第48号に替えて
主船体下面のパネルパターン、油漏れ等の船体汚しを何とか年内に完了です。
永年納戸に棚ざらしだったファインモールド製1/72スケールミレニアムファルコンキットに同梱されていた完成写真の大パネル(いまごろになって思い出して)を参考にしました。
主船体下面の塗装
今さら全体をインシグニアホワイトで基本塗装するのは断念し、パネルの塗り分けと汚し処理を可能な限り実施しました。
この写真はファインモールド版を参考にした初期検討版です。
次回に最終版を掲載する予定です。
ただし以下の個別のパート拡大写真はDeAGOレプリカ版の写真を参照したものです。
パネル塗装に使った塗料
DeAGOの説明書にも記載されているタミヤのエナメルラッカー塗料(艶消し)を用いています。
アクリル塗料でも問題ありませんが筆塗り塗装としたために乾燥が遅く少し専用溶剤で希釈するだけで簡単に平滑塗膜が得られることと、下地がアクリル塗膜でなくても成形プラ地がラッカーシンナーに結構耐性があるためはみ出した部分も溶剤で拭き取れる利点があります。
汚し塗装ツール
主体はタミヤのウェザリングマスターBの煤やDのオイルを付けた綿棒による油漏れや流れた筋跡を描き、細かい線は鉛筆タッチのウェザリングツールを使ってます(鉛筆削りが必要です)。
一部は水を示した綿棒につけたウェザリングマスターをプラ表面に置いてから指の腹で勢いよく滑らせるように筋を描かせる技も使っています。
マスキング
基本は6㎜の紙マスキングテープを使用してます。丁寧に塗装パネルを囲うようにマスキングして平面相筆で返しをしないように塗装します。
コクピットノーズ下面のパネル
一か所XF-53でパネルを塗装を施しました。
機首センター部
前部降着装置格納庫のセンター部です。
付け根のパネル繋ぎ目から汚れが左右に吹き出すように付けられています。
気密漏れなんでしょうかね?
右舷(裏返しで左)穴メカ周囲
ここは穴メカ部からのオイル漏れ?の汚れ表現が特徴的です。
右舷後部
ダメージ痕は煤汚しで傷を広げ、白や青錆、赤錆の汚しを重ねていますが、もう少し方法を考えてみます。
中央砲塔部
この下部砲座周りの船体グレー色の塗装パターンのみDeAGOとファインモールドで若干の食い違いがありました(全体写真は初期のファインモールド版)。
この写真ではDeAGO版に修正してあります。
エナメルラッカーは簡単にリムーブできますね。
後部センターエンジン前
船体に散在するメッシュやルーバー表現部は墨入れで処理しました。
エンジン後部の激汚れはもう少し写真等情報を得てからにします。
推力偏向装置の中央5枚の汚れは根元の機器類からのオイル汚れという設定なことがよくわかりますね。
左舷後部
ここのダメージ痕も後日再修正予定です。
左舷穴メカ周囲
こんな感じです。
第49号
この号では実質は44/45/47号に付属していたディテールアップパーツの幾つかを主船体下面に取り付ける作業のみで、取説通りに進めれば簡単な作業です。
ゲート跡やパーツ成型ラインを研磨するのをお忘れなく。
下面砲座前
ピンセットでつまみながら取り付ける小さなパーツは飛ばして無くさないように(笑)
ただしこのパーツを接着してしまうと砲座カバーが取り外せなくなってしまいます。
当館のファルコンではレーザーキャノンの発光ギミックを搭載させましたのでその配線を処理したり、船体を移動させるのにこの中心部分は船体移動時の持ち手部として一番役に立ちます。砲座カバーはまだ取り付けず、このパーツも接着せずに保管しています。
下面砲座後ろ
後部のフィンパーツには取り付け部下面にパーティングラインが強めに出ています。平らにして接着することをお勧めします。
49号で船体下面作業は一端休止になり次号50号から船体上部構造の製作作業に入りますのでM6ボルトも逆向きにセッティングしています。
現状の下面写真を載せておきます。
ファインモールド版ではデカール処理が出来たイエロー、レッドにミディアムグレーのパターンのみDeAGOレプリカ版に修正した物です。
実はDeAGOレプリカの下面写真をよく見るとさらに淡いライトグレー系の塗装も結構散在していることに気付きました。ただ非常に判別しにくい箇所も多くて..........
また推力偏向板には描いた小さい二本線等も船体各所に描かれています。
この辺りはまた後日に...................
さあ。新春第一回は50号から。
第4号で製作したボーディングランプ上の船体上部を用意しておきましょう。
第50号
この号から上部船体フレームの拡張と船殻パネルの塗装等を進めていきます。
昇降タラップ部からコクピット連絡通路部の上部構造を製作していきます。
船体フレーム拡張
第4号で製作し保管中のフレームに48号と49号で配布されたフレームを繋げていきます。
おもて面です。
船殻パネルの仮固定
今号だけのフレーム固定では取り付けが少し甘いので配布済みのパネルを仮固定しています。
防護パネルエッジの強調
まずパネル間の溝を墨入れで強調しました。
パネル塗装
ミディアムグレーとレッド(共に艶消し)のパネル塗装パターンです。
すでに完成しているコクピットはフレームにコクピット連絡通路部内部に出ている2つの円筒状突起を引っ掛ける様になっています。
(まだコクピット等の窓ガラスをどうするか思案中で............)
第51号
この号では船体上部の船殻フレームの拡張を継続します。
配布された船体外板の塗装と汚しも実施してしまいました。
船殻フレームの拡張
50号で製作した上部構造を拡張していきます。
作業は説明書通り実施していけば問題ないでしょう。
配布された船体外皮の塗装
今号で配布された外板パーツ一枚。
いつも通りまずパネルエッジに墨入れを実施しました。
パネル塗装
写真の様に真ん中の区画をミディアムグレーで塗装します。
パネル取り付けとダメージ痕の修正
今回パネルの取り付けは作業に含まれていませんが塗装パターンを見ていただくために取り付けています。
また船体パネルのダメージ痕はあまりに控えめですから下面同様にウェザリングマスターのススでダメージ部分を拡大して色を重ねていきました。
また射撃方向等を上面から下面に設定してススに流れを付けていますが、その逆も十分ありかもしれません。
緊急報告(お詫びを兼ねて.......)
またやられた.........
50号に「オリジナルプロップモデルのレプリカ」と断りながら船体下面の全体写真が掲載されています。
オリジナルはすでに支柱に取付けられて展示状態にあるため取り外してまで写真を撮る許可が得られなかったのかもしれませんね。
ただそのレプリカモデルだからと敢えて注意を喚起しながら写真掲載する辺りにどの程度オリジナルに正確なレプリカなのか?といった釈然としない部分も感じながら、考えてみれば船体に多数描かれているハンドスプレーによる多くの直角線出し/グラデーション面塗装や多くのスス汚しといった手作業故の完全コピーはほぼという意味なのかなと思い、パネルの塗装パターンや極細ペンによる短い線描き(下面だけで70箇所以上)等の資料としては十分ではないかと思います。
「レプリカの写真」と断るのは完璧なコピーを目指す熱心なファルコンギークさん達への逃げの布石でしょう。
とは言え、今回この掲載写真でまたまた衝撃的な事実を突きつけられました(まあ、自身のこらえ性の無さ故の自業自得なのではありますが........)
下面の推力偏向板の写真がなぜ違う?
下段の写真が50号に掲載されているレプリカの写真から下面の推力偏向板の並びが判る部分を掲載させていただいたもの。
上段2枚は32号と34号の取説に小さいながらモデルの状態と称して掲載された左右の偏向板部分の写真です。
げっ、偏向板両サイド(各4枚)の塗装パターンが異なっているのです。
最初、ポジネガの反転像の掲載ミスか?とも思いましたが塗装パターン自体がやっぱり異なっています。
まあ正式な指示なく写真を信じてフライング塗装した自身が悪いのですが.......
この部分アクリル塗料で塗装しているため、バックナンバーを取り寄せ中(また余計な出費だ)です。
幸いながら中央部分はそのまま使えそう。
ネジ止めされただけの左右の偏向板は後日正規塗装版への取替えを予定しています(皆さんにもご迷惑をお掛けしてしまったかもしれません。)。
ライトグレー塗装のパネル
50号に掲載された船体下面写真にはファインモールドの1/72スケールファルコンの完成写真に示されたデカール処理部分に加えて、淡いグレー系のパネルが前後の降着装置格納部を中心に幾つかあることが判りました。
この塗装には左の2色を候補としましたが今回は見栄えからXF-12(明灰白色)を選択してみました。
明灰白色によるパネルの追加塗装
レッド、イエロー、ダーク&ミディアムグレー
でのパネル塗装
細かい線描画
また50号には船体に点在する短い線によるパターンが下面だけでも約70箇所以上も描かれています。
今回写真に印を付けて一つ一つ極細マジック(M900-T1黒)で追加描画したものを掲載します。
第52号
この号ではコクピットに繋がる直線連絡通路上のトンネル状船体外板部が配布されました。この部分はCut away構造として一部外板がネオジム磁石による固定式となり内部の連絡通路が観られるようになります。
コクピット連絡通路部船体の墨入れ
まずはいつも通り船体外板には墨入れから(インシグニアホワイト塗装はしません!)
今回内部通路のCut awayの取り外し外板のネオジム磁石の取付(2箇所)で金属ピンの差し込みが非常にきつくて苦労しました。
無理をしてピンを飛ばして紛失する前にプラ側の穴を少し広げた方が正解かも。
またピンは少し浮かした方がカバー部の固定が強くなる様に思います。
砲塔部リング外殻パーツの取付
配布済みの外板を取付ていらっしゃる方は黄色の止めビスを緩めて外板を少し浮かして取付けると簡単にセットできます。セット(黒ビス)固定後に緩めたビスを締め直しました。
外板のパネル塗装
DeAGOの表紙写真等を参考にパネル個別の塗装はこの様に解釈しました。
濃い部分はミディアムグレー、薄めの部分は明灰白色です。
久しぶりのはんだゴテ
今回で上面船体も1/4が固定完了です。
今回弾痕をコクピットから繋がる形ではんだゴテ処理しました。
はんだゴテを当てた箇所が黄色の部分、計8箇所です。
ここも銃痕?
赤のパネルには塗装ハゲが多く存在しています。
この部分の赤の部分にも塗装ハゲが存在しますがこれを処理しているところ参考にしている資料の1つ、パラパラ積み上げ本の3D Oner's Guideの船体上面を拡大確認していましたら上の赤パネルの2箇所のハゲの始点に盛り上がったクレーター状の穴がありこれを含めて白い帯が下面に流れています。
クレーター縁の白色処理はハンダゴテによる弾痕処理で良く使われる手法ですから機体の穴構造では無く比較的浅い弾痕で、低エネルギーの流れが塗膜だけを焼いてすっ飛んだという発想なのかもしれません。
垂直にコテを当ててしまいましたが後で浅い角度に修正します。
ただしこの点についてはDeAGOのレプリカ/オリジナルモデルの写真ではまだ確認できていませんので皆さんは焦らないでくださいね。
こんな細かいこと気にする暇があるならハンドスプレーの練習しろとの声も...
汚し塗装
次いでウェザリングマスター等での汚しです。
あとは一部塗装パネルのスクラビィングと全体的な最終汚し。
推力偏向板修整完了!
推力偏向板の修整完了
船体下面の推力偏向板の左右4枚づつの塗装ミスを修整完了しました。
第53号
船体上部の船殻フレームの拡張と最初の穴メカ制作です。
船殻フレームの拡張
バッテリーボックスが収まる部分のフレーム拡張作業です。
穴メカの制作
今号ではメカ部のパーツ取付だけで塗装の指示はまだ出ていませんが船体下部と同様の塗装処理をすすめました。
取付パーツ類の塗装
パーツをランナーごとメタルブラックでスプレー塗装しました。
写真では角度で穴メカ内部がほぼ真っ黒に見えますがライトが当たる角度では明るいグレーのようにも見えます。
下面と異なり絶えず光が当たる上面で穴メカ内がほぼ真っ黒に見えるということで明るいグレー系塗料は使っていないと判断。ここはフラットブラックでは無く光沢系、またはメタリック系がいいと思います。
穴メカフレームの塗装
パーツを納めるフレーム内の塗装はほぼいつもの通り。
①内部をフラットブラックで均一塗装
②底に切り抜きペーパーを置いて底面をマスクし、周囲側面をミディアムグレー系塗料で軽く塗装。
③マスクはそのままにして側面乾燥後にスモークを軽く吹く(不均一でよい)といった工程を撮りました。
①艶消し黒塗装
②マスク紙のセット
③ミディアムグレー
塗装
④スモーク吹きかけ↓
メカパーツの取付
パーツ取付は個々のパーツ向きに注意して説明書の順番通りに進めれば問題無いでしょう。
パーツは最小限のディテールアップを施しました。
船体への仮設置
こんな感じで控えめな仕上がりに。
第54号
今号では船体上部船殻フレームの拡張と電池ボックスの取付が主な作業です。
船殻フレーム拡張と電池ボックス設置
作業は説明図通りに作業していけば問題は無いでしょう。
拡張した2つのフレームはまだ強度が不十分ですので移動時や取扱いには注意が必要ですね。
電池ボックスの固定フレームはパネルに最初に落とし込む小ナット(黒)にピンセットやドライバーをねじ穴に差し込んで軽くひねっておくと裏返しにしてもナットが落ちず表から固定できます。
表面はこのように。
作業指示はありませんが同時配布された船体パネルは電池ボックスパネルの横に入ります。
このパネルには塗装パネル部分は無いようなので墨入れだけに。
船体各所に施されたぼかし塗装のお手軽処理について
船体上部も徐々に拡張されそろそろ内部構造との位置関係が気になるところです。この辺で船体下面塗装の仕上げに向けて出来ることはしておく時期と思います。
さあ、一番の悩みどころをそうするか?
写真は50号掲載の船体下部の一部ですが船体各所に直角や平行のマスキングを施して(または直角マスキングの重ね処理)グラデーション塗装された面ぼかし処理が施されています。
さらにその中には明瞭な黒ラインが一本追加されたものも散在しています。
これらはマスキングテープやマスキング治具等を用いたスプレーガン(ピースコン)によるハンドスプレー処理と解説書にも記述されています。
ただこのスプレーガン塗装は初期投資、使用の熟練度そしてなにより塗装場所(排気処理)の確保や後始末が大変。
いつかモデラーが超えなければならない壁なのですががやはり今すぐにというと大きな障壁である事はまちがいありませんね。
そこで今回当館の制作中ファルコンに用いたぱぱっと出来るお手軽手法をご説明します。
写真は前の写真部分に処理を施したものです。
ハンドガンスプレーによる処理には比べものになりませんが、そこそこの再現はできました。
ツール類
細めの紙マスキングテープとタミヤのウェザリングマスターにそのペンタイプ。
これだけです。
まあ皆さんも予想付きましたか....
処理手順ケース①
これは当館のミレニアムファルコンに使った方法の手順です。
50号のレプリカモデルの写真を参考にまずブロックを決めて処理を進めていきます。
ファルコン船体表面には色々なスプレーテクニックを使った幾つかのパターンの汚しがあります。ウェザリングマスターとマスキングテープだけでこれをシミュレートするのは限界がありますが、
基本作業は
①まず汚しエリアの直線部表現にマスキングテープを置きます。
②濃い直線ラインが設けられている場合はウェザリングペンでラインを引きます。
③直線部分となるテープ内縁付近にウェザリングマスターを強く置いていきます。薄いBox汚しならEのグレー、濃い部分はBのススを使いました
あまり線状模様が残らないように注意し、マスキングをはがします。
⑤両サイドに汚しのある部分は反対側も同じ様に暈しを載せていきます。
①
②
③
④
仕上がり例
処理手順ケース②
ファルコン船体表面には汚し塗装が重ねて行われているケースも多くあります。
写真はその部分を再現してみたものです。場所は推力偏向板端の部分。
この場合は2列のマスクを行います。
片方のエッジに強くウェザリングを置きもう一方のマスクテープにまで掛かるようにグラデーションぼかしを広げていきます。最後に両サイドのテープを剥がせば完了です。
重ねる場合は薄い側に追加していく方法がベターでしょう。場合によっては片側のテープは目安としてい1~2mm未処理部分を残し、再度エンド端のテープを内側に寄せて張り直し新たなエリアのスタートラインとするケースも。
タミヤのマスキングテープ(紙/黄)なら処理済み部分のエッジに再マスクしてもそう簡単にウェザリングが取れてしまうことはありませんでした。
また濃い側のみマスキングして順次ウェザリングパートを追加していく方法もOK。
重ねケースには色合いが異なった重ねやまた数ミリ確実に無塗装部分がある場合もありますのでケースバイケースで実施していくことをお勧めします。
まあこの処理を進めていく過程で、パネルの塗装漏れや2重ラインの記入漏れ等が見付かり、最終確認にもなりました。
重ね処理の典型例
長いマスクで処理した部分
塗装漏れがあった部分
処理手順ケ-ス③
濃いラインの入った汚し塗装も結構あります。
①写真を参考にマスキングテープ貼る。
②テープのエッジに沿ってウェザリングライナーでラインを引く。
③片側にウェザリングマスターでグラデーション汚しを広げていく。
ここではEのグレーをベースにBのススを重ねてのせています。
④テープを剥がし、必要ならもう片方にも汚しを追加します。
①
②
③/④
電動タラップは無事開くのか...........
55・57号合併企画
第55号
基本的に55号の指示作業は以下の通り。
①船殻フレームの拡張
②電動昇降タラップシャフトのガイド支柱への固定フレーム装着
③穴メカの取付
1時間もあれば終わってしまいます。
今回は電動タラップの昇降試験をはやめ57号の作業を先に進めます。
57号は外部電源端子と電気系制御回路を船体下部内面に取り付け、電動タラップ系の配線とバッテリボックスを接続してタラップの昇降試験にトライします。
船殻フレームの拡張
2つのフレームの接続だけですから大した労力もありませんがなぜこんなに不安定な形で拡張していくのかパーツの配布順序に疑問を覚えますね。
タラップ支柱支えへのフレーム追加
取付自体は問題なし。う~ん、このフレームはガイド支柱の前後ぶれを押さえて疲労強度を上げる為なんでしょうがハの字のシャフトの場合の動き、タラップのスムーズな上下動にどう影響するか............
配布された外板の塗装
この外板は上部通信アンテナの基部の部分でミディアムグレーとレッドのパネル塗装があります。
また一部スプレーによるブロック汚しと思われる部分がありますがここは明灰白色で塗装してしまいました。
第57号
今号で電気系制御回路が配布されやっとボーディングランプの開閉試験にチャレンジできます。第56号を後回しにして先にこの57号の作業を実施しました。
端子カバーの取り付け
取説の写真ではちょっと取り付け方に迷うこのゴム製カバーの取り付け。
様はゴムのリング部を切り欠きから内部に通しタップにねじ止めするだけです。
写真ではカバー部の取り出しつば部が船体凹みにフィットするように見えるんですがそんな凹みは表面ダメージ痕底にはありません。
外部電源端子の装着
指定のねじの入りが悪く、少しがたつきますので(自身のキットのみ?)固定に瞬間接着剤も併用しました。
この外部端子は電源供給として電池ボックスとの選択式という形だそうですが、電池ボックスにニッカドバッテリー等を入れて再充電可能できるといいんですけどね。ジュピター2号の完成デラックスモデルがそうでした。
電源ボックス内の単三電池の取り換えには手間がかかりそうですから。
電気系制御回路
待望の回路です。
4本の1.7x6.0mm金ビスでエンジン手前の固定場所にネジ止めしますが取付方向に留意を。
今回はガンポート側に並んだソケットを全て使用します。
また一度差し込んだプラグは簡単に抜けないようになっていますので無理をして回路基板からソケットごと引抜かないようご注意を。
回路結線状態と留意点
①の電源ボックスのスライドスイッチがオン側に
②の主電源ボタンスイッチ(青)を押し込む
③制御回路板の赤LEDが点灯
ここまでOKならば基板上の試験ボタンAを一回押します。
ボーディングランプ無事稼働
基盤のボタンAを押すとLED点灯と同時にランプがゆっくり下降し始めます。
ランプを閉じたまま外板塗装等をしましたので最初は軽い引っかかりがありましたが何度か昇降をくりかえしましたら動きもスムーズになりました。
LEDの投光効果もなかなかの雰囲気。
やれやれ、よかった。
ただランプの上昇と共にLEDが消えてしまうのは少し残念。
さあ、昇降ランプの格納ロック部の追加塗装もしなくては............
第56号
今号では44~47号で配布され未使用だった船体ディテールアップパーツを船体数か所に設置するのが指定作業です。
配布された船殻フレームは55号の延長ですが強度を考えると指示通り後日に回した方がいいでしょう。
後部推力偏向板廻りのパーツ追加
細かいパーツが多いのでなくさないよう気をつけましょう。
取り付け後に追加塗装、汚しも加えてしまいました。
砲塔後部附器廻りのパーツ追加
写真のみでご容赦を。
砲塔前部廻りのパーツ追加
第58号・59号合併作業
58号は上部左舷(通信アンテナのある方)ドッキングベイへの連絡トンネル部外板等のディテールアップパーツの追加です。今回も塗装までやってしまいましょう。
59号で不安定だった船体上部船殻フレームがやっと砲塔外周リングに固定されます。
パーツの追加と塗装
いつもどおり船体外板パーツにはパネル間の墨入れを実施して仕上がりを確認し枝からパーツ取付、追加塗装工程に。
パーツ取付は取説通りに追加していけば問題無いでしょう。指示の通りパーツのゲート跡は精密ヤスリで綺麗に処理しておきましょう。
ドッキングベイ連絡通路外板
ミディアムグレイで一枚に灰白色で一枚の半分を塗装しています。
ルーバー系のディテールには黒の墨入れを実施しました。
反対側トンネル側面のパネル三枚分の塗装は一番濃いダークグレーにしました。
その他は灰白色。
レッドは一箇所です。
灰白色で塗り分けたパネルの一部(レプリカモデルでは金色系にも見える)には上からウェザリングツール(グリーン)を薄く載せてます。
船殻フレームの拡張
この辺まで来ますと一部歪みが溜まりだしていたのか当館のファルコンでは最後に取付けるように手順を変更したTF-23に固定用ネジが立ちませんでした。
周囲の固定済みネジを軽く緩めて歪みを散らし、まずはネジが立たなかった問題のフレームを先に固定してから再度緩めた周囲のネジを締め直すいつもの調整をしています。
説明書通りにTF-23を先に固定し、中心部へのフレームを足していった方が正解だったのでしょう。
外板パーツのフレームへの設置
コンパスで画いたような円形弾痕の並んだ59号配布の外板はこのダメージ表現の修整を考慮中のため今回未塗装・仮設置状態です。
おまけ
先に掲載した穴メカのある外板部分に塗装漏れ等がありましたので再掲載します。
①レッド外板部のダメージ(青マーク)DeaGOの第9号9ページ下に拡大写真が掲載されていました(見落とし......)
この部分は銃痕というよりセラミック系パネルが完全に砕けて剔られた表現になっていましたので銃痕跡をドリルで剔る様にしてプラ下地を出し、艶消しホワイトを落としました。
②塗り忘れ(赤マーク)
小さい部分ですが赤で塗り分けられていました。
第60・61号合併作業
この2つの号は上部船体の船殻フレームの拡張のみが指定の作業ですが、配布された船体外板も表紙の船体写真を参考に可能な限りの塗装/汚しを実施しました。
両号の船殻フレームの拡張
このフレーム拡張作業は取説の指定通りに作業を進めていけば大きな問題は無いと思います。
60号の外板
通信アンテナ近傍の外板です。
先ず外板パネル間の墨入れを施しました。
このパネルにはアンテナ塔基部の赤塗装に繋がる塗装がありますので船体に仮設置して塗装部分の延長位置の確認後、赤の塗装を追加しました。
59号で配布された問題のダメージ痕の並んだ船体外板と組み合わせて塗装と汚しを実施しました。
直近の59号表紙写真が役立ちます。
船体フレームに仮設置後に赤い塗装部分の延長追加塗装を施しました。
クレーター状ダメージ痕部分
基本的には今まで通りに既存のダメージ部分を広げるようにグレーとススのウェザリングマスターを置いていきした。
先ずグレーで薄めに広く処理してからススをさらにクレーター輪郭部に置いて行きます。
さらにクレーター輪郭部を少し歪に見える様にする為にウェザリングペンで細かい放射状の汚しを。
最後にクレーターのエッジ側面部に少し白を、クレーター底面にもシルバー系のウェザリングを斑点状に載せています。
61号の外板
左舷ドッキングベイ横の穴メカの下部分にあたる外板です。
これも先ず防護パネル間の墨入れから。
続いて塗装と汚し処理を実施しました。
写真は直近59号の表紙が参考になります。
船体フレームに仮設置した状況です。
現状での上部船体
配布済みの主船体上面外板を仮固定した状況です。
60号外板ダメージ痕の見直し
外板プレートダメージ痕の見直し
汚しで取りあえず良しとした外板プレート(TP-15:59号配布)の星座様のダメージ痕を再検討してみました。
どうもオリジナルモデルには貫通痕が散在しているようで............
プレートとフレームの位置関係
今回またまた半田ごてを当て場合によっては貫通させてしまいますのでこのプレートの裏に走る船外フレームをマジックでトレースしておきました。
貫通孔の位置決め
まず白マジックで穴の位置をマークしておきます。
ここを中心として半田ごてを当てていきました。
半田ごてによるダメージ痕処理
まずはこんな形で。
裏側への貫通程度はこのくらいでした。
裏面の樹脂の盛り上がりはアートナイフ等で平面処理しておきます。
見づらいかもしれませんが貫通孔をふさぐためにメンディングテープを一列貼っています。
ダメージ痕の加工1
表の樹脂の盛り上がりは綺麗すぎますのでここで精密ヤスリのエッジで押し付けるように不規則形状に加工していきます。
ダメージ痕の加工2
次いで貫通孔中心にブラックを落としてから側面にもウェザリングマスターのスス等を軽く置いていきました。
うーん、あまり変わらないか.........
第62号
今号も船体上部左舷後部の船殻フレームの拡張が主な作業ですが穴メカ周りの船体外板(中央部)も配布されましたのでこれも塗装処理してしまいました。
船殻フレームの拡張
作業は問題ないでしょう。
これで強度的に不安のあった61号までの拡張フレーム端が固定されました。
穴メカ周りの船体外板
いつも通りにまずはプレート間の墨入れから開始です。
船体プレートTP-20の塗装仕上げ
このプレートは下部プレートに繋がる汚しが施されていますので、今回は取り付け済みのプレートを外し、並べてマスキング、汚し処理を行っています。
参考は第59号の表紙写真です。
第63号
今号も62号に続く船殻フレームの拡張と穴メカの製作(パーツ取り付けのみ)が主な作業です。
正式な指示はありませんが今回も穴メカ内塗装まで実施してしまいました。
船殻フレームの拡張
取り付けフレームの裏表(内側にプレート銘版の刻印あり)に留意すれば今回の作業も大きな問題はないでしょう。
フレーム拡張もあと一列と少しを残すのみとなりましたね。
穴メカの組立作業
今回前62号の船体外板に組み込まれる穴メカ部分です。
仕上げの色合いに悩みましたが、
この穴メカは少し明るめな色調で機器部を塗装し、後で汚しを追加することにしました。
今回の穴メカはケーシング部とメカ部に分かれています。
ここではレプリカ写真を参考にしてケーシング内部を艶消し黒に、メカプレートをミディアムグレーで均一塗装しました。
メカプレートの底部にあたる部分をフラットブラックで塗り分けます。
このメカプレートの機械部分をメタリック系塗料や墨入れ塗料によってディテールにアクセントを足して、最後にウェザリングマスターのススで汚しをかけました。
最後に取説指示通りのパーツを載せています。
船体への穴メカの仮マウント
意外と落ち着いた色合いに見えます。
第64号
この号は上部船殻フレームの拡張と船体外板が1枚配布されています。外板関連の作業は指示されていませんが次号と上下組みなるものですので一気に塗装までしてしまいました。
船体フレームの組立
組立自体は大した手間ではないのですがさすがに終端に近くなってくる連結ひずみの修正が必要でした。
少し隣のフレーム固定ねじを外さない程度に緩めて追加分のフレームを止めてしまってから緩めたねじを締め直します。
船体外板の墨入れ
いつもの通りまずは墨入れです。
汚し処理
プレートにこれまたレプリカモデルの完成写真を参考に外板に汚し処理を加えています。
この外板にはプレートのレッドやグレー系の追加塗装部分はありませんが弾痕が半分くらいしか再現されていませんので下の60号表紙の写真を参考に追加しました。
第65号
前号に続き今回で上部船体の船殻が完成します。
配布された船体外板も前号に連結する上の部分ですのでこれも処理してしまい船体に仮止めまでしました。
上部船殻フレーム完成!
今号で船体フレームは上下完成です。
船体外板の墨入れ
ここはこの様な感じで。
プレート塗装や汚し処理
今回も60号の表紙写真を参考にしました。
前号と組み合わせするとこんな感じに。
フレームに仮固定しました。
第66、67号
66号では組みあがった船体上部フレームに配布済みの外板をすべて取り付ける作業でした。当館ではすでに塗装・仮設置済みでしたので作業はありませんでした。
67号では上部3つ目の穴メカの製作です。
穴メカの作成
まだまだパーツは付きそうですが67号で組立の指示があったパーツを組み上げています。
塗装は表紙では67号と66号を参考にしました。
ケーシング部の塗装
今回のパーツには控えめですが汚しが成されていました。
そこで今回はこれを強調するように心掛けました。
まず艶消しのロイヤルライトグレーを吹き、乾燥後に少し離した高さからダークグレーを側壁面をなぞるように軽く吹いています。
メカの塗装
ライトグレーを吹いた後に同じくダークグレーを軽く吹き、正面部にライトブラウン系徒塗料を流し吹きしてます。
各パーツはミディアムグレー/ロイヤルライトグレー等で適時ベース塗装し、k見上げてからウェザリングで汚しをかけています。
参考にした表紙写真では細部まで検討できませんでしたので後日追加作業が必要になるでしょう。
穴メカを船体に取り付けて感じを見てみました。
67号の表紙写真と見比べていましたらまたまた塗装漏れ等(黄色の円)がありましたので追加で処理を実施しています。
67号配布の後部外板の塗装
このパネル廻りはエンジンファン周囲に著しい汚しが施されている場所になります。
よって今回は防御パネル間等の墨入れ強調のみ実施しました。
レッド塗装がされていたり、最近サービスがいいですね。
もう一つの外板も。
第68・69号
今回は66/67両号で配布されたエンジン上部の船体外板の組立と船体フレームへの取り付けでした。
これで主船倉上部の取り外し可能な船体外板部を残し船体上部もほぼパネルがはめ込まれたことになります。
船体外板の組立と墨入れ
各外板毎に墨入れを施し、組上げてから陰影処理の微調整をしました。
裏側です。
この後部エンジン部分は上部も船体が少し厚みのある構造になっていますので船殻フレームに直接取り付けるのではなく接続パネルで裏打ちしするように組み立てる方式です。
推力偏向板は下面同様にマーカーで線引きしてごまかしています。
さてさて劇汚し処理は........
六つの円筒形のエンジン排気グリルに盛りだくさんの機器類やパイプが後ほどこの上に載る予定です。
これらのパーツを載せる前に大まかな汚し(オイル汚れ)は済ませておいた方がいいかもしれません。
今回は塗装部を切り抜いたペーパーマスキングを浮かして載せて少し高い位置から艶消しミディアムグレーを何度か流し吹きした後、ウェザリングマスターのスス、グレーにグリーン及びホワイトを適時載せています。
参考にした写真は63,66及び67号の表紙写真。
パーツを盛った後にもさらにウェザリングやスプレー塗装が必要でしょう。
先の下面推力偏向装置の製作ミスの再トライで余っていた偏向アクチュエータを付けてみました。
左舷側
中央部
右舷側