも発光システムです。
ゼロ番ステージの付加
ペーパーの一部をスキャンし、そのデータを写真加工ソフト上で一番ステージを黒色で塗りつぶしたヘキサゴンを作ります。
これを切り抜いてパターンの中心近くのヘキサゴンに被せました。
(トレーシングペーパーで写し取ったり遮光性アルミテープ切り抜きでもいいでしょう)
ミクロ化光線照射飾り台をスイッチオン
1㎜厚のアクリル板に貼り付けてお手軽発光台座に乗せてライトオン。
下からの光は思った以上に均一です。
これにPROTEUS号を乗せて写真を撮ってみました。
やったね。
New Kit 情報 2021.11.17
ミクロ化光線照査ベース Crow's Nest版
Cult TVmansのWeb ShopにCrow's Nestからこのグラスベース部のみが何とあの限定販売されるとの告知が。
ご興味のある方は以下のURLでモデルの出来と構成をご確認ください。
Proteus Base discs from Crow's News-DH-21 (culttvmanshop.com)
シルクスクリーンによるヘキサゴンパターンはさすがに正確ですし、ゼロ番モジュールもきちんと黒く塗りつぶされています。価格は約50ドル。光源は当館展示品同様に自作が必要でしょう。
ただしこのベースキットは直径11inch(27.5㎝)となっていますからMobiusの1/32スケールキット用ではなく、1/48スケールのCrow’s版、または古いWilco版キット用ではと思います。Web ShopにもMoebius用との記載がありません。
とはいえ永らく 活動休止/廃業?だったあのCrow's Nestのキットがいくつも同時に限定数リリースされています。
もしかすると同社の名作キット1/48スケールProteus: #1A SF映画のメカ展示室1
も再販されるかもしれませんね。
(どうもその可能性はないかもしれません。同社が活動を再開したわけではなく、CultTVmanがこれらの古いキットをどこぞで見つけ出し、そのままの姿で限定販売するような記述がありました)
同じく同室にて展示中の「猿の惑星・Icalus」キットの別バージョンキットは同映画のシリーズ三作目、コーネリアス、ジーナ達が惑星を脱出後、地球にタイムスリップした「新・猿の惑星」バージョンとして造り直されています。
このキットや今回のミクロ化光線照射台ベースは当館でも初めて見たようにも思います。
初版キットと比べ機体の内装はパーツ数が若干簡素化(後部のハイパースリープ装置部がカットされた改造タイプ)されているようですがコクピット部はほぼ同じように再現されています。新たな側面ハッチも設けられたこの「脱出版Iculs」モデルのリリースも当時手に入れられなかった方にはうれしいニュースでしょう。
奪い合いかもしれませんよ。帆興味のある方はお早めに........
おまけ
Proteus Crew from "Fantastic Voyage"
1/32 Scale
Jimmy Flintstone
上記Moebiusの1/32スケール プロテウス潜航艇用のレジンフィギュアセット。そろそろ市場からなくなるかもしれないと思って箱なし/プラ袋入りのを取り寄せました。
はてさてこれらを塗装しても完成済の船体内に載せられるかどうか......
何とか船体上部は取り外せそうかな。なぜ同時に購入しなかったかんでしょうね....。
ご覧の通り劇中の搭乗員5人の特徴をつかんだレジン製フィギュアモデルですがプとテウス艦長のビル・オーウェンス大佐(操縦者)の両腕だけホワイトメタル製になってました。でも黒幕の医療部長Dr.マイケルズだけなんで樹脂色が違うんだろ?