第38号
今号からとうとう電動搭乗口(Boarding Ramp)の製作に着手です。
①37号で組み立てた最後の船体フレームに搭乗口照明灯の設置
②Boarding Rampを組立塗装して船体外板(BP-13)に取り付け
といった少しヘビーな作業になります。
今回の作業に使うパーツ類です。
取付けてしまった37号の船体フレームはそのままでも作業はできますが、やはりこれからの作業をやり易くするためには一旦取り外した方が良いでしょう。
二重手間のようですが逆にデリケートな電動タラップ機構等をこのフレームにつけてしまってから前号で実施したフレーム全体の歪み分散調整をするより安全で楽なはずです。
一度調整済みですからいろいろパーツをもったこのフレームはすぐに元に戻せるはずです。
搭乗口内照明用LED回路の設置
37号で配布されたリボンLED(2個口)
回路を説明書通りに穴に通してフレーム指定箇所に両面テープ接着します(裏面の3M製テープの延着固定力は強めですが経年変化もあるでしょうから固定後にエッジ部数か所に少量の瞬間接着剤を落とし、固着しておくといいですね)。
タラップ先端部の組み立て
タラップ可動ピン周りへの接着剤のにじみには注意しましょう。
折り畳み機構がスムーズに作動することを確認します。
折り畳み後の背面部の接着ラインも丁寧に精密ヤスリで消しておきましょう。
タラップの塗装
オプション塗装としてタラップ部分をミッドグレーで筆塗り塗装の指示があります。
筆塗りを実施なさる方はこの項は不要な作業ですのでスキップ可能です。
当館キットは主船倉床、連絡通路等を呉軍港標準グレーで塗装しましたのでここも同様にスプレー塗装し、その後ウェザリングの追加で統一しました。
まずはマスキングテープで塗装しない部分をマスクします。大事なタラップ裏側の外板を守るためコピー用紙の上に固定するようにマスキングをしています。
説明書で筆塗りをあえて指定しているのはこの床面の使用汚れ感(筆跡)とパーツ裏や塗装不要部分への塗装汚損防止を簡単に両立するためと思います(パチパチ)。
タラップ可動用ヒンジ部の準備
タラップの塗装が乾くまでにヒンジ部の調整を済ませてしまいましょう。
説明書ではアームの付け方が少し解り難かったので取り付け方向等の写真を例示しておきます。使用ネジは黒ネジです。
ヒンジ部はこんな感じで組み上げます。
可動軸ネジの固定方法
黄色の丸部のねじは締めすぎるとヒンジ部の動きが硬くなります。また緩めすぎると可動の繰り返し時に緩んで外れやすくなりますので説明書では専用ネジ固定剤を使えとなっています。
まあこのためだけにDIYショップに行くのも面倒ですので、ここは爪楊枝と瞬間接着剤を使いました。
ゼリー状の瞬間接着剤を少し出して爪楊枝先端に直径1㎜以下のボール状につけます。これをネジ穴の底においてから黒ネジを一旦きつく締め次いでヒンジの動きがスムーズになる位置まで少し緩めておいておけばまずネジは簡単には外れないでしょう。
さあ塗装が乾きました。
マスキングを外しました。
タラップ部に可動ヒンジを取り付けます。
使用ネジは外板固定用のシルバー淵付きネジです
外板パーツへのタラップ取り付け
さあ、タラップ部と外板BP-13を繋げます。
ネジは同じく外板固定用のシルバー淵付きのねじで止めます。
タラップが自重で簡単に下がることを確認しておきましょう。
順序が逆転しましたがタラップの先端両サイドに指定のランプシールを取り付けます。
船体裏側タラップ部の墨入れ調整
ランプ部を裏返して、防護パネル間溝の墨入れ状況を調整しましょう。
第39号
今回も作業がヘビーで、特に細かい作業が目白押しです。
①タラップ可動アクチュエーターを4本組立
②ランプ部をフレームに組み込み
③タラップ可動用モーターユニットの取り付け
④①で準備したアクチュエーターをタラップ及びフレームに固定
です。
アクチュエーターの組み立て
必要なパーツは写真の通りです。
プラ成型のアクチュエーター本体パーツの軸部はこの段階でメッキシルバーで塗装しておきました。
ここまでは問題ないでしょう。
アクチュエーターラムピボットの取り付け
説明書にも書かれていますが小さなシャフト類(予備なし!)をハンドリングしますので作業は紙箱内などで作業することをお勧めします。
当館ではよく使っているニチバンの強力両面接着テープ(厚手)を精密ペンチに貼り付け、微小シャフトを淵付きのネッド部を下にしてピンセットで載せています。
この強力両面粘着テープ上ではご覧の通りに取り付けパーツ程度のものも固定できますので次のピボットの押し込み固定に両手を使えるので楽です。
この上にラムピボットを指定の方向に載せ、もう一つのピンセットやペンチ等でぐっと挟むように押し込みます。
簡単にラムピボットを取り付けられました。
ランプ部のフレーム取り付け
8か所の固定部をシルバー淵付きネジで暫時固定していきます。
裏はこんな感じです。
モーターユニットの取り付け
説明書の通りにモーターユニットの操作アーム先端にピボットを取り付け、自由に動くことを確認後にこのピボット裏に少量の瞬間接着剤をつけモーターユニットを指定のフレーム位置に載せて、まずこの操作アーム先端のピボットをタラップの未塗装取付け部に押しつけるようにハメ込んでまず固定します。
写真の通りに指定位置に確実にはまったことを確認してからモーターユニットを黒ネジでフレームに固定します。
ただこの固定を実施してしまうとモーターの駆動確認ができるまで(次号以降の制御回路ボックス配布まで)タラップは閉じたままです。
この駆動アーム固定とモーター固定は後日に保留しても良いかもしれませんね。
こんな感じでモーターユニットの取り付けは完了しました。
アクチュエーターの取り付け
アクチュエーターは中心部が短めのもの、円周囲方向が長いものになります。
各取り付け位置に細心の注意をしてまずラムピボットの裏面に少量の瞬間接着剤をつけタラップ部に接着。可動支持部(油圧マウント)をフレームに黒ネジで取り付けます。
今回奥の短めのアクチュエーターがどういった訳か少々ハの字型になっています。まあ各部に遊びがあるのでこのままでも問題はないでしょう。
アクチュエーターのプラ成型の油圧シリンダー部が少し強度的に弱いので無理に力を加えないようにしましょう。折れたら最後ですからね。
手前側の長いアクチュエーターは逆ハの字に見えますがこれは接写写真の撮影構図の関係で実際はほぼ平行です。ハの字になっている人も結構いるようですね。
こんな感じで今号の作業も完了です。
次号では制御回路が配布されるようですので可動チェックができるかもしれません。
搭乗口部を再度フレーム部に組み込んでみました。
予想通り問題無くスムーズに入ります。
タラップ裏の防御パネル3枚の塗装は後日でもいいと思います。両サイドにもパネルがグレーで塗られているパートがありますから(我慢できない性格で..)。
現状の船体下面 (砲塔カバーは上部のもの)
船体下面内側
Milleniamu Falconの船体下面塗装パターン
「なにを参考にすべきか」
結論はキットのムック(説明書)で今後参考になる写真が公開されるまで待つこと(少なくともDiagoのオリジナル同様に仕上げるならば..........)ですね。
辛抱が足らない自身はこの搭乗口タラップの塗装先走りで痛い目に遭いました。
船体下面の参考写真
搭乗口タラップ周辺のパネル塗装は当初この本の写真P33を参考にしていましたが、ある方からこの本の当該写真?はCG作成された物(確かに)でおまけに画像が反転しているとの情報をいただきました。
そこで急遽情報が豊富な船体上面と少ない下面に分けて次の3つの参考資料を比較してみました。
基本的にプロップモデル自体が撮影に使われたシーンによって異なる大きさのものやエピソード別に幾つもありますから何を参考にしているのか本来明示されていないと真偽といっていいかは判断しかねます。
そこでここでは3つの資料の比較だけしてご判断は皆さんにお任せしましょう(無責任な.........笑)
①DeAGOSTINI
週刊スター・ウォーズ
ミレニアムファルコン
②Hynes
Owner's Workshop Manual
③Becker & Mayer
A 3-D Owner's Guide
パラパラ漫画のように厚手のボール紙に印刷されたCTスキャンの様な断層船体図を重ねてファルコンを作り上げた面白い趣向の本。
子供向けかと思いきや結構役に立つ資料です(天井の構造とか)。
船体上面の比較
資料①と②の比較
DeAGOの表紙(これがルーカスの実プロップかキット完成品かでも話が違ってきますが)とトップビューを比較しました。
この2者には細かい造形差異はありますが弾痕跡や防御パネルの塗り分けに反転は確認できませんでした。
また創刊号のムック1ページ目の同様な構図写真は逆にこの本の船体写真の塗装パターンやパーツ形状が酷似しています(ご自身でご確認くださいね)。
Warkshop Manualの図は実プロップ(何かは不明)のCG写しでムック表紙は同社キット完成品なのでしょうね。DeAGOキットの完成品が何を参考にしたのか(オリジナル第2作「帝国の逆襲」の最大プロップモデルとされてます)がキーですが、今の所トップビューは信頼できそうです。
資料①と③の比較
この2つの資料も船体上面についてはほぼ同じ(同一に近い?)です。
船体下面の比較
資料②と③の比較
記憶が正しければ39号配布時点までにDeAGOSTINIからまだ下面が明瞭に判定出来る写真が提供されていないと思います(そこが問題の根源...........)。
資料が番号的に左右逆ですがこの2つは
1)プロップモデル自体が異なっているざっと見ても
2)写真の黄、赤、白、青の色円の部分のパネル塗装や弾痕跡が反転している
3)砲塔部は②では上・下がコンパチブルなのに③では塗装パターンが別々(第46号で配布される下部砲座カバーは無塗装で配布されます)。
4)搭乗口の可動ランプ先端の塗装が異なる(ただしこの③のタラップ部のグレー塗装はスタジオ撮影用と思われる実スケールのプロップ写真の一枚にもある)
実際DeAGOの配布パーツに施されている弾痕跡は資料③に近い物です。
資料②の船体下面図には反転箇所が多く、このキット製作にはあまり参考にならないと言わざるを得ないようです。
②の資料通りですと搭乗口ランプ部はこんな感じになりますが今回塗膜除去液でリムーブしてしまいました。
③の資料を参考にしてこんな形で搭乗口を仕上げてみました。
船体砲塔部の附器が載っているパネル部はまだ手つかずです。
第40号
この号では39号までに製作した搭乗ランプを搭載したフレームを船体に戻します。
またコクピットやガンポートのグラスウインドウパーツや外板パネルも配布されますので仮取り付けして内部の見え方を確認したり、防御パネル間の墨入れをしておいてもいいですね。
コクピットウィンドウ等のクリアパーツは思っていた程ひどいものではありませんでしたがやはりその肉厚が。
クリアーパーツをはめないでこのまま中を見える様にしておくか?と悩む方も多いでしょうね。でもしょうがないかな.........。
39号でも述べましたが、フレームの組立て歪みの調整後に一端外したこのフレームは簡単に元に戻せます。
ただ狭いフレームの中に収まる細いプラ製の取付支柱部を折らない様に。
40号配布の船体外壁の墨入れ
搭乗口の後ろ側外縁部の外壁になるパーツです。
墨入れのみ済ませています。
第41号 前編
今号はガンポート1基を作成します。
また外板パネルが配布されていますのでこれにも墨入れを実施しました。
DeAGOSTINIオリジナルガンポート
オリジナルのガンポートはチェアーを含めイラストに近い造形でこれはこれでいいと思うのですがやはりこのままでは寂しい限り。
特別編3にサードパーティー製パーツ類を使って製作したガンポートの工作過程を先に掲載しましたがここでは極力オリジナルパーツを使い電飾改造する方法にトライしてみました。
このオリジナルのガンポートの難点や疑問な点は
①コクピットの時と同じく軟質材に印刷された計器パネルシートを貼り付けるだけ
②電飾はあるものの天井一箇所にLEDランプを設置するだけ
③シートはF-1カーの様に着座する平版型(ペダル操作してると足が痙りそうで)
まずは①と②を何とか出来ないかと作業を進めます。
写真は今回改造したガンポート室内の状況(チェアーは未設置)です。
パネルシールの複製
コクピット改造時の経験から今回は簡単なバックライト式パネルライト改造に」チャレンジします。
出来れば光ファイバー植え込み方式がベストなんですが...........
まず配布されたシートをカラーインクジェットプリンターで実寸コピー。
オリジナルシートは今は温存しましす。
左右対称の一対の計器パネルは手抜きと言われてもしょうが無いところですがパネル自体の印刷造形は十分使えそうです。
腕のある方はドローイングソフト等でこのパネル自体を自作するのも手ですが..........。
裏面粘着シート貼付と切り出し
ナイスタック両面テープの幅がぴったりですので裏面に貼付後、綺麗に切り抜きます。
ガンポートの製作
必要なパーツ類です。
ガンポート内はこのままでもいいですしもう少し明るめのグレーで塗装しておいてもいいかもしれません。
2分割されたガンポートはパーツ合いが少し甘いので接合部をヤスリ等で研磨調整します。
シールの貼付
取説写真を参考に複製シール4枚を指定箇所に貼り付けます。
シール貼付後このルーム内側に少し厚めにマットクリアー塗料を吹き付けておきます。
このマット塗装は天井ライトによるシール表面のテカり低減とピンバイスによるライト部のドリリング時に穴抜けを少しでも綺麗に仕上げるためです。
コピーシートだけですとドリリング時に穴を開けた開口部縁の紙繊維が解れて綺麗に抜けないことを経験していましたので。
発光ライト部のドリリング
大きな穴は1.0mm径、中ぐらいが0.7mm小さい穴は0.5mmです。これ以上小さくしてもたぶんバックライトの光がプラパーツを通して入ってこないでしょう。
開口部エッジに残ったくず等は出来るだけ剔っておきます。
蛍光灯で開口状況を確認した所です。
開口部へのクリア樹脂注入
今回はポート部内壁がプラ製で成型厚みがあるためMICRO KRISTAL KLEARを各開口部に注入し、ゆっくり乾燥させクリアー樹脂注入状態に近づけました。
注入はパテナイフで押しつけるように入れ、内側に飛び出る位に原液を注入してあります。それでも乾燥による体積収縮(肉痩せ)がでますし、乾燥して透明性が得られるまでには少し時間が掛かりますのでご留意を。
MICRO KRISTAL KLEAR注入後の内側状態です。
MICRO KRISTAL KLEARとは
前にもご紹介しましたが乾燥後に透明な塗膜になる高粘度ポリマーゾル液です。
米国製ですが現在ではAmazonなどで800円/本程度の価格で購入可能のはずです。
また新宿世界堂の接着剤売り場でこの半額程度の価格(ただしボトルが小さいので単価は同程度?)の国産品も見かけました。
この国産品がMICRO KRISTAL KLEARと全く同じ効果が得られる物かは確認していませんがラベルには同様な使い道が記載されていました。
一本あれば用途からして相当使えますが乾燥しやすいので使用時を含め内容液の保管管理に注意も必要です。
ガンポートの仮組みと電飾効果の確認
ガンポートをテープ仮組して電飾効果の程度をまず確認しました。
内部の塗装や床の接合部のパテ埋め(椅子で隠れるので不必要かもしれませんが)、銃座の設置はこの確認後に実施することに。
特別編3で製作したプラボトルの胴体を使ったバックライト外筒にガンポートを仮設置してみました。
開口部の発光効果はこんな程度です。
さすがにエッチングパーツにはかないませんがオリジナルのシールのままよりは雰囲気は出ていると......
LED取付用の縦長穴は塞いでいません。
ここから室内に注ぎ込むバックライトがちょうどチェアー位置にスポットライト状に当たり結構気に入ってます。
もう少しパネルのライト部が明るいともっとよかったですね。
開口部を増やしたり、バックライトのリボンLEDを2列に並べてもよかったかもしれません。
後はライト部にクリアーカラー塗装を施します。
ちょっと銀河鉄道999機関部を思い出しました。
ガンポートの最終調整
取敢えず想定内の効果は得られましたのでこのままガンポートを製作を進めることにしました。
①ガンポート本体を接着接合
②中央接合部のパテ埋め
(アクセス部の欠けは必須)
③ベイリング接合及び接合面調整
④フロアー等の塗装
アクセス口壁は明るいグレーに。
⑤ライト類の着色
背面側よりクリアカラーで点着色
ガンポート計器パネル左サイド (射撃手から見て)
右サイド
さあ、次にチェアーの製作、設置ですがこれは後編に。
41号配布の外板パネルの墨入れ
着陸脚カバーと搭乗口後ろの中央部防御パネルが配布されました。
これらも先ず墨入れまで。
船体下面の外板パネル現状は左の如く。
ただし中央銃座カバーはほんとうは上面部のものですので。
第41号 後編
オリジナルチェアーの製作
40号で配布された銃座部の組立て塗装をしました。
組立ててみると少ないパーツで結構イラスト通りの銃座を再現していますね。
この程度の段差があれば銃座に座ったルークの足の曲げ方も納得かな?
3Dプリンターパーツデザイナーさん達のこだわりはぶんチェアー部の造形なのでしょう。
DeAGOは「帝国の逆襲」1/43スケール撮影プロップの銃座内造形を忠実にコピーし、デザイナーの方々は1/1スケールの撮影セットの銃座廻りを再現しているといった差なのかもしれません。
ガンポートへのチェアー取付
シルバーの縁付きネジでチェアーを固定しました。
多少左右にスイング出来るようですね。
バックライト外筒の製作
今回ガンポートパーツのプラ肉厚が厚いためバックライト光を内側に導きにくいのか全体的に暗めです。
そこで今回は6個のLEDリボンを2連にして位置決め増設してあります。
銃座上へのスポットライト効果はこの外筒の取付位置を調整します。
銃座右サイドの電飾効果
銃座右サイドの電飾効果
少なくとも船体下部の銃座にはこのまま仕込めるかもしれませんが、上部の銃座ではアクセス通路、主船倉にある切り欠き形状からこのまま収まらないでしょうね。
まあ最終的にはコクピットと同様に部分ディスプレーにしちゃうのも手かも..........
第41号 おまけ 1
ガンポートチェアー改良版
Shapewaysからオリジナルパーツに近い寸法の改良版チェアーが届きました。
先のチェアーは1/43スケールを忠実に守ったものとのことで、DeAGO用改良版はunder 1/48とされています。
これは実際のプロップモデルの内部でスケールが統一されていないことによるものです。
手前がDeAGOSTINI/Paragrafix用。
全体的に一回り小型になっており、特に高さが相当抑えられていてオリジナルのチェアーとほぼ同じ容積に、チェアーやTactical Target Computer(TTC)、ペダル類を撮影セットに近い造形に換えている様です。
TTCも寸法が縮尺されていますのでスクリーン内部にLEDが仕込めるかは微妙なところです。
側面から見たディテールと寸法
正面から見たディテールと寸法
DeAGOオリジナルチェアーとの比較
縮小版ディテールアップチェアーをリアルスケール版と同様に塗装を施し、ガンポートへの取付台座を取付た姿です。
奥がオリジナル版。
ガンポートへの設置
取付はオリジナル同様にネジ固定。
実際のデテールアップチェアーにもネジ固定用軸が付いておりDeAGOオリジナルガンポート・Paragrafix社のブラスガンポート共に直接設置することも可能ですが高さ調整も含めオリジナルの取付軸パーツを介してネジ固定した方が見栄えがいいようです。この場合にはチェアー側の固定軸をニッパー等で切り落とし、平滑処理してから瞬間接着剤で取付けています。だいぶ奥まった位置にチェアーが設置されることが判りますが以外と索敵視野は悪くないですね。
第41号 おまけ 2
ガンポートアクセスラダー
Shapewaysのダミーアクセストンネル付き通路を採用したためにガンポートのラダー取付穴は今のところこのまま?といったところです。
しかしせっかくですからここにダミーのラダーを付けてみることにしました。
作成はとても簡単。
線形1.2mmの工作用はんだ線を使って、ラダー端の折り曲げ加工したものを一対作ります(上下共々2対4本を用意)。
今回の所は一本30mmの長さとしてその一端に3.5~4.0mm径の半円折り曲げ部を作ります。
曲げは適当な面相筆の胴部分で行いました。
ガンポートへの取付
2本の加工半田線をこのように引っかけるように取付け、少量のゼリー状瞬間接着剤で固定します。
でもこのオリジナルガンポート端のモールド、どう見ても何か取付けるようになっている様に見えるんですけど。
まあその時はその時に。
半田線ですから簡単にドリリングで取り外せますしね.............。
そうそう、色はフラットブラックかエクストラダークグレー(成形色ベースカラー)で。
第42号
この号では二つ目の穴メカの製作がメイン作業となります。
外板パーツも配布されますのでいつものように墨入れのみ実施しました。
穴メカの製作
今回製作した穴メカと第19号で作成した穴メカとの比較写真です。
第19号では3色スプレーによる重ね塗りという荒技を伝授されました。
しかしせっかく用意されたディテールです。このスプレー重ね塗り方法は仕上がりのコントロールも結構難しいですし、やはり全体的な汚れ感が強すぎるような気がします。
そこで前回これらのディテールを生かそうとメカ類の個別塗装も取り入れました。今回もその手法で行きます。
今回の穴メカはパイプ配管類が多くあまりメカが詰まっていません。
左右の穴メカの色合いや仕上がりがあまりに異なってしまうのも考え物ですので先の19号完成部分を参考にバランスを取るようにしました。
第一工程
ここは指示通りフラットブラックで内部の全体塗装後に、底面部を中心に軽くシルバーブラックを。
底面保護用マスクシートの切り出し
ついでミッドグレー吹きつけ前に内部の底面の保護用シートをコピー用紙等で切り出し、これを内部に載せるだけにして穴メカ外周部に遠目から内壁周囲にミッドグレーを吹きます。
穴メカ内ディテールやディテールアップパーツをライナーに付けたまま、シルバー、アルミ、クロームメッキ、ブラスやゴールドといった金属質系塗料やグレー、ブラック等を使い適当に塗装してきました。
こんな感じの仕上りに(上部は前回製作の穴メカパーツ)。
配布外板の墨入れ
この船体下部最後の外板パーツにも今まで同様に防御パネルエッジ部(パネル間)の墨入れを実施しました。
第43号
今号と35号、36号で配布された着陸脚収納部分のハッチ部分に開閉機構用のネオジム磁石を取付け、船体下面に実装します。
ネオジム磁石の仕込み
今回船首部の前脚と後部の主脚格納部のハッチの取外し(開閉)用磁石を取付けます。
格納部前後にスチール棒を差込み固定、ハッチ部に2つのネオジム磁石を接着固定します。
基本的には全て爪楊枝の先で少量のゼリー状瞬間接着剤を塗布して完全固定した方がいいでしょう。
主船体下面のパーツ取付
42号の船体外板、2つの穴メカに、船体前部(機首)と後部の対の主脚格納部を取付けます。
第35号の機首前部カバーは取敢えず仮置きです。
銃座カバーも今は上部パーツの流用です。
船体下面
今のところはあと推力偏光板も取り付け可能ですが破損させるといけないので大事に保管してます(笑)。
パネルへの墨入れ状態はほぼ均一かな?
第44号
今号では本体下面の左舷後部推力偏向板根元の機器類の製作と非公式ながらいつもの通りに配布された着陸脚格納庫ブロックパーツの墨入れを実施します。
また2つ目のガンポートを先の40/41号作業を繰り返して製作することも課題となっていますが作業が全く同じなので省略しました。
エンジン部下面左舷側附機の製作
製作自体は組立て説明に従って行けば
取付方向を間違えないようにパーツの取付用ピンも大きさを変えてモールドされていますので問題は無いでしょう。
説明書にも警告がありますが①番パーツのゲート部突起を切り落とさないこととパーティングラインを丁寧に消しておくことをお勧めします。特に⑤/⑥番のパーツ接着面のパーティングラインは平滑にしておくと良いでしょう。
写真は組立て完了後に墨入れを軽く強調する様に施した状態です。
特に左上のラジエーターフィン?部は外周と真ん中の一本筋を墨入れしておくと全体が映えて見えますのでお勧めです。
左舷後部着陸脚格納庫ブロックの墨入れ
まだハッチ部やネオジム磁石が配布されていませんので墨入れのみ行っています。
第45号
今号では前44号の逆サイドのパーツ、本体下面の右舷後部推力偏向板根元の機器類と中心部のハウジングの一部製作と非公式の配布された着陸脚格納庫ブロックパーツの墨入れを実施します。
エンジン部下面右舷側の附機の製作
製作自体は組立て説明に従って行けば今回も問題は無いでしょう。
推力偏向板基部中央ハウジングの製作
今回は一部ですが指示通りのパーツのみ取付けています。
パーツ①/③の球形パーツのゲートが接合部凸ラインと被さるように付けられていますので丁寧にカットしても円柱のゲート後が残ってしまいます。
ここ(黄色の丸部)は精密ヤスリで左右から慎重に削り落として一本ラインを残すように処理すると様にしました。
右舷後部着陸脚格納庫ブロック墨入れ
こちらもまだハッチ部やネオジム磁石が配布されていませんので墨入れのみの実施です。
現時点の船体下面
後部着陸脚格納ブロック2つを設置してみました。う~ん、後部に微妙な隙間が.........
多少フレームが外側に拡がるとぴったり収まるんですが。着陸脚に加重が掛かれば逆に隙間が拡がりそう。
この2つのブロックをまたいで取付ける部品があればいいんですが。
あとは上部の船殻が載って剛性が上がればなんとかなるでしょうかね?
この下面外板の設置はエンジン推力偏向部を含めて47号で一気に組立てることになってます。
第46/47号合併号(年末追い込みの合弁企画なんて...)
46号は下部の砲座カバー部が付いてきますが今回は使用せずに今までの船体フレームに外板パーツを一気に止めていく意外とヘビーな回となってます。
しかしながら当館のファルコンは暫時パーツ間の隙間調整等をしながらすでに設置済みですので今回は大事に保管していた33/34/35号の船体後部の推力偏向板の取付けまでをご報告です。
今回の留意点
オリジナルの説明書通りに順序だってパネルをはめ込んでいかれる方は問題はないでしょう。当方では先にパネルをはめ込んでいきましたのでBP-16の右舷推力偏向板とBP-14のパネル淵部のみ噛み合わせの関係で一旦BP-14のビスを緩めてBP-16をBP-14の下に滑り込ませる作業が発生しました。
創刊2号のパーツのエラーについて
特別編3でも言及していますが創刊2号で配布された塗装済み上部砲座部カバーの窓枠は工場側でエラー取り付けされています。
46号と同じく上下左右の位置にはステーが無いのが正解。
これは写真の様に修正可能ですからトライなさることをお勧めします。
取りあえず墨入れのみ実施しました。
防御パネルの塗装パターン上部砲座部とは異なりますので後日の確認後に行った方がいいでしょう。
第47号
この号は後部下面エンジン部船体のディテールアップがその作業の中心です。
説明書に従って順序良く組み立てていけば大きな問題はないと思います。
前回心配した後部着陸脚格納部左右の中心部隙間は2つのディテールアップパーツが鎹(かすがい)状にはめ込まれることで補正できました。
ただし当館と同じように隙間ができている方は「後部ハウジングパーツ➁」がハメ難いかもしれません。この場合には船体両側を押し下げるようにして中心部の隙間を狭て押し込むと入りますから焦らず作業してください。
着陸脚カバーのネオジム磁石の装着は前回同様作業すれば問題ないはずですが磁石、固定ピンともに余分品が提供されませんのでなくさないように作業を進めてください。
配布パーツ類の墨入れ1
配布パーツ類の墨入れ2
配布パーツ類の墨入れ3
船体下面ほぼ完成域に
46/47号で完成する船体下面部の全景です。
まだ幾つかの部品が船体下面に付くようですし、防護パネルの塗装や弾痕の補正も........。
でもここまでくると少しうれしいですね。
ちまちま実施していた墨入れはほぼ均一に仕上がっていると思うのですが。
船体後部左舷
船体後部中央部
船体後部右舷
エンジン部下面を後ろから見てみました(お、重い..........)。
例の隙間は綺麗に補正されているようです。
<おまけ>
仮支持脚の取り付け
全外板が取り付けられた船体下面にさらにパーツを取付けたり追加塗装等のディテールアップを行うためにはジグの上ではなく平らなスペースに船体をひっくり返して設置することが必要です。
DeAGOSTINIの46号説明書の写真にはすでに4本のねじによるジャッキ状仮脚が取り付けられています。
しかしこのねじは54号での配布となっており、来年1月末までは手に入りません。ただし説明書にはこの仮脚はM6ねじであることが記載されています。
説明書にも65㎜以上のM6ねじで代用出来るとなっています。
残念ながら手持ちのM6ねじは60㎜のものでしたが使えないわけではありません。
「65㎜以上の」という指定は先に取付けた電動昇降タラップの金属支柱の保護のためです。今でもこの4本のシャフトは移動時にひっかけたり裏返したときにぶつけたりしないよう気を遣う(だけの)邪魔な存在です。
外周部の長い金属シャフトを付けたままですと60㎜はギリギリの長さでした。
そこで今回外側の長シャフトを一度引き抜いてしまい、タラップの可動チェックが可能になるまで保管しておくことにしました。
もしタラップの可動用支持シャフトを油圧シリンダープラパーツに瞬間接着剤で固定してしまっているならゆとりをもって70㎜以上のM6ねじを調達するか、来年の54号まで待ちましょう。
長シャフトを引き抜いた後はプラパーツをマスキングテープ等で固定しておくとよいでしょう。
これで空いた時間に船体下面のパネル塗装(マスキング含む)や汚しを検討できますね(結局やらなかったりして...........)
第48号
この号では下部砲塔カバー部の組立取り付けとともにオプションの船体塗装についての指示が出ました。
当館では砲塔部の作業はすでに46号で報告済みですし、今更船体の全体塗装はできないと判断しました。
空いた時間を使い、今までの懸案事項を検討することにしました。
コクピット下部ダメージ痕の修整
48号で船体のオプション塗装の方法がやっと掲載されましたが、今更インシグニアホワイトによる船体塗装など出来るわけも無く、当館ではオリジナルのプラ成形色をベースとした無塗装(後でフラット吹くかな?)で作業続行と決めました。
できれば創刊号等で最初にインシグニアホワイト塗装というオプション情報は入れておいてほしかったところです。
まあ、あくまでオプション。実際に配布された外板パーツ群には明らかに汚し塗装等が施されていましたから。
そこで今回は空いた時間の有効活用として以前から気になっていたコクピット下面の巨大なダメージ痕の修整にトライしてみました。
このダメージ痕は大きなエネルギーによって防御パネルが大きく欠損し、船体下地の外板にも皸やアブレーションによる泡立ち跡等が再現されていて結構手の込んだ塗装済みダメージ痕なのですが、実際のプロップモデルにはここまで大きなダメージ痕はないと判明しているいわく付きのもの。
円筒屈曲部という結構複雑な船体形状部にぽっかり空いた大面積のクレーター状ダメージ痕。
この跡をまずリセットする方法としてはパテ埋めが考えられますが腕に自信が無い故にAIBOの耳の修復時に使用した樹脂粘土を使うことにしました。
樹脂粘土グレースの充填
まずは大・中2つのダメージ痕にグレースを適量ちぎりだして型取りするように充填します。
船体との曲面一体感は指で簡単に成形できました。金属板等を押しつけながらゆっくり曲面出しをしてもいいですね。
真ん中のスリットは金尺の背を立てながらくるっと押しつけて型を付けました。
新ダメージ痕の形成
樹脂が固まる前に新たなダメージ痕を造ります。実写真等がネットにありますのでこれを参考にして小さめなものとし、下地の塗装を生かす方法としました。
型取り樹脂の再接着
このグレースは手作業や型取りでミニチュアの菓子モデル等を製作するのに適した素材故に下地との接着力はほとんどありません。
従って樹脂が硬化したら一端ピンセットで取り外し、再度瞬間接着剤のスポット置きで再セットして固定しました。
接着後に廻りを軽く研磨しました。
一次塗装
なるべく成形色に合わせて調合したアクリル塗料で一次塗装します。
ダメージ痕やスリットの汚し、全体的な艶消し処理は二次加工としました。
今回使用したのはベースが
Mr.カラーNo.26ダックエッググレーン(半光沢)。
黄色み調整No.313のイエローFS33531(半光沢)、
グレー調整No.11ガルグレー
(半光沢)
を使っています。
最終調整
うーん、まあこんなところかな?
あまりよい出来ではありませんがすこしは違和感なくなったかな(←甘い)