週刊ミレニアムファルコン製作記 番外編3
<サードパーティー製パーツ群を使ったGun Port改造>
週刊ミレニアムファルコンは41号からガンポートの製作にも突入します。
今回通常編に先駆けてこのガンポートの改造作例を綴ってみました。
オリジナルキットではコクピットの時と同様にルーム内壁に計器類が印刷された厚手の軟質シールを貼ってガンポートを再現しています。
今回はポート外側にスペースが十分ありますからコクピット製作時にトライした方法、配布シールをコピーして仮シールを作成・貼付してそのライト部にピンバイスで穴を開口する方法でポート壁に正確なライト位置に穴を開け、再度正式のシールを張り直して外部から光らせる方法が可能でしょう。幸いガンポート壁は縦に2分割されています。
二番目はParaGlafix社のエッチングパーツを使う方法です。
最後はShapewaysの3Dプリンター製ガンポートブロックを使う方法です。
パネルスイッチ類などの微細な凹凸表現に優れたこの3Dプリンター製パーツは細かい塗装を覚悟する必要がありますがクリアナイロン系の素材品を使用すればクリアカラー塗装した部分の電飾とともに臨場感のあるガンポートが完成するでしょう。
塗装嫌いの当館のキュレーターはまずParagrafix社のブラスエッチングパーツとShapewaysの3Dプリンター造形チェアーを使ってガンポートを作成することにチャレンジしました。
左がその一応の完成したガンポートの一例です。暗闇でバックライトを点灯させています。
接合部の光り漏れ改善(間接照明みたいで気に入ってるんですが)と赤ランプ等の塗装再現を残してます。
使用した部材について
Paragrafix Falcon Gun Ports for DeAGOSTINI
デカール
Gun Ports Chairs from Shapeways
後で問題が露呈するこのチェアーパーツ.........
Gun Port Chair
この3Dプリンターパーツは2つセットで届きます。25US$位でした。
ナイロン素材ですのでまず最初にナイロン用プライマーを吹いておきます。
まず全体をブラックかメタルブラック系を吹きました。
チェアーパッドはコクピットの後部座席や主船倉のテクニカルステーション用椅子と同じにしています。
あとは背面パイプ、ガン回転用ペダルやコントローラー部の細部を写真等を参考にメッキシルバー等で盛っていきます。
このチェアーはDeAGOSTINIオリジナルキットのチェアー造形に不満がある方用なのですが、実は問題もありました。1/43スケールでリアルな造形を重視した設計とのことでこれを使うには別途ガンポート部分も購入しないといけないようです。
Paragrafix社のブラスエッチングポートとの相性はあまり良くありません(それ用には買うなってなQ&Aが追加されてました........トホホ)。
ParagrafixとDeAGOSTINIのガンポート用に少し高さを寸詰まりにした形で平板に乗るように着座するDeAGOパーツの造形に合わせたものも別売されていました。
この足を投げ出す着座方法自体はDeAGOの取説掲載図もOwner's Workshop Manual p76の挿絵と同じで間違いではないようですが、実際のスタジオ撮影時の記録写真では着座したルークは車の運転席の如く足を下ろしていてこの造形品に近い様な.......)。
まあこのままとりあえず進めてみましょうか?
Paragrafix社のブラスエッチングパーツ
この製品も船体上下2つのガンポートが再現できる2枚組みのセットになっています。
組立て説明書にはガンポートとの接続部トンネルや昇降ラダーとのジョイントについてはまだ未定となっており、必要に応じて自社ホームページで説明書をアップデート版としてPDF配布するとなっています。
2016.10.15現在もアップデートされていません。
パーツ切出し:ガンポート本体
まずベースカラーで塗装するパーツ類を切り出します。
基本色での塗装
まず指紋等の油汚れを落としておき、最初にメタルプライマーをさっと吹いておきます。
プライマー乾燥後にポート内壁面を塗装します。取説には基本色(Base Color)と記されています。
最初コクピットや主船倉の内壁と同様にフラットブラックかエクストラ・ダークグレーで塗装する事を考えましたが写真等では明るいグレーのような軽金属質色にも見えます(特に背面の接続トンネル方向の壁:砲座席に座るルークの後ろを参照)。
そこで今回ライトグレー系にしました。
背面の開口部処理
コクピット後部の製作時のように背面のライティング用開口部にはMICRO KRISTAL KLEARを塗布しておきます。
赤や青等のランプ着色はこの後ろ側からクリアカラー各色で処理します。
ポートの計器パネルはこんな感じで光るはずです。
別パネルの塗装
別パネルはスプレー塗装時の風圧で吹き飛ぶことがありますので、切り出さずにベースカラーで塗装し、次いで墨入れやブラック塗装をしました。
今回のキットではこの立体的な蝕刻のあるこれらパネル用のデカールは用意されていません。
<追記>
写真を再検討し、グレー塗装部分を後程ホワイトで再塗装しています。
指定箇所へのパネルの接着
取説に従って別パネルをポートウォールに瞬間接着剤で固定します。
デカールの貼付
次いで指定箇所にデカールを転付します。とにかく薄いデカールなので取扱いには注意が必要です。
また取説の図面にはデカールC/Dの記号が一部反転記載されています。
このキットでは電飾効果が盛り込まれた大きなデカール用にポートウォールの方に位置決め用の筋彫りがありますのでこちらも参考に。
特にA/Bのデカールは転載後に光に翳すなどして十分に下穴との位置決めをする事をお勧めします。
最後に全体にマットクリアーを軽く吹いておきます。
オプション
中心のリング状のデカールは切り出しも面倒です。
今回このように中心部を付けたままパネルに転載して乾いてから中心部を切り抜きましたが幾つかに分割して不必要部分をおおざっぱに切り取ってから貼り付けた方が取り回しが楽かもしれません。
後付け計器パネルのベース色をグレーからホワイトに変えた状態です。
ガンポートの組立て
説明。書通りにパネルを折り込んでいきます。
接着は少量の低白化瞬間接着剤で。
各パネルが固定するまでは輪ゴムで固定しておきます。
各接合面からの光漏れ防止処置
アルミテープを細切りにしたもので各接合部を目止めするように内部への光り漏れ防止策を施しました。
残念ながら今頃になってアルミ箔部厚み0.05mmのこのテープではあまり遮光性が無いことに気がつきました(トホホ)。
外側からクールホワイトLEDによるバックライト点灯させればこんな形に見えるはずです。
奥の接続トンネルの下の二穴はたぶん昇降用ラダーを設置する穴でしょう。
うーん、やっぱりこれだよな.....
ガンポートチェアーとの相性
組み合わせてみてわかったのですがこのParagrafixのブラスエッチングガンポートとShapewaysのチェアーの組み合わせではチェアー下面の取付用筒状突起とブラスの床穴の大きさが整合していないので背丈が高い分、チェアーの筒状突起部を切断しないとまず設置もできません。
今回取付用筒部を切断し、粘着テープで固定しています。ちょっと天井低しといった様相ですね。
この問題にぶち当たり再度Shapewaysのshopを確認したところ、このチェアーは別売のガンポート専用だと判明しました(購入したときによく読んでなかったのか?)
後ほどDeAGOSTINIのオリジナルガンポートにも使える改良版(19US$位)を取り寄せてますので通常版の41号でリポートする予定です。
でもどうでしょうか?全く使えない物でもないでしょう。
写真のように窓とのクリアランスも問題無く、今回のガンポートをこのまま設置出来るでしょう。
砲塔カバーへの取付
配布済みの下面砲塔カバーにこのようにはめ込む形で取付けます(まるでスピーカー!)。
グレーのパネルはガンポート部の位置決めと固定を兼ねた押さえパネルです。
外側から見るとこのような感じです。
バックライト式電飾法の一考
今回ガンポートの外側に筒を設けてその内側にリボンLEDを貼り付ける方法を考えました。
まず円筒部はちょうど無くなりかけた溶剤ボトルがガンポート取付部とほぼ同じ径でしたのでのこれで2個分切り出しました。これは別にプラバンでもボール紙でもよいでしょう。
このケースでは先の位置決めプレートは設置しません。
リボンLEDの仕込み
ポリ製筒に一箇所縦に切り込みを入れて内側全面にアルミテープを貼付けます。
これをガンポートカバー内側にはめ込めるように少し内径を細めて再度筒状に。
この筒の側面に一箇所ドリルでリード線取り出し用の穴を開口し、リボンLED 6ヶ(2ユニット分)をちょうどガンポート計器パネルの中心位置になる高さに半周分貼り付けました。
筒の高さは主船倉やガンポートアクセス通路と干渉しないように(注:追記)ガンポートのハッチ(底面)より少し足りない程度の高さになっています。
追記
忘れていました。主船倉角やアクセス通路にはガンポート室の形状に合わせた切り欠きがありましたね........。
と言うことは外筒は高さよりも部分的な切り欠きを設けないとセッティング出来ない事に気づきました。
まあ船体下部の銃座用としては今のところ問題は無いように思えます。
電飾効果の確認
内側から見た状況です。
LEDは2本ラインにしてもいいかもしれませんが後部に蓋をした状態でこんな状態です。
MICRO KRISTAL KLEAR塗膜の上から必要なランプにクリアーレッドやイエロー等の着色を施しています。
オリジナルキットに使うガンポート照明LEDはアクセストンネル等に流用する予定です。
ガンポートもバックライト部も差し込んであるだけでまだ固定していません。
銃座廻りの改造
戦術標的追尾コンピューター(TTC)への電飾仕込み
Tactical Targetting Computer:TTC は通常はグリーンディスプレイに黄色のグリッドが表示されていたり、多目的表示機能が搭載されていましたが攻撃態勢に入り照準ピパーがターゲットにロックされるとターゲットが赤く発光しました。
まあ、正面の銃座窓からはまず見えないので無駄な改造努力なのですが今回TTCスクリーンに赤の微笑LEDを仕込んでみました。
スクリーン部には切り出したメンディングテープを貼り付けて極細マジックで図柄を描くことも可能です。
できればルークかハンソロを座らせたい所ですね。Paragrafixのブラスエッチングにはヘッドセットまで付いていましたから。
LED仕込み作業
TTC本体横と床に2.0mmのドリルで穴を開けます。
まず赤の超小型LEDランプ(赤)のLED部を床下から通し、TTC本体横からスクリーン部に入れます。
低白化瞬間接着剤液をTTCの横穴からスクリーン部に適量流し込み、爪楊枝を指して乾燥硬化させます。乾燥したら爪楊枝は爪切りやニッパーでTTC本体と面一になるように切り落とします。このときLEDの導線を切断しないように気をつけます。
リード線はちょうどTTC廻りの配線ディテールアップに使えますので適時ループさせたりして支柱横を這わせ、最後に床穴を同様に塞ぎます。
この超小型LEDランプは三分岐ハーネスを使えば1つのバッテリーで上下2つの銃座をまかなえます。
床下の処理
TTC横の処理
点灯確認と再塗装
こんな感じでスクリーン部が赤くなります。
TTC本体の光り漏れのあるところはマットブラック塗装で塞ぎ、一部は塗らずにおくと装置付属のライト類が点灯したように見えます。
TTC本体塗り残しの効果
(一部ライン状の塗装不足の光り漏れあり)
TTC本体の塗り残しの効果
ガンポートアクセストンネル
環状連絡通路から伸びる砲座へのアクセス通路。25/26号の配布パーツで完成させました。
今回はこの通路にガンポートアクセストンネルが付いたディテールアップ用3Dプリンターパーツです。
造形は良いにもかかわらず図面から見てもたぶんDeAGOモデルには合いません。DeAGOのモデルではこのくの字型枝通路の行き止まりが縦トンネルの位置になっています。
くの字の中間部、折れ曲がり地点に銃座へのアクセス用縦トンネルが設置されているこのディテールアップパーツは直接ガンポートに接続するのでは無く、環状通路から見える様に手前にダミーの縦トンネルを設けてあたかも上下ガンポートに繋がっているように見せるダミーのパーツです。
ガンポートはその後ろにオリジナル設定通りに設置出来るようになっています。
あくまで私見ですがDeAGOがコピーしているオリジナルプロップモデルにはトンネルが設置出来ない寸法上の矛盾があると言うことでしょう(追記)。
側枝アクセス通路や主船倉に台形状の切り込みがあるのはたぶんここにガンポートが収まることになるからと思います。
そういった意味でこのパーツは使えないというより逆にイリュージョンパーツとして内部インテリアの見栄えを上げられるパーツと思います。
追記
上下砲塔へのアクセストンネルとラダーはシリーズ終盤で配布されましたね。
パーツ概要
パーツは5点。
今回はコストダウンを計ったというABSのホワイト色素材のモデルに研磨処理を追加で施したグレード品を取り寄せました。
他にもブラックとDeAGO成形色に近い濃いグレー色の成形品も用意されているようです。
先ず出力素材のABS・ナイロン用プライマーを全体(裏表ともに)に吹いておきます。
パット部のマスキング
プライマーが乾燥したらアクセス通路、トンネル部のパッド部にマスキングを施します。
ベース塗装
佐世保海軍工廠標準色(グレー)で塗装したのちマスキングを外した所です。
ベース色はDeAGOのパーツベース色とは微妙に異なりますがまあ当館製作中のミレニアムファルコンにおける統一色として。
最終塗装
各パッドやその縁切り部、計器パネル等に追加で塗装を施します。
パッドは以前オリジナルキットの成形色を検討した際に手持ちの塗料中で一番近かったダックエッググリーンで塗装しています。
奥のコの字型トンネルパーツのパッドに設けられた8個の穴は昇降ラダーの取付用穴です。
尚、上下のアクセス口にモールドされた円周4分割のバーもパッドと思われますので塗装しておきました。(この写真ではまだ未塗装状態です)
パーツ組立て時に今回おかしな点に気づきました。
天井と床パーツにはそれぞれTop/Bottomの刻印があります。またサイドウォールにも矢印とUpの刻印があるのですがこのアップの方向が間違って刻印されているように思われました。これに従って組立てますと通路端の台形切り込みが上下逆になってしまいます。
Shapewaysのショップ掲載写真や3D回転CADデ-タを見ても今回のパーツは逆になっていますのでご注意ください。
まあ、天井と床のホゾ位置からすればこの形にしか組み上がりませんが......
オリジナルパーツとの取替え
最終的にガンパーツの選択を含めてまだこの新たなガンポートアクセス通路が使用できるかは100%確定していませんので仮固定です。
でもご覧の通り、寸法矛盾解決と内部の見栄えを両立できるように設計されている優れものと思うのですが...........
こんな感じで差し替え完了です。
ラダーは現在追っかけで製造してもらってますので届きましたら取付けた写真を再度アップします。
上部ガンポートのバックライト用の外筒を設置するためにこの縦坑以後のアクセス通路(パッドのモールドも無いですし)部分は切断してしまっても良いかもしれませんね。
ガンポートアクセストンネルを望む1
ガンポートアクセストンネルを望む2
今後の検討課題
今回のトンネルの付いたガンポートアクセス通路は写真の赤囲み部分が肉薄成型で内部には何もモールドはありません。
実際には無くても良い部分です。
一方でガンポートのバックライト外筒を設置するとなるとまずここが邪魔です。
さすがに主船倉角は落とせないとしてもこの部分を切除して3/4円筒とすれば何とかなるかな?と。この上部ガンポートの再改造はまた後日に。
アクセストンネルラダー
3Dプリンターパーツのラダーが到着しましたので早速取付けて見ました。
どう見てもどこに繋がってるんだという位置・方向ですが、まあここは騙されておきましょう。
これが届いたパーツです。
柔軟性のある素材(ナイロン)で成形されてます。
塗装と支柱の加工
取敢えずフラットブラックで塗装後に仮置きしたところ支柱が高く、トンネル内では正面のアクセス通路からは届きやすい位置にせり出して設置されるのですが上から見ると実際に人が上下に移動するには移動スペースが半分しか無くて少し狭いかな?といったところ。
そこで各取付支柱を2mm程度(約半分に)カットしました。
うーん、逆にラダーを掴みづらいかな。
でも想定ではこのトンネル内は人工重力が無いか低い設定でしょうから軽く飛びつけば届くハズです。
設定では船体上・下面中央の2つの銃座が相対的に上下逆さになっているわけで、ここは個々逆の重力場が発生されているとされていますしね。
まあどうでもいいか.............映像のマジックなんだから。
映画製作サイドもこの点の矛盾は十分に認識している様ですし。
追記
創刊号7ページにルークがこの縦坑を使用している写真が掲載されていました。これを見るとこのラダーの支柱カット加工は正解だったようです。
トンネル内
コクピット部への連絡通路から
アクセス通路側面にある操作パネル。両面とも同じ位置にありますがこれほんとうは左右で上下相対位置にあった方がいいと思うんですがね..............
四連装レーザーキャノン砲の発光
ShapewaysのShopでDeAGO Laser Cannon Fiber Optics V3という3Dプリンティングパーツが販売されています。
4本のレーザー砲(計8つの砲口)それぞれに0.5mmの光ファイバーが通せる穴が開口済みで(1砲身に2本のファイバーを通せる)、また砲塔を支えるジンバル回転部を通してそのジンバル内部のチューブ状トンネルから砲座取付部にファイバー等を逃がせる経路が仕込まれているもので形状的にはDeAGOのダイキャストレーザーキャノンとほぼ互換性があるものです。
ただしオリジナルのダイキャスト製レーザーキャノンに比較して若干砲支持アームと砲本体後部のクリアランスが狭くて上下の動きがキツキツです。
まあ、ほんとうに電飾が完璧に仕込めるのか?と取り寄せ、レーザーの発光ギミックを検討してみました。
1セットと2セット販売(価格が5$程安上がり)の2つがありました。
写真は1セット分のパーツです。
ジンバルは通常版(内部にトンネル加工なし)も付いています。
確かに発光ギミックを全て砲内に納められるような設計になっています。
当初砲塔毎独立して光ファイバーを取り回して船体内部で高速の交差点滅回路組み込みLEDとコネクトして左右差動で光らせようとかアイデアばかりが膨らみましたがよくよく見るとジンバル回転部の開口部やジンバル内部のチューブに0.5mm光ファイバーを4本は通せそうにないこと(0.25mmならなんとか:でも0.25mmだと細くて発光効果低いかな?)、このジンバル内のトンネルにファイバーを通す事自体が至難の業であることに直面。
取付根元からジンバル回転部手前までは何とか1本入ったのですが.回転軸部分にも90度近い曲がりがあるので上手くいかず...........。
そこで当初の計画からは即撤退。急遽砲本体内に極小LEDを仕込んで全体を同時点滅発光させるしかないかなと方針転換です。
でも良く出来てるんですよね。根気のある方なら内部の滑り等を良くするなどすれば何とかなるかも?
ジンバル内通路の難関
ジンバル回転部開口部
取付根元部の開口部
0.5mmx8は無理?
キツキツで6本.........
砲身に0.5mmファイバーを
ここは簡単に入りますし光ファイバーのフィット感も抜群です。
砲身部全部に8本のファイバーを挿入しました。
光ファイバーの束ねリング装着
ファイバー端より少し内側で束ねリング(プラパイプ内径2.0mm/外径3.0mm)を装着し、低白化瞬間接着剤を含浸させて固着します。
接着剤が乾燥しファイバーの固着を確認後、LEDとのコネクト側のファイバーをリング端で揃えてカットします。
LEDカップラー部
外筒(LED/ファイバーカップラー部)をプラパイプ(内径3.0mm/外径4.0mm)等で自作します。
ファイバー全てにLED光が入り込むように外筒を内筒を位置決めして低白化性の瞬間接着剤を注入して一晩固めてます。
LEDの仕込みと発光の確認
今回高輝度青色LEDを仕込んでいますが映画ではレーザービーム色はオレンジ/黄色系でしたか?
うーん砲口は青白く光っていた気がするんですが.....
まあ最終的にイエロークリアを落としても何とかなるでしょう。
光ファイバーの束とLEDを自作チューブ内で接続し、ファイバーはギリギリまで砲身外に押しだしながらLED部を砲本体に納めました。リードは背面に小さな穴を開けてそこから外に出しています。
発光レーザーキャノン砲完成
こんな感じで砲口部が発光します。
一秒間隔で点滅します。
実際のレーザーキャノンも仕様上では各砲身が1.3秒間隔で任意のパターン発射が可能とされています。
上下または左右で分割交互発射すれば0.6秒間隔。映画の戦闘シーンで使われているのはこのパターンではないかと。一度映画で色々と再検証してみましょうか.............。
下地塗装
ナイロン用プライマーを塗布・乾燥後に
まず砲口部をマスキングしてから光り漏れ防止用にマットブラックの一次塗装を施します。
乾燥後に一端LEDを点灯し、光り漏れのある部分は筆塗りで追加目張り塗装をしておきます。
本塗装
下地塗装が乾燥しましたら次に本塗装を行います。
若干黄色みが足りないのですがUSAFのライトグレーで塗装してみました。
最後に砲口部のマスキングを外し、砲口、砲身部等をアクリルスモークやウェザリングマスターのスス等で汚し塗装を実施します。
最初のトライ品ゆえ八個の砲口の発光がバラついてますね。2つめ(下方砲座用)の製作時にはこの辺りにも注意します。
台座カバー部廻りの塗装、オレンジのパネル塗装部の部分リムーブと銃弾痕の強調等の修整等も実施してあります。
台座部塗装修整前
台座部塗装修正後
こちらはDeAGOSTINIオリジナルのダイキャスト製レーザー砲とParaglafixのガンポートの組み合わせです。
このキャノン砲は発光ギミックなし。
レーザーキャノンの砲口をドリリングしています。
発光ギミックに拘らなければオリジナルで十分ですね。
上がShapewaysのレーザーキャノン砲にオリジナルガンポート改造版。
下がオリジナルのレーザーキャノンにParagrafixのガンポートの組み合わせです。
いまごろ?....すみません全く気がつきませんでした(笑)
創刊2号で配布された船体上部のガンポート部カバーの窓枠の位置がおかしいと今頃気付きました。
当初からなんで上下左右の視野の真ん中に邪魔するようにステーが立ってるんだろうと訝ってはいたのですが。
46号の下部ガンポート用のパーツが2号で配布済みの上部用とは異なり個々別パーツ化されて配布されたのが事の発端。
あれ?こっちはウインドウ等が別パーツだ。こっちの方がレーザー砲の電飾リード線の導入加工が楽でよかった........などと脳天気なことを言っていたのも束の間。
ウイドウステーの位置が違う!と気付き、映画のプロップ写真を精査しましたら上部砲塔部の窓枠位置はメーカーエラーであると気付いた次第。
どうも本来は別パーツだった物をメーカー側で接着配布していた様で、その際に位置決めのホゾ位置がエラー成形されていた様です。
ウイドウ枠パーツを外そう
46号を追加購入するしかないかな?と思案していたのですが大丈夫ちゃんと外せました。
当初一体成形のように見え、相当複雑なスライド金型を使ってまで購入者の手間を省いてくれたのかな.....と思っていましたが(信じていたのに!)ちょっとこれはいただけませんね。
結局内側を良く見ましたら窓枠の位置決めホゾが確認できてメーカーで接着していると判断。
先ず内側筒の内縁をアートナイフで一周縦方向に傷つけてからゆっくりとそのキズを深くなぞっていき、適当な位置で水平方向にナイフを入れていくととだんだん枠が浮いてきて最終的にはポロっと外れました。
(46号のパーツ構成/取り付け位置を参考にナイフを入れてくださいね)
オリジナルのタブは落としてしまう形で横に切り込みを入れて構いません。どうせ再固定時には使いませんから。
これでレーザー砲の電飾用LED端子も取り付け位置下の目立たないところに開けることができました(一石二鳥でした)。
ただこのメーカーでの接着工程はたぶん手作業と思いますから皆さんのパーツを担当した作業者によってはもっと簡単に外れる場合やしっかり固定されているといった色々なケースも考えられます。
あまり無理をせずに、46号を追加購入するのも一策です(私見ですが当方では意外に簡単に外れるんだといった感触でした)。
それでもまだ未修正の方で断固修整すると決意なさったなら
枠を折らない様にパーツに無理な力を入れないことと怪我にご留意くださいね。
窓枠の再接着
これが正規の位置です。
窓枠固定前にレーザー砲発光用電飾のリード線・端子を通す処理をしてから
ボディー、窓枠双方の切除跡を簡単にナイフやヤスリで整形してから瞬間接着剤で再固定します。
これで下方部砲塔と同じになりました。
最近見つけたサードパーティー製ガンポートパーツで
3Dプリンターパーツを取り扱うShapewaysのWebショップでコストパフォーマンスの高そうなパーツを見つけたので取り寄せてみました。
ガンポート No.3477980
内部のディテールをフル再現、ライト部開口済みのガンポートパーツです。
1つ22.95US$でした。
惜しむらくはどこかの位置で左右2分割した形態であれば内部インテリアの塗装もより簡単にできて素晴らしいディテールアップパーツだと思います。
自分でカッティング(分割)も考えましたがガンポートの素材(ナイロン)とその厚みで断念しました。
内部の壁面にマウントされた機器類のディテールはご覧の通りの精密な造り。
ライト開口部
大きいライト部は開孔済み。
小さいライトは内側に薄い膜があり裏側で凹部構造になっています。
内部を塗装後に再度ピンバイスで開孔する必要もありますが穴が塗料で埋まってしまうのを防ぐアイデアなのかもしれません。
またボタン列のようなモールドは内・外に設けられています。
外側に遮光塗装を施した後にモールドをアートナイフで切除すれば素材の透光性からバックライト光が内側にも少し伝わるようです。
全体の形はParaglafixのガンポートに似ています。
完全に開口された1.0mm程度のライト口が並んでいます。
内部の塗装
ガンポート内部にナイロン用プライマーを吹き、乾燥後に呉海軍工廠グレーをスプレー塗装した状態です。
外部塗装
外側はアクセス口部をテープでマスキングして艶消し黒を少し厚めに。
機器ライト部の開口処理
この段階で0.7mm位のドリルで未開口部をドリリングしておきます。
細かいスロット状のスイッチ列は外側にも設けられている突起をアートナイフで削り落としておきました。
無論、光ファイバーでの電飾も可能でしょう。
内部機器パネルの塗装
ブロックごとに細めのマスキングテープでパネル部のマスキング見切りをした後にまずは艶消し黒部、艶消し赤とラッカー塗料で細筆塗装していきます。
機器類は写真等を参考に艶消し白やラバーブラック、シルバー等の塗料で。
奥に行くほど塗装しずらい構造ですが思ったほどの困難はありませんでした。
これだけディテールがハッキリと再現されていると塗装のし甲斐もありますね。
ハンダ線でラダー先端も設置しました。
MICRO KRISTAL KLEAR処理
ライト開口部にMICRO KRISTAL KLEARを充填し十分乾燥後にクリアー塗料(レッド、イエロー、ブルー等)を落としています。
ライティング効果の確認
ガンポート台座に仮取付して自作の外部ライトボックスによる電飾効果を見てみました。
縦に並んだボタン?もご覧の通り。
内部がグレー塗装だけの部分で裏面の遮光塗料に傷を付けた位置のパネル部が全体的に光りが当たっている様に浮き出して見えます。
こんなところかな?
銃座の設置
チェアーはDeAGOのオリジナルタイプを付けてみました。
ライティング効果
写真のピントが甘くてすみませんがこんな感じのライティング効果になりました。
ファイアー!
先に製作した点滅レーザー砲を付けて撮影してみました。
レーザー砲本体がメーザー砲のように発光しているのはご愛敬(光り漏れがまだまだあるようで)
銃座に誰か座らせないとね........
レーザー砲座の外観
下面のレーザー砲座はこの組み合わせにしました。
コクピット等のウィンドウグラスの装着
透明性はいいのですが枠の厚みが難点のオリジナルのプラ製ウィンドウパーツ。装着を断念しグラスパーツなしで行こうと決めていましたが、やはり埃は内部に入り込みますね。
ずっと放置していたこのウィンドウ問題。少し週刊作業が落ち着いてきたのでトライしてみようかと...........
ファルコン製作中のみなさんもこの難題をいろいろ独自のアイデアで乗り切ろうとしておられる様です。その中でオリジナルパーツの枠の厚みを塗装のみで不思議に目立たせなくなるアイデアを公開なさっている方がいました。
今回この方の方法を使わせていただき、さらにコクピットの窓枠にパイピング等のディテールアップも施してみました。
完成作例
こんな感じです。
ウィンドウ枠の内側をフラットブラックで塗装してからはめ込んだものです。
マスキング
6㎜マスキングテープで内側のグラス部のみ保護をしておきます。
塗装
フラットブラックで内部の枠部を塗装後にマスクを剥がしたものです。
写真は塗装を施していない外側から見た状況です。
コクピットへのはめ込み
塗装したウィンドウグラスを船体にはめ込んだ状態です。
枠組みの重ね塗装
当初ウィンドウグラスを装着したらその枠に撮影プロップに似せてパイピング等を施そうと決めていました。
黒塗装のままでもいいのですが今回はブラック塗装をそのままにして再度ライトグレー系の塗装を重ねてみました。
ディテールアップ
今回0.6㎜の真鍮線を窓枠に這わせたり
プラ製ジャンクパーツ(ロボットディテールアップパーツ等)を取り付け塗装します。
真鍮線はもう少し細目(0.4㎜位)の方がいいかもしれませんね。
取りあえず内部はこんなところで。
ウィンドグラス部内部、外部をコンパウンドで磨き上げておきました。
正面ウィンドウもつけて
正面の窓枠はやはり太いですね。
ライトグレー系塗装に統一するとより目立ってしまいます。
外側からは.......
外見はこんな感じになりました。
黒いウインドウ枠もさほどうるさくないでしょう?
内部電飾の見え方①
やはり正面斜めからですとウインドウの厚みからか視認鮮明度が落ちます。
目視ではもう少しよく見えるんですが。
でもこの程度なら良しとしましょう。
表面に反射防止コート剤を薄く塗っておくのも手かもしれません。
内部電飾の見え方②
垂直方向からですとクリアーパーツの透明性の高さから内部は比較的良く見えますね。
コクピット部の汚し検討
折角ですからコクピットにも追加の汚し処理を実施しました。
コクピット正面部
キャノピー正面下部はDeAGOの創刊号等の表紙正面写真を参考に。
コクピット部への連絡通路部
残念ながらまだコクピットへ繋がる連絡通路下部の写真が確認できていません。