週刊ミレニアムファルコン番外編 6

<降着装置格納庫扉のリアル化>

 

週間ミレニアムファルコン製作も100号が配布され終刊を迎えました。

後は船体の塗装・汚しに勤しむ方も多いと思います。

番外編も今回が最終回。

 

降着装置(着陸脚)を装着する場合にはネオジム磁石で固定された格納庫扉を取り外して差し込む差し込むようにセットするだけです。

さて、今回5枚の格納扉を取り外して保管するとしてしても実際のファルコンは通常の航空機と同様に格納扉は左右分割・折り畳み式に開きます。

この辺りをリアルに見せるパーツがShapewaysから幾つかセットで販売されていましたのでこれらの一つを取り寄せてみました。

 

<追記>

説明書では「ファルコンの飾り方として飛行中、着陸姿勢のどちらも選択できるようにしてあるが、どちらか一方に決めて着陸姿勢ならば脚を接着固定することを推奨する」となっています。

まあこれはメ-カ-サイドの推奨注意書きとして妥当な内容(あえて自己責任という文言を使わないところがいいですね)とも思いますが、やはりどちらも選びたいところ。

そこで当館では着陸脚ベースの取り付けが緩い場合には剥がせるタイプの強力両面シートを張って取り付けるにしてまずは着陸姿勢を選択しました。

DeAGOオリジナルの飛行姿勢展示用ポールと可動アングルが届く新年開けまではこの姿勢で展示します。

 

 

届いたパーツ類

分割式の格納庫扉と開閉リンク機構(実際は扉の取り付け角度が変えられる程度ですが)が一揃いセットになった商品です。

扉のパーツは裏表にモールドが施されています。

 

 

 

 

 

パーツゆがみの矯正

ドアパーツには大きなそり等ゆがみも無く塗装だけで済みますが、開閉リンクパーツは細い線で構成されている為に曲がり等が大きく残っています。

そこでお湯に漬けゆっくりゆがみを除去後に水冷し、矯正してみました。

尚、このリンク機構部はクランク部が可動する様になっていますので組立後(取り付けピンをホゾにはめるだけ)に処理を施しました。

処理前

 

 

処理後


パーツの塗装

パーツはいつものようにナイロン用プライマーを塗布乾燥後にドア部はベースホワイトを吹いています。

その後、表は船体プラ色に近いアクリル塗料を塗布後に墨入れを実施。

開閉ヒンジ機構はメタリックブラックを塗布しています。

 

ベース塗装後

 

 

墨入れまで


パーツの塗装仕上げ

すでに取り付けられているネオジム磁石止めのオリジナル一枚板ドアパーツを参考にして細かい塗装を追加します。

左側がオリジナル一枚型扉、右が分割式の今回のパーツの最終塗装状態です。

うーん、色が明るすぎたか........(汚すしかないな)

 

前部の3つの扉の塗装仕上げ

 

 

同じく後部の2カ所の扉

表面(上)の色調再調整


扉の設置

扉の縁(ヒンジ部)を船体に接着固定した方がよいのですがそれでは永久固定式になってしまいますのであくまでヒンジパーツへの接着のみ実施しています。

 

 

 

くの字に折り畳まった形になる扉部のみタミヤの曲線用マスキングテープ(3㎜幅:ITEM 87178-460)で2枚のドアを固定し、一旦折り曲げ癖をつけてから適度の角度に開いてヒンジ部に接着固定しています。

また扉パーツの重さにヒンジ可動部が耐えられない場合は扉の角度を決めてからヒンジ可動部にごく少量の接着剤を落としています。

また前後の2つのドアヒンジを繋ぐ細いフレームはヒンジ強度や接着の位置決めとして役に立ちます。

このままにしておいてもいいですし、固定が完全に完了した時点でニッパーや爪切り等で切断してしまってもよいかもしれません。

まあ少しはセットっぽくなったかな.......。