コクピットも取り敢えず完成してここでちょっと息抜きを
船体色のシミュレーション
船体の全てを一度塗装し直すなら色々写真を参考に、もう少し青みがかったグレーにしたいところですがさすがにその根性はありません。
すでにコクピット部にはウェザリングしちゃいましたしね。
例えば1号で製作してそのままになっている4連レーザー砲本体も船体色と同色で塗装されています。
と言うことでディアゴスティー二のプラ色に近い塗料色を見つけてみました。
まず手持ちのアクリル塗料の蓋の色から近い物をセレクトして9号前編で使用済みのパーツランナーに塗ってみました。
残念ながら「ビンゴ!」の色はありませんでしたが「Mr.COLOR」シリーズなら遠目で見ればNo.26「ダックエッググリーン」が近似かな?
より完璧を目指すなら
No.44のタンに白を混ぜてトーンを落としても近づくでしょう。
No.315のグレーに黄味を混ぜてもいいかも。
この後No.11ガルグレーはどうかと追加確認しましたがこれも色合いはいいのですがやはり濃度が濃くてトーンを落とす必要があるようです。
ただ前述のタンよりもこちらの方が調合しやすいかもしれません。
さてさてどうしましょうか...........
どちらにしてもフラットベースを混ぜるか、最後にフラットクリアーを吹いておく必要はありますね。
第7号
コクピットの製作が取り敢えず一段落したので第7号にリターンバックします。
この7号では
①寝台の製作
②ホログラムゲームテーブルを囲むソファーのベース部の製作
③中央フロアーの下準備(公式作業ではありません)
を実施します。
寝台(一基)の製作
作業自体は同梱の組み立て明図通りに作業すれば簡単に進みますが幾つか気付いた点をまとめておきます。
まずベットの床面は写真等では6本のバー状クッションで構成されている様に見えます。
しかしながらキットでは天井とともに一枚のクッションです。実は天井も分割構成されておりこの点は新作Episode7の映像ボーナスコンテンツで確認できました。
ここはプラシートを並べていくことも考えましたが、今回は物差しで計測し、均等の位置に硬度Bの鉛筆で太めのラインを引いただけで済ませました(また手抜きだよ)。これだけでも結構錯覚で分割されている様に見えるでしょう?
当初はこの一枚床パーツにけがきで分割ラインを入れることも考えましたがパーツが「最中」構造ですのでこれで十分と判断。
実施なさるなら組み立て前にラインを入れておきましょう。
さて寝台組み立ての作業で注意が必要なのは頭と足部の3本づつの分割パーツ(ここを分割してるのになぜ他の部分も同じ様に分割しないのか理解に苦しむのですが)の組み立てです。
ここは一組3本のパーツの組み合わせとその張付け位置を確認後、それぞれ均等にスペースを空けてベース台に接着する必要があります。この辺りに関して説明図の写真はちょっと不親切ですので注意してください。
最後に頭部中央(どっちが頭部だか判らん)の一本は三等分して中央を除いて両端部だけ接着しました。セットの写真等ではこの辺りにスイッチ類や電飾が仕込まれている様です。
また背面奥の壁も同色クッションを4枚程度使った分割構成されています。
作例では幅6mmに切った綿テープを均等にスペースを空けてコピー紙に貼り付け、各溝部は鉛筆ライン表現でお茶を濁したものを貼ってみました。
背面の壁の用意
切り抜きと貼付け
こんな感じに
ソファー部の組み立て
これも各パーツの切り出し、ベース部とクッション部の接着だけで済む工程です。
しかしこのシリーズの生産工場では
手作業でパーツに塗装をしているのでしょう。
届いたパーツはこれじゃ黒のクッションじゃないの?というほど汚しがきつい(薄めの塗料のべた塗り)仕上がりでした。このシートは本来クリーム色がベースですからね。
8号の背もたれ部との汚し度合いとのあまりの違いにはため息が出たほどです(まあ依頼時の作業仕様書が甘いんでしょうね)。
一端塗装をし直そうかと思いましたが「そうだ、タミヤのウェザリングツール!」と思い出し、Eセットのイエローを少しづつ重ねていきました(左半分)。
次いでクッションの溝に墨入れします。
今回取り敢えずこんな感じで。
7号の基本作業はここまでです。
第8号 前編
第8号では
①テクニカルステーションを組み立てる
②ラウンジシート周りを組み立てる
③オプションとして主船倉フロアーのディテールアップ
が主な作業となります。
まずは前編として②と③を実施しました。
フロアーは塗装する?
船体外板の塗装も同じなのですがパートワークの場合、調合塗料でその都度仕上げていくと意外とツギハギに......
可能ならば出来るだけ1度に済ませたいところですがパーツも盛られていきますから同じ塗色に仕上がるスプレー缶を使うといった手も(都度の塗料調合に入念に気を遣う様な性格でもなく、何せピースコン嫌いだから)。
ズボラな性格が決めた当面の方針は整形樹脂色の均一性を信じて艶消しクリアーをまず吹き付け、あとはウェザリングで済ませてしまおうといったお手軽案。まずは主船倉フロアーにスーパークリア艶消しを吹いて見ました。横から光を当ててもホットスポットは出ません。
次いで墨入れとグリル部のウェザリング。
墨入れはパーツの綺麗な凹部整形ラインに沿って0.03mmの耐水性の水性ゲルアートラインペンで墨入れします。世界堂などで一本100~200円で手に入るものです。
万一ミスってもラインを引いた直後なら水を湿した綿棒で軽く吹けば簡単に取り除けます。
メッシュグリル部は皆さんの感性にお任せしましょう。
ここではタミヤのウェザリングBセットの錆色(ブラス色)を落としていってからその上にスス色で網を浮き上がらせています。
後で全体的な汚れ(人の動線部等)を処理すればいいかな......と。
ラウンジシート周りの製作
一部10号のパーツが取り付けられていますが
当館のファルコンの主船倉向かって左側の完成写真です。
第一号で作成したホログラフィックテーブルも追加加工をして持ち出しました。
ここには2箇所電飾を仕込んであります。
シート外縁のディテールアップ
まず説明図通りにパネル面を黒で塗装し、次いでコクピットコンソールの時と同様に各パネル枠を白でハイライト塗装します。
当館ではパネル面は1度アクリル塗料の白で塗装乾燥後にタミヤの墨入れ塗料アクセントカラー黒を流し込んでいます。その後、枠の白ラインを面相筆の先端に白塗料を含ませ、修正するように再度の修正塗装しました。
実際にはマスキングテープで塗装部外をマスキングして白塗装し、その後パネル内に低粘度で浸み込む様に拡がる墨入れ塗料(アクセントカラー等)を少しづつ各パネル面に落とすと綺麗に仕上がります。
アクセントカラー黒の乾燥塗膜は簡単に削れますから突起部を軽く擦ると下地の白も出てきます。
0.05mmのドリルを付けたピンバイスで大きめなライト部に穴を開口し、同径の光ファイバーを植えていきます。
その後の処理はコクピットのコンソールへの電飾化改造の時と同じですので省きます。
ラウンジシート2連ライトの電飾化
薄暗い主船倉でこのライトが光れば効果抜群ですよね。
残念ながらオリジナルのパーツは素っ気ないプラパーツを一つ載せ、両端のライト部を白で塗装するだけです。
そこでここはライトアップにチャレンジしてみました。
ライト部交換パーツの自作
まずライト本体は3mm内径の真鍮パイプです。以前にオブリビオンのバブルシップを造った際に残った材料ですので皆さんは加工しやすいアルミパイプの方がいいかもしれません。
まずパーツ寸法を測りカットする前にパイプ中心にドリルで3mmの穴を開けます。
最初は三角ヤスリで傷を付けてからピンバイスで穴を開けると良いですよ。
開口後にパイプを切断し、両端の面だし研磨を済ませておきます。
両端のクリアー部は前にご紹介したクリアー成形のボールジョイント(受け部)やレンズパーツです。
使用したパーツを参考までにご紹介しておきましょう。
まずオリジナルのパーツ取り付け部の真ん中に3mmの穴を開口しておきます。
寝台取り付け部の床にもLED取り回しの3mm穴を開けておきます。
位置の目安のために半円シートを仮設置しています。
このように極小LEDクールホワイトを2つ引き出しておきます。
尚、もう一つの上の穴は先のシート外縁部の電飾用光ファイバーの取り回し用に開けた穴です。
寝台設置台(シート背面)をビスで仮止め設置してライト設置位置に開けた穴からもLEDを引き出しておきます。
1度この段階で試験点灯しています。
真鍮パイプの真ん中に開けた穴からLEDを両端側面に引き出して2つのライト部の発光バランスを見ながら位置調整し、両サイドにライト部となるクリアパーツを瞬間接着剤で固定します。
クリアパーツが乾燥しましたら光漏れとLEDの位置ずれ防止のため導入開口部にパテ埋めをしておきます。
LEDの導線をゆっくり床下から引っ張りながら自作ライトを固定位置まで導き瞬間接着剤で固定します(クリアーパーツの底面2箇所で)。
パイプ部はグレーかガンメタル、クリアー部はアクリルのクリアーに少量の白を足した物で塗装しておきます。
ライト点灯後の船内雰囲気は如何に?
肉眼では結構いい雰囲気なんですが
写真撮影の腕がないので..........
第8号 後編
主船倉におけるディテールアップのもう一つの要はこのテクニカルステーションでしょう。
テクニカルステーションの組み立て
主船倉のもう一つのハイライト、テクニカルステーションが取り敢えず完成域に。
欲張って取り付けた50本近くのファイバーの処理は果たして可能か?これからの作業に掛かっていますが何とか床下に取り回したいものです。
フロアー図を見ると背面から逃がせそうな感じもするのですが.......
その他
①右上の赤いレンズ部の囲いを自作・取り付け。
②中央パネルの真ん中の窪みに何かジャンクパーツを取り付け
③ステーション上部から白いフレキダクトを数本配置
等を後ほど実施予定です。
穴開け作業
オリジナルパーツパネル面に綺麗に並ぶ窪みがちょうど0.05mmで光ファイバーを仕込むのにちょうどいい寸法です。適度な深さのある窪みなのでピンバイスでさくさく綺麗に穴の列が開口できました。
実はこの窪み実セットではトグルスイッチの列の様です(なぜ窪みにする?)。
まあこの部分が光れば電飾効果も期待できますからライト付きのブッシュスイッチの列に見立ててこのまま行っちゃいましょう。
逆にこの穴にMICRO KRISTAL KLEARを流し込んでバックライト投光するだけでもこのように往年のコンピューターパネルに見えて結構いけますね。
ただこのステーションの背面に設置される隔壁⑨とこのステーションは浮いた形で配置されますのでバックライト方式ではステーション本体に完璧な光漏れ防止策をしないと光が室外にじゃじゃ漏れになるでしょう。
右上の1.5mm径の穴は本来上からパーツを接着する形でディテールアップするように指示されていますがせっかくですからここにも電飾を仕込んじゃいましょう。
パネル枠の塗装
細めの面相筆の極先端部だけに白の塗料をつけて枠を塗装していきます。
はみ出したら爪楊枝の先で除去します。
光ファイバーの植え込み
取り敢えず下段一列植えてみましたが背部でのファイバー折り曲げ処理はぎりぎり出来そうです。
後は背面の隔壁パネルとその後ろの構造次第ではそのまま背面から床下に逃がせるかもしれませんね。
まずは点滅電飾効果用、ファイバーの取り回しのためにファイバーを一つおきに振り分けると共にパネル位置毎にまとめています。
ファイバーのカット処理
ライトの列はほぼパネル面と面一で切断、トグルスイッチの列?は1mm位を残してカットしてあります。
パネル面のディテールアップ
正規のパーツ類と共にファクトファイルに掲載されている幾つかステーションの写真を参考にディテールを盛っていきましょう。
この段階で仕上げとしてパネル枠毎に墨入れ用のアクセントカラー黒を流し込むと共に追加の塗装等を施しています。
光ファイバーの束が.......胃が痛い。
第10号
第10号では主船倉の隔壁とドア周りを製作します。
まずはこの回の完成写真から。
細かいドアライナーパーツのゲート跡は取付前に丁寧に研磨処理しておくと見栄え良く仕上がります。
壁に組み込むパネルパーツはライナーに付けたまま塗装を完了させると楽ですよ。
当館ではまずアクセントカラー黒を流し込み、乾燥後に白、シルバー、ゴールド等を被せていきました。
汚し塗装1
ドアライナー(外)の成形色が明るすぎてプラスチック然としていますからまず汚しを少ししてみました。
汚し塗装2
ドアパッドにも少し汚しをかけてみました(あらら、写真のピントがバックに)。
第11及び13号
主船倉の製作を進めるため11号と13号の作業を併せて行います。
この号での主な作業は
①10号で製作した隔壁にパイプ類のディテールアップパーツを取り付けていくこと
②右側のテクニカルステーション周りの隔壁取り付け
③テクニカルステーション横のパイプ配管架台周りの組み立て
を実施していきます。
オリジナルパ-ツの取り付け
パーツの取り付け自体は取説の写真を参考にすれば問題はないはずです。
写真のとおり黒の極細水性アートペンで各パイプの節目に取付金具のリングを描いて見ました。結構アクセントになるでしょう?
またアクセスドアやステーション周りに市販のフレキシブルチューブでパイピングも追加してあります。
テクニカルステーションの設置
ステーション背後の隔壁⑨には光ファイバーを下方に逃がすための大きな開口部を設けてあります。
今回ステーションの電飾は点灯チェックとして一括点灯させています。
写真は映画セット同様にステーション前にコクピットの後部座席に似たものを造り、粘着テープで仮設置。
後日ネオジオ磁石システムを仕込んで設置し直します。
ネオジム磁石の仕込み
当初主船倉の床パネル一枚分の薄い鉄板をステーション前に置いて塗装し、チェアーの台座に小さな磁石を仕込むことでステーション周りに自由にチェアーが置ける方法を模索しましたが、結局今回は床になるべく小さめな磁石をプロップ写真で見る位置に数カ所仕込み、チェアの台座にセッターを仕込む安易な方法に(まただよ)。
ネオジム磁石は径2mm、厚み1mmの物をチョイス。主船倉の床に2mmのドリルでゆっくり設置口を開けて行きます。深さを極力磁石の厚みの1mmにするため、数回に分けて磁石厚みとの調整を繰り返しました。
面一になったら極少量の瞬間接着剤で埋め込み、表面を床色に合わせ塗装して目立たないようにしてあります。
ネオジム磁石埋込
磁石部の塗装
パイプ架台周り
ここは2本のパイプの向きだけ気をつければ問題ないでしょう。
4つのフレーム上面は実際のプロップの半分しかありません。この上にさらにパーツが載るのかまだ明かではありませんがどうもこのままのような......
と言うわけでフレームトップのゲート後は丁寧に研磨し、同系の塗料で塗装し目立たないようにしておきます。
第14号
12号を飛ばして主船倉を完成させましょう。
この号では回路端末室サイドの隔壁の組み立てと取付です。
基本的に逆サイドの隔壁製作と同じ手順です。
この号で取り敢えず主船倉は完成となりますね。
今回もアクセスドア周りのパイピングを追加しました。
特に回路端末室ドア上のパイプは直角に曲げる加工が必要でしたので今回は
0.5mmの真鍮線でU字型の鎹(かすがい)を自作して隔壁にピンバイスで取り付け穴を2箇所開け鎹で固定する方式としました。
また今回はドアパッドの汚しが強めですね。もう少しパーツのクオリティを均一化してもらいたい物です.......
今回も汚しや墨入れ等を行いました。
回路端末室アクセスドア上の穴は自作のパイプ取付穴です。
自作の鎹はこんな感じです。
こんな感じでフレキパイプ固定すると手間は掛かりますが平面部にパイプを自由に這わせる事が出来るでしょう。
幾つかパイピングやスイッチ類を追加して、主船倉もなんとか完成です。
第12号
この号では船体下部1/6のフレーム組み立てとその装甲プレートの仮設置が主作業となります。
作業は取説の写真等をみながら問題なく完了できるはずです。
今回のポイントは2種の取付ネジの使い分けでしょうか。
特に2種類ある横銅色のメッキビスは
先にプラ製の隔壁やフロアーパーツを固定したネジ(φ1.7㎜)と4連固定ネジ(φ2.0mm)の見分けがつき辛いので保管等にはご注意を。
プラ部品用ネジの方が気持ちネジ部が細めですのでこれらを間違えて使うと写真の4連穴のビーム固定金具が上手く固定ができません。当館でも不覚にも一旦一緒にまとめてしまったためねネジ全数をダイヤルゲージで計測して分け直しました。
今回も外殻フレームが組み上がったらメタルプライマーを吹き付けておきました。防護外板は指示通り仮止めです。
第15号(13~15までの保管パーツ使用)
この15号では12号で製作した本体下面の外殻フレームと外板の延長追加が主な作業
です。今回も作業は難なく進むでしょう。
いやいや大きくなってきました.......。
15号での組み立て部分
11~15号配布船 体外殻フレームで
同じく11~15の船体外板で
第16号
この号では
①外殻フレームの拡張
②連絡通路(Corridor)の組み立て開始
の2つの作業主な作業です。
①は今までの作業の延長ですから問題ないでしょう。
②については実セットでは床両サイドのスリットやトンネル内壁に設置された円形ライトで結構明るく照明されています。
そこでこの通路部にはParagrafix社のブラス製連絡通路のディテールアップキットを採用する事としました。
多少のパーツ加工は必要ですが値段が手頃なこと、コクピット部のように大幅な加工をせずにライティングの効果が付与できそうです。オリジナルパーツもほぼそのまま使用しますので通常編として製作工程をまとめていきます。
外殻フレームの拡張と船体外皮取付
今回は1フレームの拡張取り付けですので簡単です。
ただビス止め2つのみですので強度が足りないと思いますので保管にはご注意を。船体外皮を仮止めしておいた方がいいかもしれません。
また両サイドにとがった部分が露出したままですのでここにも注意が必要ですね。BP-5は仮止めもせず載せた状態です
連絡通路の組み立てとディテールアップ
今回はParagrafi社のディテールアップキットを使います。
オリジナルの床パーツに多少の加工は必要ですが、通常の作業工程にそった形で電飾効果が付与できます。
床パーツの加工
今回のエッチングパーツは床左右端のスリットから間接照明効果を与えるためのものでオリジナルの床材に被せるように使用します。
Paragrafixの作業指示書には写真の様にそのスリット部に該当する部分のプラ材を切除するだけです。
とはいえトンネル内のアーチ部取り付けタブ等は残さないといけませんので最新の注意が必要になります。
この床材のプラは比較的粘り気と穴あけには楽な柔らかさがありますので今回は1.0㎜のドリルを切除部に沿って一列に穴を開けて行き、アートナイフでゆっくり穴を繋ぐように切り離していく方法で不要部分を除去し、後は精密ヤスリで研磨処理しています(基本的に上にエッチングパーツが載りますのでさほど神経質になる必要はないでしょう)。
穴あけはサクサク進むのでパーツ下の机等にも穴を開けないようにご注意を........
切除後はこんな形になります。
エッチングパーツには2か所のハッチ部の表現が施されていますが今回床下にLEDを仕込むためにこのハッチ用の床加工はしません。
Paragrafixの説明書にも記載されていますがオーバーハングしているエッチング板は曲げたりしないように取り付け後も保管に注意が必要です。
エッチングパーツを載せたところです。
裏側の状態です。
ライティング効果の付与
フロアー中央部裏にLEDを取り付け、その投下光を床下内で反射させながらエッジ部に導入するためトンネル床下にアルミシートを貼り付けます。
フロアー裏にもアルミシートを貼り、
その上にテープLEDを2ユニット仕込みました。今回手持ちのLEDがクールホワイトしかなかったので効果を確認してからウォームホワイト(電球色)に付け替える予定です。
組立説明書通りにフロアーをトンネルに6本のビスで固定します。
これにエッチングパーツを載せLEDを点灯させてみます。
エッチングパーツには
①メタルプライマー塗布
②塗装(呉軍港標準色グレーか
エクストラダークシーグレー?)
を順次していきます。
暗さと電飾の効果は以下の通りです。
少し明るい場合
真っ暗な場合
その他の作業
トンネル内のアーチも3つ組み立てます。
フロアー塗装後に組立説明書の向きの指示に従ってフロアーに取り付けます。
第17号
①第16号で再作した湾曲連絡通路の壁面ディテール等を行い完成へ
連絡通路床へのウェザリング処理
3つのリングを装着する前に床に人の動線に沿って通行跡をウェザリングしておきます。
リングの装着
汚し処理が終わった後で天井のピンの位置を指定通りに揃えてリングを装着します。
壁面ライト(Wall Sconces)組み立て
Paragurafixのエッチングパーツを利用する場合はここでSconcesの組み立てをしておきます。
説明書には幾つかの推奨パイプ材が明示されていますがここでは国内で簡単に手に入るタミヤの3mm径プラパイプを1.5mm幅にアートナイフ等で切り出した物をライト枠に載せています。
接着剤での固着完了後に表面全体を
ダークグレーかチタングレー系で塗装します。
塗装が乾燥した後に裏側からMICRO KRISTAL KLEARで膜を形成させておくとよいでしょう。
フレームに付けたままでこれら一連の作業をすると楽です。
取説通りに通路内壁にパッドを取り付けていき、ウェザリングを施しておきます。
あとはトンネル上下を貼り合わせ(まだ仮止めです)、主船倉に接続する側に固定リングを取り付けて今号の作業は完了です。
写真のSconcesは位置決めのための仮置きです。
通路床の両サイドのグリルからの間接照明だけですと若干暗めですね。
Sconces(通路燈)の電飾化
通路内壁側から位置決め済みのSconces
の中心から外壁に向かって1mmのドリルで貫通穴を開けます。
次いで外側から先に開けた1mmの穴を中心に内壁側に向かって3mmの穴を貫通させ、再度Sconcesを瞬間接着剤で張り付けます。
外側から開口部に外径3mmの砲弾型9V対応(5-12V駆動)のLEDを取り付けますとびっくりするほどぴったりフィットします。
連絡通路内が映画セットの様にだいぶ明るくなりました。
ただしこのままこのユニットが船体内に収納できるか不確実ですのでLEDは
穴に差し込んだだけにして接着固定はしていません。
最終的にこのまま残すか取り去るか、今後のキットの組み立て進行具合で決めます。
中央部
主船倉接続側から
通路を主船倉にドッキング
電飾関係を全点灯しています。
おっと、まだテクニカルステーションのファイバーの点滅系への振り分けやファイバーの頭塗装をすっかり忘れていました..........
主船倉から連絡通路を
連絡通路から主船倉を
第17号 追加加工
環状通路と主船倉をジョイントしましたが2つの作業を忘れていました。
①フロアーの動線汚し
②ジョイント段差部のエッチングパーツの取付と電飾組み込み
です。
フロアーの汚しと段差加工
搭乗員の移動・動きを考慮してタミヤのウェザリングマスターBの煤等で汚しをしました。
Paragrafixのブラスエッチングパーツを使用している方は写真正面の段差にグリル板を設置します。
Paragrafixではこの部分の電飾はセットの写真を掲載しているだけで実際のライティングの仕方には言及していません。
確かに環状通路と主船倉ユニットの接合部ですから難しいところですが、当館では強硬策としてリング状接合部真下から3㎜径のドリルで貫通穴を開口し、そこに3㎜砲弾型LEDを差し込んでみました。
第18号
この号では船体外殻フレームと外板の拡張です。
16号と18号の外殻フレーム2ピースを拡張します。
船体外板は外側端の部位から取り付けていきます。
中心部から船体外皮を取り付けていきますとエッジの継手部分がうまく重ならずネジ固定部がフレームの穴にハメずらくなりますのでご注意を。
第19号 前編
第19号は
①直線連絡通路の組み立て開始と
②外殻穴メカの1つを作成
が主な作業です。
先ず前編として
①の直線通路にもParagrafixのブラスエッチングを導入し電飾を仕込みます。
後編として②の穴メカの組み立てと塗装にチャレンジします。
直線的な穴開け作業のため、今回は先にけがき線を引き作業の効率化を図りました。
この直線通路では段差にもグリルが入りますのでこのように開口します。
ここは1.5㎜のドリルで一列に穴を開けて行くと比較的簡単に開口処理ができます。
このグリルは環状連絡通路に接続するスロープ部端に設けられています。
開口処理後の通路パーツです。
それぞれの位置にエッチングパーツを載せてみました。
フロアー部
段差部
エッティングパーツ等の塗装
取りあえずMr.Colorの呉標準色グレーで塗装後、マットクリアーを吹いた状態です。
直線通路の手前傾斜部分が塗装部で奥のエッチングパーツを載せる部分は未塗装です。オリジナル成型色より若干明るめな仕上がり。
同社のエクストラダークシーグレーの方がほぼ近い色に仕上がるかもしれません。
まあ、映画のセットも初期はリノリウムの様な光沢のある焦げ茶の硬質床材の様で、後期は撮影時のスリップ防止の為かゴム系?の艶無し床材に替わってますし。
LEDの設置
曲線部と同様に床裏内にはアルミテープを張り詰めます。
LEDは6連(2ユニット)が適切と思いますが接続部を含むと長めになってしまいます。
今回の直線状床には段差があるために床裏にLEDを仕込むと接続部が飛び出してしまいますのでトンネル底に貼り付けることにしました。取りあえず配線はコクピット部の方に逃がす形でLEDを張り付けてあります。
発光効果はこんな感じです。
Paragrafixの取説ではこの床のスリットにはMicro Kristal Klearの塗布を推奨するとは書かれていませんが写真では塗布しています。
電飾効果は確かにほとんど変わらない様ですが段差部分のグリルには塗布しておいた方がいいでしょう。内部のLEDがまる見えになってしまいますので。
最後にここでも2つのリングパッド部を製作してこの号の作業は完了です。
第19号 後編
ファルコンの船体あちこちにある穴メカ(この呼び方初めて聞きましたが......)の一つを作成します。
通常ならパーツごとに塗り分けて組んで行くかと思いきや、吹き付け重ね塗装で汚れと立体感を一気に狙うとは...........
簡単そうで一番難しい加工作業だったりして。
外殻穴メカの組み立て
組み立て自体は説明書に従って順次パーツを載せていけば問題ないでしょう。
重ね塗装
フラットブラック、ダークグレー、ライトグレーと重ね吹き付け後にゴールドやメタルブラック等の塗料を面相筆で載せています。
穴メカと言えども真っ黒すぎるのも..........。
第20号
今号では第19号前編にて製作した環状通路に繋がる直線連絡通路のディテールアップが主な作業です。
Paragurafixのエッチングパーツ使用の場合は壁面の操作パネルにも電飾が入ります。
通路ライナーの加工
ライナー8の側面と正面中央部に
電飾効果用の開口部を開けます。
側面はParagrafixの取説にテンプレートがありますのでコピーして貼り付けたところです。
当館ではピンバイスとアートナイフでこのようにくり抜き、エッジを研磨しました。
正面中央部は細長いスリット状の発光部だけですのでこのようにドリルだけで開口しました。
クッションパッドの取り付け
組み立て指示書に従いパッドを一つ一つ取り付けていきます。
取り付け後にパッドに汚し塗装をします。
組み立てたリングや隔壁を取り付けてみます。
隔壁にはデカール処理したエッチングパーツのパネル類を取り付け済みです。
後ほど入口に設置した2つの隔壁内部にはこの操作パネル面電飾用のLEDを仕込む予定です。
第21から22号
第20号で製作したコクピットへの直線連絡通路壁にパッドを設置します。
21・22号は片側ずつの作業でしたのでここは一気に仕上げました。
また環状通路に接続する本モデルオリジナルのスロープ部に隔壁内に電飾を仕込んでおきます。
通路の動線汚し
まずこの直線通路の床にも人の行き来で付いた汚れを表現しておきます。
パッドの取付
21号はトンネルのカット部壁面へのパッド取付です。
二段目の細長いパッドは壁面と面一で取り付けます。
逆側は二段目の半分以上パッドが飛び出した形で並びます。
壁面に取り付けたエッチングパーツの操作パネル3か所にLEDを仕込みました。
☝環状通路接合部からコクピットの方向へ
☜コクピット方向から
トンネル上部の設置
こんな感じで組立は完成です。
手前側の壁面カット部の環状通路接続側は内部が丸見えですので本来不必要ですが塞いだ方が良いと考えました。
第23号
この号では前号までに組み立てた直線通路の天井部を製作し、取り付けます。
また今回もParagrafixのSconcesを片側壁面に10個取り付け、LEDを仕込みました。
SCONCESへのLED装着
前回の環状通路の時と同様に3㎜砲弾型LEDを差し込み発光させたところです。
まずは完成写真から。
通路下部両サイドの間接照明に加え
環状通路とのジョイント壁面の操作パネル照明に加えてSconces(壁面埋め込み照明)を10個取り付け一斉点灯した状態です。
天井パーツの製作
トンネル天井部のパーツ11に4つのパットを接着します。
3本のリング固定部には仮止めとして5㎜幅の紙両面テープ:ナイスタックNW-5を張り付けてあります。
パッド上部に取り付けるSconcesの位置をマジックで印をつけ、内側から1㎜のドリルで外側に向けてまず貫通孔を開けます。次いで今度は外側から貫通済みの穴を中心として3㎜ドリルで内側に貫通孔を開けます。
Sconcesの取り付け
3㎜の開口を塞ぐように組立塗装済みのSconces10個を少量の瞬間接着剤で接着固定します。
カット部のメクラ板設置
KotobukiyaのM.S.GP143RリベットⅢのリベット板がこのようにぴったりでしたので仮止めしてあります。
DeAGOSTINI
週刊ミレニアムファルコン 全プレ
ダースベーダ―像
創刊号から25号までを購入した全員に配布されるダースベーダ―像が25号到着の翌日に別便で届きました。
定期購読の方は自動的に送付され、書店で随時買いなさっている方は例の如くBoxの片隅に印刷された三角応募券を専用はがきに張って引き換えとなるようです。
創刊号のみ書店購入し、二号から定期購読を申し込んだ当館は自動扱いでした。
思っていたものより大きい、重い!
ヘルメット、頭部、マントに頭部以下の胴体に分かれた像は専用台の上でブーツに仕込まれている磁石によってピタッと直立します。
マントは塩ビの様なソフト素材で結構質感も高く、これは中々のプレゼントです。
パーツ割り
胸部拡大
第24号
この号では18号から23号までの保管していた船殻フレームと外板の拡張取り付けをしていきます。
船殻フレームの拡張
基本的に説明書通りに作業を進めていけば大きな問題ありませんが、今回は拡張していくパーツ数が多いので、パーツの拡張毎に接合歪を調整しながら(一旦締めた近隣のビスを軽く緩めてパーツ位置の調整しながら締め直す)進めていくとよいと思います。
船体外板の拡張
今回19号で作成した穴メカがここに設置されます。