モデル製作記No.9 Discovery XD-1を作る
取りあえずライティングキットやプレカットマスキングシートも取り寄せたところですのでMoebius版の製作開始を決定しました。
Stargazer版はもう製造終了アイテムになってしまったようで.......
StargazerのHPには「このキットはStarship model shopでしか扱わない」とされ(当館もここから取り寄せました)永らく生産されていないと注記があります。一方でShopの方はStargazer製品取り扱いページでこのキットを含めて多くのアイテムが消えています。
少し前まではno stockとしながらもまだ生産中だからネットオークション等で高値購入はしないようにという注意書きまであったんですけどね...............
2018.07.02
Stargazer/Luna/Moebiusのキットの比較記事はNew Kit Reviewに移動しました。
製作記第1回 <基本塗装> 2018.03.02
パーツのベース塗装
まずはスフィア形状のCM部の塗装からスタートします。
塗装はべ-ス色が艶消しホワイト、CM部外皮の塗り分けられたパネルやリングパートやにパールグレー等の微妙に異なる色味のグレーで塗装をしろと書かれています。
尚、Spain/Cargo Cell部にもパネル塗り分け部は存在するものの動力部外壁には複数色のパネル塗り分けはないとも書かれています。
映画では漆黒の宇宙空間での太陽光を模した強いスタジオライトが後方や側面から一方向で当てられている映像が多いため白黒陰影の強調や光が当たっている船体部分が真っ白に見えるのでしょう。
「2010年宇宙の旅」では9年にも及ぶ木星軌道上での放置という設定もあって黄褐色の宇宙塵(たぶんイオの火山性硫黄)まみれになっていましたから尚更判別できません(笑)。
ここはAZTEK DAMMYの塗装指示を参考にしようと思います。
尚、AZTEK DAMMYのマスキングシートは基本的にまず一番濃いグレー色で全面塗装をしてから、そこにプレカットされたマスキングシートを張りつけて塗装済みの一段階目の濃いグレーを残す形として次の薄めのグレーを塗装。
そして最後に基本色の艶消し白を載せて行くことを前提に準備されていました(くそ、逆だった.......:とはいえマスキングは全部位選べますので)。
考えればライティングを内蔵するわけですからAZTEKの手法の方が合理的だなと今さら気付いた次第です。
またまたマスキングテープでちまちま部分囲み塗装かな?
とは言えマスキングシートもそれなりに役に立つでしょう。
基本的にこの3色重ね塗り手法はCM球体部とその後部のSpain/Cell接続リング部が主体です。
ただ今回Moubeusが採用している成形樹脂は少し表面部が光を少し通す様な柔らかいパールホワイト的ニュアンスの成形色で(真っ白な樹脂で整形してくれればいいのに)塗装は手間取りました。
今回使ったタミヤの艶消し白のスプレーは少し隠ぺい力が低目なのか相当重ね塗りが必要でした。かつ粘性も低くスフィア―形状のCM塗装では焦りは禁物です。薄く、時間をかけて慎重に重ね塗りしていきましょう。
ここはべ-スホワイトを一塗りしてから艶消し白の本塗装に入るべきでした(反省)
一部垂れの様な斑紋部分はポリッシングでリカバリーします。
以後エッチングパーツの組立作業等を進めながら残りのパーツ類も暫時プレ塗装を進めていきます。
塗料・ツール類
奥のスプレー缶は左からベース塗料のBASE WHITE 1000、艶消し白に
インシグニアホワイト、ロイヤルライトグレーかガルグレーまたは灰白色といったところ。
手前は筋彫り用のチゼルに塗装修正用のハンドポリッシャーに取り換え式耐水研磨シート(600,800,1000)
です。
塗装の修正
多少塗装垂れによる厚みのある部分はまず#600の耐水紙パッドで研磨平滑化してから#800~1000で軽く最終処理しました。
今回はMr.HobbyのPolisher-Proが久々に大活躍の巻でした。
墨入れもしました。
塗装荒れもそこそこリカバリー完了
全パーツの基本塗装完了
CM部以外はほとんど平面パーツですのでパッケージのランナー毎に塗装を流れ作業式に処理します。
ベースホワイト#1000を塗装し、乾燥後に艶消しホワイトを軽く重ねています。
塗装をすると全体的に大味に見えていたパネル表面の凹凸にメリハリが出てくるようです。
次回はエッチングパーツの塗装とデカールについてを。
製作記第2回 2018.03.09
<デカールの自作とエッチングパーツへの応用>
デカールの準備
さてさてインジェクションパーツ一式の基本塗装が完了するまでに並行して幾つか追加作業を進めておきます。
今回Paradrafixのブラスエッチングキットにはデカールは含まれていません(少し値段あげてもミレニアムファルコンのコクピット用エッチングキットの様な質の良い内装パネル類のデカールを附けてくれればね)。
そこでStargazerのキットに付属しているJBOT製の内装デカールを複合プリンターでスキャニングし、データを画像編集ソフト上で縮尺補正処理し、再度デ-タをプリンターに送って水性デカール自作用シートに印刷。乾燥後にトップコートを吹き付けてMoebius用のデカールを作ってみました。
今回の拡大率は先に計測したCM部の直径比率でまず1.33倍としました。
デカールを作成する前に普通紙のカラー印刷をして切り抜き、Paragrafixのエッチングパーツに当ててみたところ、寸法はほぼバッチリなのですが微妙に計器パネルや塗分け構成角度等のパターンが異なっていました。
またコクピット内の計器パネルは仮合わせしてみると大きめでこれらは0.78倍程度にすべきことがわかりました。ここは2縮尺の2枚を準備することに。
デカール自作ツール
写真は今回利用したエッティングパーツ前処理用メタルプライマー、インクジェット専用のデカール作成シート(A4版:2枚入り)に、自作デカール(印刷面)の保護用トップコート剤です。
オリジナルのデカール台紙が水色のためにどうしてもスキャニングした生データのデカール透明部に薄い色が残ってしまいます。
そこでPhotoshopで可能な限り透明部の減色処理(白:無色化)を試みました。
左が生データ、右が処理後です。
クリアー部を極力純白に近づけることでほぼ無色化できました。
またブラスエッチングシートの方は塗装面にまずメタルプライマーを塗布し、十分に乾燥させておきます。
エッチングパーツの基本塗装
キッチンペーパーの上にプライマー処理後のエッチングパーツを置き、色ごとに分けてベース塗装をしていきます。
まずは艶消し白のパートです。
デカールの貼付け表現①
塗装済みのエッチングパ-ツに先の自作デカールを活用してみました。
写真はコクピット背面に設置するHALへのアクセス控室です。
艶消しホワイトで塗装したエッチングパーツに計器パネルのデカールを部分カットして置いていきます。
天井の照明はスリット上のブラスにメンディングテープを張り、薄くクリアホワイトを塗布して表現(DeAGOのファルコンのコクピットで使用した策です:笑)。後はフロアー部をフラットブラックで塗装して準備完了。
デカールの貼付け表現➁
一方でポッドデッキに設置されている全面艶消し黒のHAL9000端末やコクピット内の計器パネルには自作デカールが結構役に立ちそうです。
下地は艶消しホワイトのままとしてデカールを載せて行き、修正部分にのみブラック塗装を追加する形がよいと思います。
エッチングパーツを最初から黒塗装してしまうとデカールの印刷部が全く目立たなくなってしまいますのでご注意を。
デカールの貼付け表現③
こちらはコクピット。
計器パネルは0.78倍縮尺による自作デカールの貼り付け、細い壁の喰刻はタミヤのラインアクセントカラーの流し込み(乾燥後ラッカー溶剤ではみだし部等のクリーニング)に加えて間接照明のスリットはここでもメンディングテープの貼り付け法を採用しています。
このようにエッチングのライト表現を生かしていますので、後ほど裏にMICRO KRISTAL CLEARを塗布してクリアーカラーで塗り分けする方法も検討してみます。
これもファルコンコクピットやレーザー砲塔室で実証済みですから何とかなるでしょう。
デカールの貼付け表現④
ポッドベイの背面ウォールの表現はエッチングパーツに細かく彫り込まれていますので腕に自信のある方はすべて塗装で表現できます。
今回は複製自作デカール1.33倍の方を活用しました。
ただしStargazerとParagrafixでは壁の構成表現が異なります。
そこでデカールは幾つかのブロックに裁断して再構成(位置を一部省いたり、入れ替えたりして)貼り付けしました。
天井部はラインアクセントカラーによる墨入れのみです。
天井・床のライト表現はメンディングテープでこのような感じに。
多分VooDooFXのクールホワイトリボンLEDを船体裏に設置するだけでは不十分かもしれませんね。
上部に配置されるコクピット床裏側にも追加でLEDを足すことも検討してみましょうか。
デカール使用断念のパーツ
ポッドデッキ部床は黒と白の塗り分けが複雑で、ここはデカールを使いたいところです。
しかしながらStargazerのデカールとParagrafixのエッチングのパターンが微妙に異なっていて使用を断念しました。
まず艶消し白で塗装したエッチングパーツ上の繊細なパターンラインに黒のアクセントカラーで墨入れを完了します。
ラインで囲まれたエリアの内側ひとつ一つを先細タイプのペンマーカー(ガンダムマーカー)等で塗りつぶしていく方法を採用しました。
デカール使用断念のパーツ➁
船体下部側面のハッチをくり抜いて中を見える様にしない限りブラックボックスになるこのエアロック。
宇宙空間に投げ出されたプール飛行士の救出に向かったボーマン船長が全搭乗員の殲滅に動き出したHAL9000に締め出しをくらって決死の緊急乗船を試みた場所でした。
エッチングパーツに施された一面の衝撃緩衝壁面の表現は最初黒のアクセントカラーの流し込みをしてみましたが少しラインが強めに感じましたのでグレーのアクセントカラーでやり直しています(写真を撮る前に曲げ加工してしまいました)。
ポッドベイに続くドアは黒でフレーム壁面が白、船体外壁側はその逆でドアが白その左右壁面が黒とここだけ真逆な変則的色彩配置にしている(単純なデザインのエアロック室故に方向誤認に対する策なんでしょうね)なのを映画のDVDで確認済みです。
第3回 エッチングパーツの組立
2018.03.18
EVAポッドデッキ
ポッドデッキ
まず基本のデッキ構造の組み立てです。
塗装やデカール処理したエッチングパーツを指示通りに組み立てます。
デッキの天井に取り付けられているエアーコンディショ二ング装置?はスリットやルーバー表現部をアクセントカラーで墨入れしてから組立てます。
HAL9000の端末を組立てデッキに取り付けました。次いで後部右壁面に設置された3色の宇宙服とラックを取り付けます。
宇宙服は左から赤・黄・青ですよ。
ポッド固定ステージの組み込み
ポッドステージのスライド機構をまずどの位置に設置するかを決めます。
このエッチングキットでは3か所全てにスライド機構を搭載させるのはほぼ不可能です。
まあ、ここは映画でHALが警告した通信アンテナの不調予測の確認に向かう最初の発進シーケンスシーン、中央のBポッドステージをスライドさせるのがベストでしょうね。
スライド機構の案として真鍮の角パイプを用いる案が記載されていますが日本ではこれは入手が難しいのでタミヤの1.5㎜のコの字型プラ棒と1.0mmの真鍮ロッドを使う方法を考えました。
まずはベースデッキ裏のスライド機構を仕込むベース(天井ですね)の内側を1㎜厚の段ボール板かプラ板を仮置きします。
ここにスライドアーム(真鍮ロッド)のレールとなるコの字型プラ棒を取り付けていきます。
中央B-Podを発進させるシーンの再現ではこのようなレールの配置に。
スライドステージ(固定台)側
指定通りに組み立てたポッド固定ステージ側に伸長ビームを取り付けます。
裏をはこんな形に。
ステージ裏にも形を整えた2つのコの字型プラ棒を瞬間接着剤で取り付けこの穴に1㎜真鍮ロッドを差し込み接着固定します。
コの字型プラ棒は底辺のプラ厚みと高さを削って真鍮棒がギリギリ入る位の高さに調整しておくと後々このステージ繰り出しシーンにハッチとのゆとりができますので。
船体側に取り付けたレール機構に差し込みます。
裏はこんな感じで。
ポッドステージを船体内部格納位置にもどしておきます。
CM船体下部半球内部に仮置きしてスライドアームとなるロッドの長さを調整切断します。
3カ所のスライド機構取り付け状況はこんな感じです。
左右は単にビームの差し込み固定用です。
このレールコンフィグレーションはお好きなシーン用に変えられますので。
スライドステージを一度引き抜き、レールを位置決めしたベースを取り出し、裏返して船体に設置、位置調整後に接着固定します。
レールのビーム挿入口の位置はこのようにブラス板に開けられた開口部のベイフロアー側ギリギリになります。(写真は下がポッドベイ室内側になります)
あとは船体に取り付けるだけですが本固定はCM船体の塗装が済んでからにしましょう。
写真は仮置き状態です。
位置決めはMoebiusがParagrafixの本キット用に準備した(?)CM船体内側上部のエッチング板引っ掛け部を利用できます。
このようにドア開口部のエッジに干渉することなくステージの繰り出しができました。
まあPodステージ下部のビーム取り付け用プラ材(コの字型プラ棒)の高さが少し高いのでこの高さを抑えた部材を使っても良かったですね(結果オーライということで)。
最後に後部の伸長ビーム端に適当な留め具を接着して抜け防止に。
今回利用したのは寿屋のM.S.G.プラユニット:丸モールドⅢのものです。
後は注文中のEVAPodが手に入れば......
ちょっと遅かったか............
Discovery XD-1 Hanger Bay
for 1/144 Scale Green Strovery
レジンパーツとエッチングパーツで
作り上げるMoebiusのDiscovery用EVA Pod Bayのキットが到着しました。
当館ではParagrafixのエッチングパーツキットと自作デカールで製作し内蔵しました。
さすがにこちらのキットの方が一段も二段も上の仕上がりが期待できます。
このキットでは居住区からこのハンガーに繋がるアクセスルームが再現されていること(背後にラダーが見える部分)とHAL9000に追い出されたボーマン船長が再度船内に侵入したエアロックがハンガーベイとともに実装できるようにエアロックの全長をアレンジしている点です。
天井のライトやウインドウ部は薄いレジン被膜が残っていて背部からのライティングに対応しています(単なるバリかもしれませんが極めて均質です:笑)
まあバリとして除去した後にクリアープラバンに置き換えてもいいでしょう。
天井の照明部は薄い艶消しホワイトを塗布することをお忘れなく。
追記
Paragrafixからもレジンキットが出ました。
第4回 エッチングパーツの組立
2018.03.23
上部コクピット部
コクピット部の組立
まずはコクピット部と背後に設置されたHALアクセスルーム(側面後方の正方形型のハッチですね)を組み立てます。
内部を覗くと........
接合部はアルミテープで光漏れの目止めが必要ですね。
後部のアクセスルームを接合して取りあえずコクピット部も船体に取り付けるだけに。
コクピットウィンドウ
クリアーパーツにはAZTEKのマスキングを使い艶消し黒で塗装しています。
ウィンドウパーツへの固定
コクピットルームはこんな感じになります。
船体に仮置きしてバックライトを照らすとこんな感じに。
エアロック
ポッドベイに繋がるエアロック室はこんな形に。
取りあえず壁面に並ぶライト部にはメンディングテープを張り薄く白塗りに........。ParagrafixはMICRO KRISTAL KCLEARを使うことを推奨しています。
ただしこのエアロックはポッドベイフロアーとは同時設置できません。
船体のエアロックドア部をくり抜いてEVAポッドBのマジックハンドでドアを開けるシーンを再現したい場合にのみ役に立つアイテムですね。
第5回 船体2次塗装
2018.03.29
CM船体
CM上部半球のマスキング
AZTEK DUMMYのマスキングシートとマスキング用紙テープを併用して船体パネルの塗り分けを行います。
今回はマスキング部がフラットホワイトとして残るパートとなります。
基本的なマスキング後にインシグニアホワイト(淡グレーパネル表現)で塗装し、乾燥後にライトグレー(濃グレーパネル)等をお好みのニュアンスのグレー/ホワイトを追加していくわけですが塗装ベタゆえに複雑でパズルの様なマスキングと重ね塗りの繰返しでリアルさを追求するのは断念し、Moebiusの説明書最後の写真の様に最小限の塗り分けによるシンプルな形を選択することにしました。
あとはその都度考えることにしました。
実は一度このようなパターン塗装を追加したCM部を作ってみたのですが腕の無さと選択した色合いが濃すぎたこともあってどうもしっくりきません。
ここはSimple is bestに戻ることにしました。
マスキング
ご覧の通り水平方向のリング状構造部のみをスプレー塗装追加します。
選択色はロイアルライトグレー。
マスキングを外し、船体のパネル間ラインに墨入れをしたところです。
今回ライティングを内蔵しますのでCM内も入念に光漏れ防止の塗装を追加しておきます。
まずはグレー又はブラックの塗装を追加し、乾燥後にさらに艶ありホワイトを追加しました。
光源にかざして透けて見える部分がないことを確認します。
最終的に艶消しスーパークリアーを吹いて落ち着かせました。
エアロックドアパーツの利用
Paragrafixのコクピット/ポッドベイ両キットにはエアロックドアパーツが付いていますから利用します。
塗装、墨入れ後に縁を船体の凹部に併せて斜めに折り曲げ船体内側に入る様にします。
ちょっと位置がずれてしまいましたがこんな感じに。
曲げ加工時に剥がれた塗膜は後ほど修正を。
その他の追加塗装
3カ所ある姿勢制御ノズル?はプロプモデルでは未塗装の様ですがここは塗装しました。
第6回 船体へのインテリア組み込み
インテリアパートの位置決め
先に組み上げておいたコクピットとポッドベイフロアーを仮置きしてみます。
本来なら船体中央後部、縦方向にドーナツ状の移住区があるわけですね。
細かいパネル塗分けパターンは実施していませんがどうでしょう?
背面からLEDライトをあててみました。
VooDooFXのライティングキット取説に記載された配置でも結構効果が出るかもしれませんね。
コクピット内
ポッドベイ内
第7回 EVAポッドの製作
2018.04.06
EVA Pod from Shapeway
米国のモデルショップで取り扱っている1/144スケールのレジンキャスト製EVA Podキットが一向にリストックにならないため、今回は3Dプリンターによるキットを取り寄せてみました。
このキットは一個販売とご覧の通りの3個セットのお買い得版があります。半透明の樹脂製で中心がくり抜かれておりここにLEDを入れライティング効果も与えられるとのこと。
このくり抜かれた内部にマニュピュレーターのパーツが隠されています。
マスキング等前処理
正面ウィンドウ部をテープでマスクし、4つのライト部は極細プラ棒を差し込んでいます。
まずナイロンプライマーを塗布後にベースホワイト、艶消し白と重ね塗りします。
船体の塗装完了後、エンジンノズルや正面ウィンドウ枠等を艶消し黒で塗装してマスキングを外したところです。
この時点で胴体内部に隠されていたマニュピュレーターパーツを引き出しました。
なんと格納時、プール副操縦士救出時に加えてエアロック操作時とおぼしき3形態のセットでした。
これは白塗装後正面の上下ライトの間の穴に腕部を差し込めば簡単に取り付け完了です。
最後にマニュピュレーターパーツがセットされていた台座は裏返すと船体くり抜き部の蓋にもなりますのでここに径4.0φ/1㎜厚のネオジムを仕込んで船内ステージ上に貼り付けたセッター上で磁力固定できるようにしました。
完成した3台のEVAポッドです。
デッキ内部にに取り付けてみました。
最後に塗り忘れた側面スラスターとマニュピュレーターの仕上げをしました。
正面斜めから
後ろから
EVA格納庫ドア
左右はライトグレー塗布後に外部リングを艶消し黒、中央部はドアフレームは艶消し白で塗り分けます。
中央部ドアはParagrafixの取説ではこのドアパーツを取り付けずに内側のドアの位置決めノブを切除しろとなっていますがやはりドア開状態でも外リングはあった方が見栄えが良いのでドアモールドを丁寧に切り抜きました。本来色はもう少し明るめのグレーまたはオフホワイトが正解かもしれません。映像では陰影効果で暗色のリング状に見えるのでしょう。
格納ドアパーツを取り付けてみました。
スライド式に2分割で上下に引き込まれる格納ドアは映像では完全に上がりきらず(下がりきらず)写真の如くほんの少し残るのですがクリアランス的にEVAが出せなくなるのでまずはこのままで。
第8回 ライティング用LEDの組み込み
2018.04.12
LEDの配置
これはあくまで個人的プランです。
9V駆動のリボンLEDクールホワイト3個と6個のユ二ットを1つずつ、ウォームホワイト6個ユニットを1つ用意します。
ウォームLEDはコクピット上部船体内側に貼り付けます。
クールLEDはポッドベイ天井照明用に3個ユニットをコクピット後部の控室床下に貼り付け、6個ユニットは船体後部上に貼り付けています。
個々のLEDユニットに接続したイージーコネクターのリード線は並列接続で1本化し、さらに雄雌コネクターを取り付けます。
基本的にこのコネクターを介さずに直付けで延長コードに繋げて背骨となるスチールパイプに通しエンジン部に配線を集めてもいいのですが、後日の修理等を考えてCM・Spain・EMの3つに分解しての保管も考えての予備対策です。
まずはこのLED配置が適切かチェックしてみました。
まだ光漏れがあることが判りましたのでLEDを設置する前に内部を全面的に目張りをすることにしました。
ご覧の通りコクピットはウォームライトで、ポッドベイデッキはクールライトで十分な光量が得られている様に見えます。
ポッドベイデッキは意外と映画セット風のライティング効果が得られました。
コクピットも後部控室左手奥にHALアクセスルームに繋がるハッチが見えますか?
第9回 CM後部リングと配線処理
2018.04.21
CM Neck Part
No.5パーツのシャフト差し込み部にピンバイスで3㎜径の穴を開けておきます。背骨となるスチールパイプの外径4㎜ですからパイプはここで止まり固定できるはずです。
ここからエンジン部に電飾配線を引き込みます。
塗分けパターン
AZTECK DAMMYの完成写真をもとにあまりしつこくない色合いをセレクトして少し塗り分けパターンを追加しました。
墨入れ後にご覧のようにまず起点となるパネル位置にテープで目印をつけ、写真を参考に順番に艶消し白を残す部分を順次マスキングしていきます。
カーゴモジュール接続ネック部
追加塗装をした各リングパーツを組み上げて完成です。
CM部の仮完成
スフィア―部はほとんど複雑なパネル塗り分けを実施していないのでアンバランスにならないかと仮接続してみました。
個人的にはさほど違和感は感じないのですがどうでしょうか。
第10回 エンジンモジュール(EM)部の製作
2018.04.21
<前処理編>
マスキングシートの準備
AZTEK DUMMYのマスキングシートから写真の船体パネル用マスクの準備としてまずレーザーカットされた幾何学パターン部を根気よく抜いていきます。
待針やアートナイフの先でパターン端をめくりあげて、ピンセット等でゆっくりと剥がしていきました。
パーツを組み上げてからマスクを使ってパターンを載せるか、パーツの段階で先にパターンを塗装してしまってから組み上げるかは個々の好みです。
今回はパーツ個々に処理を行ってから組み上げ、微修正後に艶消しスーパークリアーを吹くことにしました。
基本的に個々のパーツは墨入れ後に(上段)汚し不要エリアをマスキングテープで保護した後(下段)幾何学パターンのマスクで模様を転写しています(中段)。
その後、配管やスリットやメッシュ表現部をメタル系塗料で別塗りしました。
このマスク、できればステンシルで供給されればよかったですね。
ご覧のように繰り返し使用していくと塗膜の乾燥収縮で反りやパターンの乱れが発生してきます。
出来るだけ短期で一気に処理するか乾燥後に重し等で再平坦化する等して使い回すことになるでしょう。
エンジン部構成パーツを仮組したところです。
配管モールド部はシルバー系塗料で追加塗装しています。真鍮線を加工して載せてさらに立体感を出してもいいですね。
墨入れの枠取りがしつこいですね(エナメル溶剤で薄めましょう)。
☝
船体下面
☜ 船体上面
Propulsion Back Neck Part
5つのパーツで構成される後部のネック部の製作です。
まずは下処理。
さてさてこのバックネック部へも塗り分けをすべきかが悩みどころです。
CMネック部同様にAZTECK DAMMYの作例を参考にパネル毎の塗り分けを施すか、このままでいくか?
実際はCM本体同様に複雑なスクウェア―のパネル塗り分けが為されている様にも見えます。
こちらはネック部の溝に墨入れをしただけのもの。
こちらは前後のバランスを考えてAZTECKの写真を参考にマスキングシートを利用しながら3色の塗分けパターンを導入したもの。
真っ白の方がいいかな?
第11回 メインエンジン部の製作2
2018.04.27
<電飾の組込み編>
エンジンノズル取付け突起の処理
後部パネルには3本のノズルが取り付けられますが真ん中は穴が開いており、外側に2本用には長い差し込み固定用突起が成形されています。
このままですとノズル内にLEDが仕込めませんのでまずこの2つの突起を除去します。
除去後に配線逃がし用の穴を3㎜径ピンバイスで開口します。
この突起は内部が少し中空になっていることがわかりましたので穴あけも簡単でしょう。
バックパネルはこんな感じに。
写真では(黄色の円部のノズル取り付け突起をほとんどカットしてしまいましたがリード線の細いLEDを入手できた場合はもう少し長めに残した方が後々ノズル部の差し込み固定が楽になります。
上記の船体バックパネルを取り付ける内側プレート部にこのバックパネルを載せ同じ位置に同径の開口処理をします。
ここで最初からモールドとして開口されていた中心の穴(赤円)は多分ディスカバリーの背骨となるスチールパイプが突き抜けノズル内にまで入り込み、先に除去した左右凸部(取り付けノブ)同様にノズルの固定用に利用するのだと推定しました。
Moebiusの説明書の項7-eにもその旨が一言だけ記載されています。
これは完成後のディスカバリーの構造保持強度を上げるためでしょう。
VoodooFXのライティング配線方法を説明する写真類には背骨のパイプはノズル部まで貫通するような長さにはなっていないように見受けられる写真が掲載されています。
エンジンノズルのLED回路、CM部からの延長配線をエンジン部内でまとめるためには後部パイプを少しカットする必要が出るはずです。
この赤丸で示した4.25㎜の開口部だけでもプラ板とかバルサ材等で追加バルクヘッドを自作してもう少し前方に移す必要があるでしょう。
バルクヘッドの追加
内部スペースを採寸し、厚紙で型紙を作ってそのフィット感を見てみました。
新バルクヘッド後までは背骨パイプが貫通し、後部スペースはLED配線の格納部に利用します。
よし、後は厚手のプラ板に置き換えましょう。
背骨のパイプのカット寸等はSpain骨組み部を組んでCM/EMと仮置きしたときに再度思案することにしました。
3㎜スチレンボード切り出し物に置き換えてみました。
この後ろのスペースでライティング配線を処理します。
ノズルの開口
次にノズル内に仕込むLEDの発光効果用にエッチング製のノズルスリットを仕込みます。
まずオリジナルプラパーツのノズル内スリットモールドを除去しないといけません。
このモールドが非常に繊細なので傷つけるのはもったいないのですが.....
またこのオリジナルのパーツ全体を透明樹脂製にした互換パーツも売り出されています。
開口後にParaglafixのエッチングパーツをセットし平行度合いや隣のノズル内のパーツとの位置バランスを取った後、少量の瞬間接着剤で固定してその外側表面をメタル色に塗装します。
ここで大きなミスを犯してしまいました。
スリットの奥行だ、平行度合いだと言っておきながらスリット自体の方向をミス設置。
オリジナルは船体に対して縦スリットなのに横スリット位置で設置してしまっています(夜中に映画見ながら作業するから.......)。
エッチングパーツが繊細で再度取り外しをした時に変形してお釈迦にするとスペアがないためこのままでいくことにしました。
皆さんはお間違え無きように。
最後にMICRO KRISTAL KLEARで裏打ち処理し、この後ろに設置されるLEDの目隠しと発光拡散を狙っています。
クリスタルクリアー乾燥後の透光性はこんな感じに。
スリットの方向さえ間違わなければね.......
裏側は遮光処理として塗装とアルミテープの貼り付けを実施。
ノズル本体部の加工
内部のモールドにライティング回路を這わせるための赤丸部を開口します。
少なくとも背骨のスチールパイプはこの手前まで貫通ということなのでしょうね。
構造はこんな感じをイメージしています。
内径4.0㎜のプラパイプを仕込み、この中に2つの3.0mm抵抗内蔵の砲弾型LED(6-15V駆動)のリード線をまとめて後部方向に逃がします。
これをCM部から引き込んだ延長線とまとめて外部バッテリー&スイッチ回路に繋げる予定です。
外側2つのエンジンノズルはこの形で行けると思いますが真ん中のノズルは少し変更がでるかもしれません。
エンジンノズルの外板類にも幾何学パターンを載せました。
エンジンノズルの組立
先の案に従って2つのLEDを仕込んだエンジンノズルを作成しました。
使用するLEDの形状や大きさにもよりますがヘキサゴンのラッパ状ノズルの中に仕込むLEDの位置決めが難しく、今回採用した3.0㎜砲弾型LEDではノズル内壁に押し付ける位のギリギリの位置に固定する必要がありました。
今回2つのLEDの間にプラ棒を挿入してLED固定の役目をさせ、写真の如くアルミテープをたすき掛けに貼り付けライトの反射板状に整形しています。
ノズルを船体エンドパネルに固定し個々のLED配線を外に出したところです。
作業中に気付いたことは
①とにかく仕込むLEDは抵抗組み込み式のものならばなるべくリード線が細いものをセレクトする
➁自作の場合、保護抵抗はノズル内ではなくエンジン本体内部で半田付けするような回路構成にすることと
外側二つのノズル取り付け用突起を残しながら回路をエンジン部に逃がせばエンジンノズル自体をキットのオリジナル設計通りに強固に固定できます。
まずはエンジン点火テストを。
尚、ライティング配線はEM本体内で統合し外部にスイッチとバッテリー回路を置く予定ですが、ブラックホールのシグナスの時のようにEM本体に丸穴を開けてコードを出す方式ではなく、2ピンコネクターを船体外板に固定して必要な時に電源回路を接続する方式を予定しています。次項以降はその一例です。
今回はMillennium Falconで多用した手持ちの2ピンコネクターを使いました。
考えてみればCM部のEVAの発進とエンジンノズルの同時点灯はあり得ません。そこでコネクターは前後の電飾を分離し2回路仕様とします。
下面に雌型コネクターの根元外寸に合わせて4.5x5.5㎜の長方形開口部を2つ設けます。
雌型コネクター根元を外部から押し込んで固定しています。
これを内部に設置して外部回路を外した際は目立たなくする方法も考えましたがコネクターのプラ材があまり接着性の良い材質ではない(PP?)ので差し込みを繰り返していると外れて内部に引っ込んでしまう恐れもあります。ここは手堅く外側から差し込み絶対に内部に入らないように設置しました。
ただ外側の差し込みガイド枠も切除して電極ピンのみにすることも考えましたが船体を落としてピンを曲げてしまう恐れを考慮してそのままとしています。
もう少し小さめな白系樹脂モールドの2ピンコネクターを探して使ってもいいかもしれませんね。
ライティング使用時にはこのようにバッテリー/スイッチ回路を接続します。片側がコマンドモジュール部、もう一方がエンジンノズル部に分けています。
コネクタのロック関係ピン類はすべて切除してあり、簡単に挿し抜きできるようにしてあります。
完成写真は暗室で撮影することを考えていますのでコード等を艶消し黒に塗って極力写真に写り込まないようにするつもりです。
取りあえずエンジンモジュール部は仕上がりました。
このエンジンモジュールのパーツ構成は左右の側面外壁とネックリングで上下船体を固定できる構造になっていますので敢えて上下ボディーのパーツは接着していません。
第12回 Spain部の組立
2018.05.04
コミュニケーションモジュール
HALの最初の異変の舞台となる通信アンテナの組立です。
基本はパラボラ部等の墨入れのみ。
モジュール本体部は幾何学パターンを取り入れてます。
パネル間墨入れはこの後エナメル溶剤を浸み込ませた綿棒で落とし処理をしました。
ちょっとファルコンのレクテナ作成時を思い出しました。
パラボラアンテナの背面です。
HALに問題発生を予見された通信回路ユニットの交換船外活動のシーンではこのアンテナは180度転回されて背面部が地球側に向いて太陽光に照らされます。
これはユニットの交換作業のし易さを図ってのことでしょう。
この映画のシーンで太陽光に照らされたアンテナ部は汚れひとつない真っ白な(クリーム色に見えますが)状態で映っていましたがここでは少しパーツのモールドにアクセントをつけています。
カーゴモジュールサポート
10個のサポート部を組立します(げ、一個足りない)。
左右2つのパーツはすべて同一のはずなのですが一部パーツの噛み合わせが悪い組み合わせがあり、接合部に隙間が出来てしまいます。
出来れば仮組でこのような組み合わせが確認できた場合はかみ合わせ部を研磨してかみ合わせのモールドを落としてしまった方が後々修正も楽でしょう。
前部ネック部と6つのサポートユニットで構成される前部Spain部を仮組したところです。
うーん、長い...........
後部パイプはそのままではエンジンノズルの真ん中くらいまで入る形になりますので、まずは60㎜位カットしました。
追加したバルクヘッドに貫通させて頭が出ればいいので実際はもう少しカットしてもよいかもしれません。
このパイプはステンパイプの様で、とても硬いですからカットには十分注意してください。
こちらは後部4つのサポートユニットとバックネックにサポートパイプを通した状況です。
そろそろ展示スペースを考える時期になってきました。
Spainパイプ内への配線
完成後の保管を兼ねて本体はCM/Spain/EMの三つに分解(CM部の完全分離は無理でしょう)できるようにパイプは前後のCM/EM部に通すだけにする計画ですのでSpain内のパイプに通す延長配線はCM/EM内配線とコネクターで結ぶ形とし、また線長にもゆとりを持たせます。
VooDooFXのライティングキットに入っている黒白ツイストペアコードは長さも十分、線径も船体サポートパイプにジャストフィットします。コード通しも全く問題ありませんでした。
光漏れ防止処理
CM部のネックリング裏も入念な光漏れ処理をしておきます。
後はカーゴベイパーツを取り付けるまでになったディスカバリーを木製展示台の製作作業現場に持ってきました。
隣はラーセンテクノロジーのミニキットです。
ここまで来れたか............
第13回 カーゴモジュールの組立
2018.05.11
カーゴモジュールパーツの塗装
カーゴモジュールを構成するパネルにも幾何学パターンを載せてから、スーパー艶消しクリアーを吹いています。
今回もランナーに付いたままのパーツに流れ作業式に汚しを追加していきます。
カーゴモジュールの製作
根気よくA~Eの5種類のモジュールを組み立てます。
パネル上のモールドの一部に墨入れやメタル塗装をアクセントとして追加してあります。
ベース塗装、幾何学パターン以外はすべてエナメル系塗料による重ね塗りなので後で修正と除去も可能にしています。
Tipe A
Tipe B
Tipe C
Tipe D
Tipe E
カーゴモジュールの取り付け
各モジュールをサポートに取り付けます。
組み合わせがパズルの様ですので取付け位置をお間違えなく。
また取り付け後の角度、並びのフラット感を確保する為必ず隣のモジュールと平坦性が保てるような台座や当て具を用意して順次接着固定していきます。
簡単そうで意外とムズイ作業でした。
前部
コミュニケーションモジュール部
後部
第14回 完成とライティング点灯確認、そして撮影
2018.05.17
何とか完成しました。
さて次は特撮撮影準備だ(笑)。
写真撮影・展示用支持台
コマンドモジュール、コミュニケーションモジュールにリアクターモジュールの3点支持式の台座を組立、塗装を加えたところです。
接地部台座と金属支柱に加えて船体支持部の支柱差込み部まで艶消し黒で塗装しました。
最終的には250x1200の化粧板に穴開けして直接スチールパイプ部を固定する予定です。
四畳半大の大判黒色布スクリーンを張った空間に完成モデルを上記台座に載せ、照明を落として写真を撮ったところです。
取りあえず台座の映り込みは防げたようです。
第15回 レジン製EVA Podキット
2018.05.24
EVA Pod Kit by Skyhook Model
Cult TVmanから送られてきたレジン製のEVA Podのご紹介。
右が以前ご紹介したShapwaysの3Dプリントによるキットで現在2基がポッドベイデッキに待機中。左がレジン製キットです。
マニュピュレーターは4種の形状のものがPalagrafix製のエッティングシートで供給されます。
同じ1/144スケールと謡われていますが今回の方が一回り小さくてこちらの方がスライドステージの上に載せた形で船体のドアを無理なく通過できる大きさです。
ただし不透明のレジン製ですので中にLEDを仕込んで云々は無理でしょう。
EVA Podの発進シーンならこのレジン製キット、発進後の各種シーン再現ならShapways製の方がマニュピュレーターも立体的で最適ではないかと......
完成品の比較
今回のレジン製キットは底部が樹脂の注入口となっているのではみだしや研磨等をする必要があります。
また離型剤の除去洗浄も入念にしておきましょう。モールド表現は両者互角かな.......
価格もほぼ同等で作業開始のしやすさを考えると3Dプリンターの威力には今さらながら恐れ入谷の鬼子母神といったところですね。
さてさて今までBステージ上に置いていた3Dプリント製EVA Podは正面のライト部に光ファイバーを仕込み発光するように小改造。
さらにマニュピュレーターを作業中のものに差し替えてみました。
レジン製EVAはステージに......
3Dプリンター製EVAはハッチへ接近
展示台の完成
化粧ボードに5㎜径ドリルで支柱の取り付け穴を開け、キットの金属パイプ支柱と船体受け部を直接取り付けて展示台としました。
おまけ
2018.06.10
ORION Space Shuttle Round2?
このオリオンは当館工房製ではありません。海外のビルダーの方の力作です。製作者の方はMoebiusの初回リリース品を製作したので相応の経年劣化があるとされていましたが、逆に良い味になってます。
ただスタンドがMoebiusのものとは異なっており、その裏にはRound2のレタリングが入っています。
Round2も古いAURORAのキットの再生産メーカーで知られていますがこのORIONは出していなかったような.........。
PAN AMのデカールもサードパーティー製でしょうからこのユニバーサルジョイントスタンドも流用されたのでしょうか。とは言え墨入れ、デカール使用感の全くないマット調の均一塗装が素晴らしい出来です。この塗装表現は参考になりました(ピースコン塗装なんだろうな、やっぱり.........)。
当工房で墨入れ処理のにじみやカスレを微小修正し、当時流行ったメインエンジンの排気ノズルの追加をしてやりました。発光機構も内蔵できそうです。
オーロラ版ではエンジンルーム内部にそれなりのロケットエンジンシステムが再現されていましたがこのメビウス版では残念ながら省略されてます。
ORION Space Shutlのエンジン部
MoebiusのオリオンのキットはもともとAURORA版のレプリカキットでしたがそのオリジナルのAURORA版には後部エンジンルームのパーツが入っていました。
しかしながらなぜかMoubius版ではそれが同梱(再現)されていないのか永らく疑問のひとつでした。
最近ジャンクキットとして同パーツを手に入れたのでMoebiusのオリオン完成モデルの中に仕込んでやろうと手を加えてみました。
塗装追加やそれなりにパーツをつけてから機体にセッティングしたところです。
ただエンジン部ステージは機体前部隔壁部分にピッタリとはまるのです現状後部のカバーが完全に入り込まず前部との間に数mmの隙間(段差)ができます。
どうもAURORA版とMpebius版のエンジンノズル部のパーツ形状が異なり、エンジン排気管の縦長楕円形状が入るようなAURORAのパーツ形状に対してMoebiusは形状なので干渉しているのかもしれません。
後で上下を削るか、エンジン排気管をカットするか考えましょう。
くそ........